中華製の電動頭皮マッサージ器が動かなくなり分解してみたら水浸しだった。怖くて使えない。ブランド品っぽくても騙されないで
最近は頭が疲れることが多く、こめかみを指でぐりぐりすると気持ちが良い…。
自分で頭をマッサージするのは結構疲れます。ずっと腕を上げていないといけませんし。
そこで流行りの電動頭皮マッサージ器(頭皮ブラシ / ヘッドマッサージャー)ってどうなんだろうと思って、安いものを試しに買って使っていました。
先日それが電源ボタンを押しても動かなくなってしまい、簡単な構造ならもしかしたら直せるかもと思って分解してみました。
目次
購入したのは中華製の電動頭皮マッサージ器
Amazonでは「電動頭皮ブラシ」というカテゴリーがあり、そのランキングを見ながらどれにするか選びました。
売れているのは中華製品が多い。ほとんどが似た製品で、ロゴが違うだけだったりします。
ということは中華製品ならどれを選んでも大して変わらないわけです。
良さげな形状のものを決め、その中で一番安いものを買いました。
購入したのは「VPCOK」という名前の会社の頭皮マッサージ器。4000円くらいで買いました。
今Amazonのページを開くと「商品が見つかりません」と表示されます。もう販売されていないようです。
記事の一番上で載せた写真と同じですが、もう一度製品の写真を載せておきます。
この形状のものは今でもたくさん販売されています。
使ってみると期待ほどではなかったのですが、それでも気持ちが良いです。
シャンプー時に使っていたのですが、1つだけだと頭全体をマッサージするのは時間が掛かるため、もう1つ購入して両手に持って使っていました。
先日その片方が電源ボタンを押しても動かなくなりました。
分解してみる
電源ボタンを押しても動かなくなったので、不具合が簡単なものなら自分で直せるかもしれないと思って分解してみました。
下は裏返した時の写真。
使い始めた当初から気になっていたのですが、ブラシを動かすくるくる回るパーツの周りに隙間があります。
ここからシャワーなどの水が入り込むようで、シャンプー時に使うときに冷たい水が頭に流れて気になっていました。
でも安い製品だし、さすがに防水だよね、と考えて仕方ないと諦めていました。
ブラシのパーツを取ってから底のパネルを取ります。
パネルを外すとやっぱり水が付いています。髪の毛も付いていたのでやはり隙間から入ったのでしょう。
ブラシのパーツを外したところにネジがあり、この周りが白く付着物がありますが、たぶんシャンプーが固まったものでしょう。
衛生的にはあまり良くないです。ブラシやパネルを外すのは大変で、これを外して掃除するのなんてそもそも考えられていない製品です。
周りのネジを外し、いよいよ本体部分まで分解します。
本体部分へのネジには黒いゴムのシール(パッキン)が付いて防水加工されています。
基板も導線も水浸し
やっと本体部分へ到達。単純な機器だと思っていましたが、想像よりもシンプルな構造。
げ、水滴がすごい…!
