SOUNDPEATS の方から2023年に新しく発売されたワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Engine 4」を試してレビュー記事を書いて欲しいとのことで、製品を提供して頂きました。
ただ私は以前「SOUNDPEATS Air3」を自分で買った時は音質にがっかりしたとレビューしており、SOUNDPEATS からレビュー依頼があったときに「これと同じくらいの音質だと製品を褒められないので依頼を取り消して頂いて構いません」と伝えたのですが、定型文が返ってきただけでした。

SOUNDPEATS の方とは会話がうまく成立しませんでした。SOUNDPEATS 側が定型文で受け答えしているので仕方ありません。
まぁ私のことなどどうでも良いのでしょう。
ともかく、製品の特徴を伝えつつ、正直にレビューを書いて良いとのことです。ステルス・マーケティングの問題がありますので、ヨイショして欲しいと公には言えないとは思いますが。
目次
他にも提供レビューをしている人がいるが…
SOUNDPEATS の提供レビューを検索してみると、同じように SOUNDPEAS から製品を貰ってレビューを書いている人がいます。Amazon のレビューや YouTube にもいますね。
ちょっと見てみたのですが、まぁ基本はヨイショです。Amazonのレビューはおかしな評価が目立ちます。最近は☆4つを付けるようにしているのですね。
製品を無償提供してもらったり、クーポンを発行してもらっているので忖度しているのでしょう。そういうレビューは役に立ちません。
というか最近ほとんどのウェブサイトが批判的な悪いことを書かなくなってきているように思います。お金のためには仕方ないのでしょうか。
私は SOUNDPEATS との関係が切れても問題ありませんので、いつも通り、本当に正直に感想を書きます。
SOUNDPEATS 側が強調したい特徴
SOUNDPEATS としては「SOUNDPEATS Engine 4」の下のポイントを売りにしているようです。
- 同軸デュアルダイナミックドライバーで広い音場を実現し、量感豊かな低音域と繊細で艶やかな中高音域を再現
- 独自のデュアルクロスオーバー技術と2wayサウンドチャンネルでバランスの取れたサウンド
- ハイレゾ認証取得済み、LDAC高音質コーデック対応
- マルチポイント対応
- 外観
- 再生時間
- コスパ
「SOUNDPEATS Engine 4」は内部に2つのダイナミック・ドライバー・ユニットを搭載していて、高音と低音に役割が分かれています。
これは普通の2Wayスピーカーでもそのような仕組みになっているものが多いです。高音を担当するツイーターとその下の音域のユニット(スコーカー)に分かれています。その2つのユニットが位置が同じ軸にあるので「同軸」です。
「独自のデュアルクロスオーバー」はドライバーユニットが2つに分かれているので、音域をどのように分担するかを決めるシステムが当然必要になります。こうやってカタカナで書くと良さそうな技術に見えますが…。
実際の音は果たしてどうなのでしょうか。下でレビューします。
LDAC に対応しているというのは売りではあります。対応しているコーデックは SBC/AAC/LDAC です。
マルチポイント対応は良いですね。マルチポイント接続はとても便利です。
私はスマホと Fire TV Stick の2つのデバイスにワイヤレスイヤホンを接続して利用しています。マルチポイント接続ができないイヤホンはかなり不便です。
ただし、「SOUNDPEATS Engine 4」はLDAC 使用時にはマルチポイント接続が使えません。
充電ケースが自立できない
私は現在「Jabra Elite 5」を使っているので、これと比較していきます。上の写真で左が「Jabra Elite 5」、右が「SOUNDPEATS Engine 4」のものです。
縦横サイズはそれほど変わらず、「SOUNDPEATS Engine 4」の方が厚みがちょっとあります。
「SOUNDPEATS Engine 4」の充電ケースは鏡面仕上げで、ピカピカしています。
手で持った時に指紋がとても付きやすく、フォルムは丸みがあって滑りやすいです。
充電ケースは「Jabra Elite 5」のようには自立できず、寝かせて使うタイプです。
充電プラグを挿すのは充電ケースの底面。ちなみに横にランプとスイッチがあります。スイッチは Bluetooth のペアリングなどに使います。
ケースの蓋をオープンすると下のようになります。
充電ケースを手に持たずにイヤホンを取り出すときにはこの状態からイヤホンを引き抜くことになりますが、イヤホン自体もちょっと滑るので取り出しにくいです。
