「ナニカガチガウ…」というのが私の最初の印象だった。「私は死んだ。スイーツ」。死んでいないけど。そう、全然死なないのである、私が。難易度ノーマルで始めたのが間違いの始まり。「ノーマルは万人に対して丁度良いように難易度調整されているはず」と思ってノーマルを選んだのだけど、この難易度は間違っており、カジュアル向けの難易度だった。

難易度は「ベテラン」でプレイしよう

とりあえず銃を使いそうな感じのクラスで始め、最初はまあ初プレイなので良かったが1時間ぐらいして簡単すぎると思い始めた。マウスで敵をポイントし、クリックするだけで1撃で敵が死ぬ。まるで風で撫でるだけで敵が死んでいく。こうなるとモグラ叩きというか。

選んだクラスも良くなかった。遠距離で攻撃するタイプなので、ボス戦でも攻撃を食らわなかったりする。それにペットも強くて率先して前に出てくれるので彼を囮にして私は遠くからペチペチ撃つだけで敵が死んでいく。

序盤の序盤だからと思ってもう少し進めてみたが、変わらない。寧ろ武器とスキルが強くなっていくのでもっと簡単になってしまう。そこで難易度を「ベテラン」にして、近接クラス(Engineer) にした。最初は敵が一撃だけど、そこから少し進むと戦闘がきつくなってきて楽しい。

近接タイプのクラスを選ぶと敵に近づかないといけないので、ダメージを食らいやすくそれも緊張感を高めてくれる。ボス戦での近接戦闘はちょっと理不尽。敵の方が攻撃が早いので攻撃する前に押し返される。「Knockback を防ぐ装備をしろ」ということだろうか。

もしこのゲームをこれから始める人がいたら難易度をベテランにしてプレイすることをお勧めしたい。全然プレイ感が違う。ナニカガチガワナイ。ノーマルでは簡単すぎて私はすぐに飽きてしまいそうだった。

1: 未知のアイテムを拾った時。Scroll で鑑定するのは変わっていないが、右クリックを押すだけで鑑定できるように改善された。

2: スキル画面。スキルは3系統に分かれていて、タブが3つある。下の方にあるのが Passive スキル。

戦闘は前作から改良されている

難易度の話はこの辺にして、ゲーム内容について。戦闘の感じは前作から改良してしている。スキルは変わっているし多くなっている。

敵は盾を持っていたり、魔法を使ってきたり、前作よりも良い意味で変な敵が多い。多彩だ。盾を飛ばすスキルがあったりするので、盾を持っている敵は多いのだろう。敵の魔法は移動で逃げられるので、こういうところでアクション性が増している。

敵の魔法は Diablo III に影響されたようなものが多い。たぶん参考にしたのだろう。

1: フィールド。
2: ダンジョン。ちょっと特殊なダンジョン。

今作は前作の様にダンジョンをずっと潜っていくのではなく、フィールドマップとダンジョンで構成されている。フィールドマップは Titan Quest の様な感じで、開放的な場所を移動する。当然敵が出てくる。そのフィールドマップにダンジョンへの入り口があり、そこからダンジョンに入りクエストを達成する。

フィールドは広大で驚いた。受けたクエストを達成する為のダンジョンに行くまでに、前作の1つのダンジョンをクリアできるほどの長さと広大さ。そして何とフィールドもランダム生成だった。クラスを変えてプレイしたので気付けたが、私はフィールドは固定だと思っていた。違ったようだ。嬉しい誤算。

ボス戦。敵の魔法が飛び交う。

Diablo III と比べて

当然のごとく出てくる考えではあるけど、Diablo III と比べてどうなのだろう。私は battle.net に繋がらないので Diablo III がずっと買えない状態のため細かくは比較しようが無いのだけど、Magic Finding をしたい人はたぶん Diablo III の方が良いと思う。

シングルプレイや仲間内だけでちょっと Hack & Slash をやりたいという人は Torchlight2 の方が良いかも。Diablo III より安いし、内部のシステムを深く知らなくても何とかなるし、ユーザーフレンドリーな UI だし。手軽にプレイするには良いゲームだろう。

Hack & Slash ゲームに浸かりたい人は Diablo III の方が良いはず。

厳しく悪いところを見ると…

Torchlight2 を Veteran にてクリアしたので、目に付いた悪いところを書いておこうと思う。全体的にはとても良いゲームなのだけど、厳しく見ていこう。

終盤の難易度調節が上手くいっていない

キャラクター作成時の難易度が少々おかしいのと関連して、終盤の難易度も調節されていない。このゲームは後になるにつれて敵の一撃が強くなっていく。その為、難易度 Veteran で中盤まではなかなかバランスが良かったが、終盤は敵が堅すぎたり、敵の一撃で倒されたりという事が多かった。

つまり、こちらキャラクターが強くなる速度と、敵が強くなる速度が終盤で上手く噛み合っていない。敵の成長が指数関数曲線のような感じ。

画面が見づらい

ポップでコントラストの強い色合いが画面の見やすさを損ねている。敵に囲まれると自分がどこにいるか分からなかったり、範囲攻撃をすると攻撃のエフェクトやダメージなどで自分が隠れてしまう。