色々なところが腐食し錆び付いています。1日でできる錆ではありません。前からずっと水で濡れていたのでしょう。
バッテリーなどが載っている面の円周は黒いゴムのシールで防水加工はされているみたいなのですが、これだけでは足りなかったようです。ネジにもシールがあったのですが。
どこかの隙間から水(お湯)が直接入ったのか、蒸気なのか、それとも結露なのか分かりませんが、ともかく水浸しです。
このせいで電源ボタンを押しても動かなくなったのか。…というかこの状態で電源ボタンを押したから壊れたのかも。
これだけ水浸しだと何が起きてもおかしくないです。
充電の接触部分が怖い
この電動頭皮マッサージ器は充電が楽で、充電台に本体を載せるだけで充電できます。
本体の底面にある2つの小さな金属の円が、充電台の2つの突起と触れると充電開始です。
これによって充電は楽で良いのですが、この金属部分は先ほどの水浸しの基板に繋がっているわけです。
基板のネジが2つあるところに繋がっています。近くに「-」「+」と書かれています。
2つ購入した製品のうち壊れたのは1つだけなのでまだ1つは使えるのですが、この水浸しの状態を見てから風呂場で使うのが怖くなってしまいました。
水没で製品が壊れるだけならまだ良いのですが、水没でバッテリーの電流がどう流れるか分からず、使用時に頭と接触するこの金属部分が不安になってしまいました。
ここって充電時にしか電流が流れないような構造になっているのでしょうか。そんな高度な機器には見えませんが…。
ブランド品みたいでも中華製品に似た製品は全部同じなので注意
Amazonを見ると中華製品の頭皮マッサージ器を、ブランド品や日本製品っぽく説明して高い価格で販売している会社がたくさんあります。しかも売れ筋ランキング上位。
ブランド品っぽくても、美容アドバイザーがおすすめしているものでも、安い中華製品の作りを少し変えただけのものが多いです。色が違うだけとか。
これには注意して下さい。買った人は同等の機能を持つ安い中華製品を高く買っているだけです。
本来は安いものを高く売って売れ筋ランキング上位というのは売り方がうまいとは言えるのですが…。
中華製品にどんなものがあるかを先に見て形状を覚えておけば、ブランド品を装った変に価格の高い中華製品を避けられます。
中華製品はどれを選んでもそれほど性能が変わらないと思いますので、買うなら価格の安いものを買いましょう。
Amazonでレビューを確認して「すぐ動かなくなった」とあれば、これは防水加工がまずく、私と同じように基板などが水没している可能性が大です。たぶん結露しやすい冬の方が壊れやすいです。
なお、私のように本体を分解しているレビューがAmazonにあったので紹介しておきます。
「Youmay 電動ブラシ 水深1mまでのIPX7防水 ワンタッチで電源オン 2種類動作スピード 4種類動作モード USB充電台座付き」という製品への A-TRAVEL さんのレビューコメントです。
A-TRAVEL さんのレビュー。消される可能性があるのでスクリーンショットで掲載しておきます。
どれを買おうか選ぶ時はヘッドブラシの周りの隙間に注目。隙間がない方が衛生的で防水がうまく長持ち
中華製の電動ヘッドマッサージャーはブラシの周りに隙間があるものが多いです。
なのでここが注目ポイントで、製品が壊れず長く使えるものは隙間が無いものです。
例えば「パナソニック 頭皮エステ サロンタッチタイプ〈スパイラル&スライド〉 ブラウン調 EH-HE0G-T」のブラシの形状を見てみましょう。
こんな感じにブラシの周りに隙間がなく、水が入り込みません。当然ですが防水はこのタイプの方がうまいです。
さらに衛生的なので、できればこの隙間が無いタイプで選びたいところです。こちらの方が洗うのも楽です。
あと、YA-MAN(ヤーマン)という会社の「ミーゼ(MYSE)」もブラシの周りに隙間がなく、良さそうです。
ただ、この隙間の無いタイプの製品はどうしても中華製品に比べて価格が高いです。
でもパナソニック製品は長く使えそうです。パナソニックの交換ブラシのレビューで、「5年使っていて色が変わってきたから交換ブラシを買った」というレビューがあり、本体がそんなに長く使えるなら価格が高くても許せます。
中華製品を安く買って壊れたら買い換えるか、パナソニックなどの価格の高い製品を買って長く使うか。このどちらかを選ぶことになります。
私は価格の安い中華製品を試しに買ってみて気に入ったので、次はパナソニックの電動頭皮マッサージ器を買おうと思っています。安い中華製品はお試しには最適です。
たぶん中華製品タイプでもお風呂場に持ち込まず、乾燥状態で使うなら壊れにくいと思います。
パナソニックの電動頭皮マッサージ器の説明では「髪の毛が濡れた状態で使って下さい」と書かれていますが。
今回壊れてしまいましたが、私が買った中華製のものは意外と壊れずに1年ほど使えました。使用後に湿度の高い風呂場に置いておかなかったのが良かったのでしょう。使用後は乾燥させていました。
4000円で1年ほど使えたのですからまぁ十分かなと思っています。
ということでパナソニックの新製品を買ってみます。中華製品よりも気持ちよければ嬉しいのですが、ブラシの動きは似たようなものなのでそこまで期待はしていません。