不便さの度合いは小さいのですが、ちょっと使いにくくて惜しいです。
充電ケースは角張っている方が手が滑りにくく、自立できた方がイヤホンを取り出す時もしまうときも簡単です。
充電ケースを開くと接続開始。イヤホンをしまうときに磁石でくっ付くところは好感
「SOUNDPEATS Engine 4」の充電ケースは自立できないので、上の写真では充電ケースが倒れないように製品の箱で後ろから支えています。
Jabra のワイヤレスイヤホン全般でとても便利なのは、充電ケースを開くとデバイスへの接続が開始されるところです。
以前は充電ケースから取り出しても、イヤホンのボタンを押さないとデバイスへの接続が開始されないものが多かったのですが、最近は少なくなってきているかと思います。とても便利です。
「SOUNDPEATS Engine 4」も充電ケースを開くとデバイスへの接続が開始されるのはとても楽です。
そして「Jabra Elite 5」のように、充電ケースとイヤホンが磁石で引き合うようになっています。
実は「SOUNDPEATS Engine 4」の充電ケースにそれほど期待していなかったのですが、磁石でカチッとしまえるのはとても良いです。
ただ「SOUNDPEATS Engine 4」はイヤホンの形状がちょっと長い(厚い)のと磁石の位置が悪いようで、「Jabra Elite 5」のようにケースの穴にイヤホンがうまくカチッとはまらないこともあります。
あと、ちょっと磁力が強く、イヤホンが他の磁力のものに反応して動いてしまいます。
少し気になるところはありますが、充電ケースに磁石でしまえるのは嬉しいです。
細かいポイントですが、充電ケースにあるイヤホンとの接続の金色の突起が、上から押すと下がる(収納される)ところも良いです。充電ケースが掃除しやすいです。「Jabra Elite 5」の金色の接続の突起は押しても下がりません。
イヤホンはちょっと大きめ。イヤホンが滑って取り出しにくい。防水が心配
イヤホン自体は「SOUNDPEATS Engine 4」はちょっと大きめ。「Jabra Elite 5」に慣れていると長いなぁと感じます。耳から結構出ます。
イヤホン自体が滑るので、充電ケースから取り出しにくいです。
あとちょっと気になるのは、マイクの穴。
穴が開いているだけでちょっと心配になります。
「SOUNDPEATS Engine 4」は ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセル)がありませんので、マイクの穴が「Jabra Elite 5」よりも少なく、この1つしかありません。
防水は IPX4(防塵なし)ですが、このマイク穴から水が入ってしまいそう。水が入っても大丈夫な作りになっているとは思いますが…。
以前、風呂場で使う中華製ヘッドマッサージ器を分解したら水浸しということがありました。

IPX4 は「防沫形 / いかなる方向からの水の飛沫によって有害な影響を受けない」とのこと。どうやら弱めのシャワーが短時間かかるくらいや、通常の雨ぐらいなら大丈夫らしいです。
つまり「防水」というより「防滴 / 防沫」です。
イヤーピースはよくあるタイプで特徴無し
イヤーピースはよくある、何の特徴もないタイプのものです。やや固め。
「Jabra Elite 5」は柔らかく耳の穴にフィットしやすく密閉されやすいイヤーピースですが、「SOUNDPEATS Engine 4」のイヤーピースは本当に良くあるタイプの普通のイヤーピースです。
S/M/L の3種類が付属しています。Mサイズが初期装備されています。
肝心の音は…うーん…。頑張っても褒められない
イヤホンは何よりも音質が大切です。
「SOUNDPEATS Engine 4」を初めて聴いたとき、「音がすっきりしている」と感じました(LDAC接続)。
ですが、これは低音と高音をうまく再生できず音が弱いため、相対的に中音域がメインに聞こえているからでした。音の情報量が少ないのです。
確かにこれだと音がすっきり聞こえますが、音の美味しい部分が聞こえません。例えば、高音が無いことでギターをかき鳴らしたときのアタック音が聞こえにくく、なんとも味気ない。ハイハットも音が鳴っているだけ。
低音が弱いのは、いつもイヤホンの試聴で参考にしている曲 Billie Eilish の「bad guy」でよく分かります。
曲の始まりの低音のバスドラムはポコポコ鳴っているだけ。バスドラムをスネアドラムかと勘違いしてしまうほど低音が出ていない。ベースギターの音も低音がかなり小さい。
よって相対的に中音域である Billie Eilish の歌声は良く聞こえますが…。
こんなに低音と高音を削られてしまっては音質の低下が著しい。