ちなみにこのゲームでは私はカーソルもどこにあるか分からなくなる時があったりする。

スキルポイントの不足と Tier III の無意味さ

スキルポイントは全体的に不足しているように思える。取得するスキルをかなり絞っていかないとならない。スキル取得を絞らないといけないゲームデザインなのに、Respec できるが過去3つのスキルポイント分だけ、というのも良くない。

私のクリア時のスキル。レベルは53。

スキルの下に Tier というメーターがあるが、ゲームをクリアするまでに Tier III には到達できない。Tier III を得るには1つのスキルにスキルポイントを 15 割り振る必要がある。15 ポイントはキャラクターの 15 レベル分と考えて貰って良い(1レベルアップで1スキルポイント貰える)。

それにスキル取得にレベル制限が有り、例えば11スキルレベル目をある1つのスキルに割り振るにはレベル53が必要。これによってスキルポイントがあるだけでは Tier III に到達できない。おそらくレベルが60以上必要になる。

レベル 50 ほどで Tier II をやっと完成できるくらいで、Tier 関連はきつく設定されている。殆どの人がクリアまでに Tier III に到達できないはず。

結局のところ Tier III はエンドコンテンツ的な存在であり、普通のプレイヤーは気にしなくて良いという悲しさ。New Game+ の時に取得できるのだろう。New Game+ もやるプレイヤーは多くないのでは。

マルチプレイは全然ダメ。結局はシングルプレイのゲーム

マルチプレイはまずキャラクターのレベルの違いが補正されないというダメなところがある。10レベルの人と、30レベルの人は強さに違いがありすぎて一緒にはプレイできない。どちらかに合わせれば、どちらかがつまらない時間を過ごすことになる。ホストしたゲームに入れる人のレベルを制限することは出来るが、それは本当の解決にはなっていない。

次にただでさえ見辛い画面に他のプレイヤーが登場して攻撃することによって、何が起きているか分からなくなる。それに味方が召喚するモンスターやロボットなどが敵に見えたりもする。

マルチプレイ Co-op が6人まで可能なのは評価できるが、6人も集まればもうゲームで何が起きているか分からないだろう。それにラグもあって、飛ぶように移動することもしばしば。

チャットで拾ったアイテムを見せる機能は追加しないらしいので、他のプレイヤーと一緒に Migic Finding という訳にもいかない。それにクエスト管理は MMO のように行っていると開発者が発言しており、これでは何のためにマルチプレイがあるか分からない。

クエストを MMO のように管理している、とは、クエストが自分だけのものという事を意味する。つまり他のプレイヤーと一緒にクエスト受けて共有する事はできない。一人のプレイヤーのクエストを行う際に他のプレイヤーにモンスターを倒して貰うことは出来るが、その他のプレイヤーにはそのプレイヤーがクエストを受けていることすら分からない。チャットをして、お願いして用心棒的に付いてきて貰っている状態になる。ただ二人とも未達成の同じクエストを受け、そのクエストを同時に達成することは出来る。

マルチプレイ要素は前作でみんな欲しい欲しいと切望し、Torchlight2 でその機能が加えられたが、私はあまり良く出来ていないと思う。このゲームのマルチプレイが機能するのは次の場合のみだろう。ストーリーの始めから同時に一緒に数人でプレイし、ボイスチャットしている時のみ。それ以外は煩わしいことが増える。

パブリックのサーバーもあるけれど、内部ではどうしているのだろう。私は面倒で入ろうとも思わないけれど、みんなバラバラのクエストを受けてそれぞれが自由に一人でプレイしているのだろうか。MMO 的ではあるのだけど、あまりマルチプレイをする理由が見当たらない。友人とプレイする時だけに使うようなモードだろう。

フィールドマップが広大すぎる、そしてミニマップが見辛い

フィールドマップが本当に広大で、かなり疲れた。フィールドをマッピングしているだけでかなりの時間が経ってしまい、クエストが進まない。新しいフィールドに到達する度に「またあの広大なフィールドをマッピングするのか…」と精神的な苦痛を感じる。

またその広大なフィールドマップが、ミニマップの意味を無くしている。マップ自体がミニではないので、ミニマップで右上に表示するだけでは見える範囲が足りないし、画面上に広く透かして表示させるのではマップが広すぎて戦闘の邪魔になる。

何か広大なマップを表示させる良い方法は無いだろうか。

どうして Notch/Minecraft が出てきたの?

そんなにプレイヤーに媚びを売らなくても良いのでは無いだろうか。Minecraft 関係のものを出すと多くのプレイヤーは喜んでしまうのだろうか。それに例の武器が弱いし。折角登場させるならもっと作り込んで欲しかったのもある。

おわり

Hack & Slash のゲームとしてはかなり完成されている。これで $20 は安いと思えるほど。悪いところは書いたけれど、$20 と考えると悪いところに目を潰れる。

このゲームはサイドクエストが良くできている。「あのアイテムを何個集めろ」などのお使いがなく、メインクエストに沿って流れるように受けられるのは嬉しい。

システムの改良は前作で MOD を許していたのが功を奏したのか、Runic Games は前作の人気の MOD の内容をあらかじめゲームに反映してくれてある。Respec であったり、ポーションなどのスタックであったり、ミニマップを見やすくするものだったり。前作よりも初期状態が全体的に洗練されている。

最初は簡単すぎると思ったけど、難易度ベテランなら程良い緊張感が楽しい。

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About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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