また、音場感があまり無い。言い換えると、音から空間を感じられない。もう一つ言い換えると、音の残響(リバーブ)をほとんど感じられず、音が薄っぺらい。
これが「音が近い」という感覚です。安いヘッドフォンやイヤホンに特徴的な音です。
ただし、最低ランクの製品という訳では無く、空間の奥行きを何センチかだけは感じます。
これを良い音としてレビューしている人がいるのがなんとも…。
なお、「Jabra Elite 5」も「SOUNDPEATS Engine 4」もイコライザーを使用していません。初期状態のニュートラルな状態で比較しています。スマホ以外のイコライザーを使えないデバイス(Fire TV Stick)でも使うので通常時の音が大切です。
音がそんなに良くない「Jabra Elite 5」が輝く
私は元々「Jabra Elite 75t」を満足して使っていたのですが、これが壊れて保証で交換したときに「Jabra Elite 5」との交換になりました。
その時に音が薄っぺらくなったとレビューしました。ちなみに「Jabra Elite 75t」は価格から考えるとかなり満足しているとレビューしました。


「Jabra Elite 5」も再生可能音域が狭いのです。この音がそんなに良くない「Jabra Elite 5」ですが、「SOUNDPEATS Engine 4」と比べると再生可能音域が広いので、音の情報量がとても多く、歴然とした違いがあります。
「Jabra Elite 5」ってこんなに良いイヤホンだったのかと勘違いしてしまいます。危ない…、だ、騙されないぞ。
果たしてコスパは良いのだろうか…?
SOUNDPEATS としては「SOUNDPEATS Engine 4」はコスパが良いことを推して欲しいらしいです。コスパについて考えてみましょう。
「Jabra Elite 5」は最近は 15,000円くらいの価格のイヤホンです。
「SOUNDPEATS Engine 4」は通常価格が 8,500円くらいで、よくクーポン割引があるので約 7,200円くらいとしましょう。
ここで価格に2倍の差があります。
正直に申し上げて、音質だけを比べても、「SOUNDPEATS Engine 4」の音質を基準にするならば、「Jabra Elite 5」はその2倍の価値があってもおかしくありません。
「Jabra Elite 5」はANC(アクティブ・ノイズ・キャンセル)もあるし、ヒアスルーもあるし、防塵防水だし、物理ボタンだし、アプリも使いやすいし、イヤホンが小さめだし、そうした音質以外の部分も考えると2倍以上の価値があります。
しかし、私は 15,000円くらいの価格帯だと「Jabra Elite 5」をお勧めしません。他の製品の方が良いと思います。
以前のレビューで書きましたが、今や Jabra の優位点はマルチポイント接続の早さだけ。音質はもう他社に抜かれてしまっています。
つまり、15,000円くらい支払うと、今は「SOUNDPEATS Engine 4」の3~4倍の音質が手に入ります。「SOUNDPEATS Engine 4」はコスパが良いとは言えません。
2,000~8,000円くらいの人気のイヤホンを見てみる
Amazonでの売れ筋ランキングを見てみると、2,000円くらいの「令和最新式」のような中華製品が安くて売れているようです。
ただ、最近 Xiaomi の「Redmi Buds 4 Active」が通常価格 1,990円で発売されてかなり安いので、同じ価格なら、よく分からない中華製品よりも有名な中国の会社のこちらの製品を買う方が良いでしょう。
ここで、2,000~8,000円くらいの人気のイヤホンを見てましょう。
ワイヤレスイヤホンではなく、有線では「final E500」が安いのに音が良いと人気です。こちらも約 2,000円。
Apple 純正の有線イヤホン「EarPods」も 2,700円ほど。
ソニーの製品としては「WF-C500」が 8,000円ちょっと。この製品は音質が良いと人気です。
オーディオテクニカ「ATH-SQ1TW」は 6,000円くらい。
JBLの「WAVE BUDS」は 5,800円くらい。
JVC ケンウッドの「HA-A5T」は 3,600円くらい。
8,000円ぐらいの中華製品としては「Anker Soundcore Life P3」も対抗馬。その少し下の価格の「Anker Soundcore Liberty Neo 2」もあります。
SOUNDPEATS も中国にある会社で、同じく中国の会社 Anker の製品と、以前は売れ筋ランキングで良い勝負だったと記憶しているのですが、いつの間にか Anker の方が売れているようで、SOUNDPEATS は売れ筋ランキングに全然載っていません。
これらの製品のどれを買う?
「これらの製品のどれを買いますか?」と訊かれれば、私はオーディオテクニカか、ソニーです。性能が良く、安心感もあります。
ソニーの「WF-C500」は音質が良いとのレビューが多いので試してみても良さそうです。マルチポイントに対応していないのが惜しいところではありますが、音質の方が大事です。
オーディオテクニカ「ATH-SQ1TW」は 6,000円以下という金額でマルチポイント対応、低遅延モード、ヒアスルーもあります。小さくて軽い。もう少しお金を出して後継モデルの「ATH-SQ1TW2」にする手もあります。色がたくさんあり、発色も綺麗です。
私はソニーよりも、オーディオテクニカの方が音楽機材の販売をメインにしているので好きです。ヘッドフォンはオーディオテクニカのものを使っています。

以前は日本の会社のワイヤレスイヤホンは価格が高かったのですが、今や十分に安くなったので、中国製品をわざわざ買わなくても良いと思います。
とにかく価格が安い製品がいい人は私は有線イヤホンをお勧めします。価格の高いワイヤレスイヤホンと同等の音質を、有線のイヤホンならかなり安く買えます。
有線イヤホンは大量にありますが、まずはここ数年人気の「final E500」やその上位グレード「final E3000」をチェックしてみると良いかもしれません。
ただ有線はコードがかなり邪魔ですので、どうしても安いワイヤレスイヤホンが必要なら「Xiaomi Redmi Buds 4 Active」を試してみるという選択になるかと思います。
15,000円くらいの予算がある人はかなり選べます。有名どころのワイヤレスイヤホンを買うとかなり満足できると思います。
ワイヤレスイヤホンに2万円以上を支払うのは、金額が高くなるに連れて徐々にコスパが悪くなっていくと思います。3~4万円とかになるとコスパを目的にしていないと思いますが。
まとめ: お勧めできない。音質が悪いので LDAC が無駄
良いところ
- 充電ケースに収納する時にイヤホンが磁石でくっ付く
- ゲームモードは低遅延で良いが、LDAC 使用時は接続が不安定
- マルチポイント接続に対応している
悪いところ
- 音質が悪い。低音と高音が弱く、バランスが悪い
- LDAC に対応しているが、そもそもイヤホンの音質が悪く、せっかくのデータ量を生かせられない
- この音質ではコスパが悪い
- ゲームモード(低遅延モード)の接続が不安定
- イヤホンのタッチパネルの反応がやや遅い。一呼吸おいた後に「ポー」と音が鳴ってコマンドが実行される。タッチパネルの宿命か
- SOUNDPEATS のアプリでイコライザーを使えるが、アカウント登録が必要
- 充電ケースを持つと指紋がベタベタ付き、指紋が見えやすくて気になる
- 充電ケースが丸くて滑りやすい
- イヤホン自体も滑るので充電ケースから取り出しにくい
- イヤホンがちょっと大きめ
- イヤホンと充電ケースの磁力が強め。他の製品に近づけると問題が発生する可能性あり
- Amazonのレビューにおかしな評価が多い
SOUNDPEATS から「SOUNDPEATS Engine 4」を提供してもらってレビューを書いていますが、正直にレビューをして良いとのことで、申し訳ないのですが全然お勧めできません。
SOUNDPEATS からの定型文のレビュー依頼に応じなければ良かったと感じるほど、お勧めできないのが心苦しいです。
でも私には良いところが見つけられないのです。これまで価格の高かったソニーも安くて良いワイヤレスイヤホンを販売していますし、マルチポイント接続が目的でもオーディオテクニカの方が安いし…。
レビュー記事を書くと、記事を見て製品を購入する人向けのAmazonクーポンを SOUNDPEATS から発行してもらえますが、私は辞退致しました。どうしてもこの製品を褒められません。
7,200円ぐらいで買ったとしてこの音質ですと、価格相応の音よりも下の音質だと思います。期待を下回りました。「同軸のダブル・ダイナミック・ドライバー」は謳い文句は良いのですが…。
「SOUNDPEATS Air3」を買った時は音質にがっかりしたとレビューしましたが、こちらはオープンイヤー型のイヤホンですので音質が悪いのも少し仕方ないかなと思える面がありましたが、「SOUNDPEATS Engine 4」は言い訳できません。
高音質なコーデック LDAC に対応しているのですが、音質が悪いこのイヤホンにたくさんの音のデータを送信しても、それを再生する能力がありません。
「VGP 2023 Summer」で何か受賞したとマークが付いていますが、これですと VGP を信頼できません。よく分からない賞です。VGP は中華製品がよく受賞している印象です。
VGPってお金を払えば受賞できるの?|オーディオ・ビジュアル・アワード | GoodWriter
2021(SUMMER)で受賞した製品はいくつある?
想像以上に数えるのが大変でしたが、エントリーされた 約 2000 製品のうち、VGPを受賞したのは 約 988 製品(金賞を含む)です。
え?半分も受賞しちゃうの!?と思うかもしれませんが、その通りです。
...
ここで知っておきたいのは、受賞に至るまでの「評価基準」や「審査の詳細」は分からないということです。
「SOUNDPEATS Engine 4」の価格帯(7,000~9,000円)のワイヤレスイヤホンだと、上で紹介したような有名どころの他社のイヤホンを買った方が満足度が高いと思います。
最近のワイヤレスイヤホンは多くの製品で低遅延モードがありますので、最早この製品だけの特徴という訳ではありません。
「SOUNDPEATS Engine 4」は低遅延モード(ゲームモード)にすると、遅延が体感で半分くらいに短くなります。音楽のポーズボタンで十分確認できます。例えば通常時はポーズボタンを押してから一呼吸置いて音楽が停止されていましたが、低遅延モードではその一呼吸が半分くらいに短くなります。
ただし、LDAC で接続時、スマホを目の前に置いて音楽を聴いているだけでも「ブツッ」と一瞬だけ音が途切れるのが頻発します。この距離でこれというのは接続がかなり不安定です。ゲームモードは SBC/AAC で接続した方が良いでしょう。
他社製品の低遅延モードは接続がもっと安定しているはずです。
Amazonなどのレビューで「SOUNDPEATS Engine 4」の音に満足している人が多いようですが、スマホの購入時に付属している有線のイヤホンの方が音が良いような気が…。
Amazonのこのレビューコメントには笑いました。
「音もとても良い、少なくともパナソニックの2万円程のハイレゾヘッドホンより大分良い。」
ちょっとやり過ぎですね。同じ価格のイヤホンとヘッドフォンを比べると、ヘッドフォンの方が音質がかなり良いです。サイズが大きい方が低音を出しやすいですし。
パナソニックの2万円ほどのハイレゾ・ヘッドフォンは、調べてみると「RP-HD610N」でしょうかね。ワイヤレスというのが気がかりですが、これよりも良い音とは考えにくい。
上のレビューで挙げられている不満点は信憑性があります。接続が不安定というのは一般的には珍しい現象ですし、音がスピーカー出力になってしまうというのが具体的。
スマホは Bluetooth 接続が切れると確かにスピーカーで音を再生しようとします。LDAC だけでなく、SBC でも同じ現象というのは結構酷い状態です。
他のレビューも「音質は最高。ただし~」と続く不満点への指摘は当たっているところが多いので、音質の話は無視してそちらを参考にすると良いでしょう。
「Jabra Elite 5」は音質がそんなに良くないので、「SOUNDPEATS Engine 4」の音質が良かったら使うイヤホンをこちらに切り替えようと思っていたのですが、残念。