この前観た『ヴィジット』へのレビューコメントで「エスターの方が重厚で良く出来ていて面白い」というコメントがあったので観てみました。

エスター』はホラーと言うよりも、スリラーかサスペンスですね。

正直なところ、私は楽しめませんでした。周りの大人がバカすぎてイライラする映画です。

サスペンスよりもイライラが勝り、「やっとバカが殺された!」と爽快です。

子供の自然さと祖父母の異常さの対比で怖さはトラウマもの。最後のラップで一安心『ヴィジット』
子供の自然さと祖父母の異常さの対比で怖さはトラウマもの。最後のラップで一安心『ヴィジット』
楽しめた度

大人たちがバカすぎてイライラ

映画の原題は「Orphan(孤児)」。日本では「エスター」というタイトル。子供が二人いる夫婦が3人目の子供を流産してしまい、エスターという孤児を引き取るところから始まるストーリーです。

エスターというとても礼儀正しく頭の良い女の子を引き取って良い家庭を築いていく…、となるかと思いきや、エスターが事故を引き起こしていきます。同級生の背中を押して突き落としたり、自分が疑われると疑った人をこっそり殺します。

それは良いのですが、主人公である妻がエスターが怪しいと気付いてから夫に相談するも、夫は「お前が悪い」、精神科医も「お前(妻)が悪い」、カウンセラーも「お前が悪い」。

「三人寄れば文殊の知恵」の逆ですね。バカが三人寄れば大惨事。

妻が必死に訴えても夫は「エスターを疑うのをやめないと離婚するぞ」と言う。夫にとてもイライラします。

プロットでは妻は過去にアルコール依存症で、そこの弱みがあるため周りに説得が効かないという理由付けです。

でも、妻が「お酒も飲んでいないし、あなたの言うようにカウンセリングも受ける、だから私の言うことを信じて!」と訴えても夫が全くエスターを疑わないのはおかしすぎます。

エスターは歯形を取られるのがすごく嫌そうなのに、夫は全く気付かない。

周りをバカにしておかないと脚本家が狙ったようにストーリーが進まないのです。それってもうシナリオの構成が失敗しているのでは…。

「エスターって何かおかしくないか」と一緒に感じる人がいて、協力してこっそり調べていくストーリーを楽しみたかったです。

[ネタバレ] 「リアリティーがあって怖い」?

Amazonでのレビューコメントを読むと、「とてもリアリティーがある」「現実に起きそう」「トラウマになりそう。観ない方がいい」というコメントがたくさんありますが、意味が分かりません。

この映画、リアリティーがありますか? 人はこんなにバカですか?

エスターはサイコパスの特徴に当てはまり、うわべを取り繕うのがうまく、カウンセラーが気付かなくても仕方ない。しかし精神科医も気付かない。いや、ここも譲って精神科医が気付かなかったのも許しましょう。

でも妻がこんなに訴えても夫は何年も一緒にいる妻よりもエスターを信じるのでしょうか。少しもエスターを疑わないのはおかしすぎませんか。

それに、病気で子供の姿になっている人がそばにいる確率など低すぎて現実に起こりそうとは感じません。

どうやって身近に感じれば良いのでしょう?

ヴィジット』の認知症の方が現実味があります。あなたも私も、将来ああなる可能性はあります。"ああなるまえに・シュワルツェネッガー" です。

エスター』はAmazonでは評価が高めでレビュースコア 4/5、IMDb も現時点のスコア "7.0/10"。

評価が高すぎると思って他のレビューサイトを見ると、MetaScore 42/100、Rotten Tomatoes 56/100 でした。

こちらの方が納得できる点数です。

[ネタバレ] エスターは詰めが甘い

エスターは詰めが甘いので、しっかり調べられるとすぐに犯行が分かってしまいます。それほど狡猾なサイコパスではありません。

この映画は警察も無能でないと成り立ちません。脚本が本当にご都合主義すぎる。

エスターは妻には本性を見せているので、監視カメラを付けたり、声を録音されると一発で終わりです。

エスターの目的は邪魔者を排除して夫を手に入れることでした。ジークムント・フロイトの「女児のエディプスコンプレックス」かと思いきや、その後のシーンで実は大人の女性だと分かり、見た目で判断されてしまう苦悩は伝わります。

自分の邪魔者を排除すると夫に愛されないということを想像できず、アスペルガー症候群的なものも感じます。

娘だけは殺さないで

私はエスターが狙い通りの筋書きを実現していく中、大人たちはバカすぎるから殺しても良いけど、娘だけはやめてくれ、と願っていました。

娘は本当に可愛い。ずっと観ていられます。

エスターに銃を突きつけられて脅されるシーンはかわいそうです。幼い子供が映画に出ても本人にとってあまり良い影響がない気がします。

『エスター』を高評価にする人とは感性が合わない

今回『ヴィジット』を低評価にした人が高評価にしている映画『エスター』を観てみたのですが、私と感性が真逆だと分かりました。

私が面白いと思った映画が実はつまらないもので、それよりもさらに面白い映画があるなら観てみたかったのですが、期待外れでした。

私は生死がかかったシーンでバカすぎる人が登場するとイライラしてしまうようです。『ザ・コール』もそれでした。

映画でこんなにイライラしたのは初めて。主人公は人に偉そうに教えている事とやっていることが真逆のクズ『ザ・コール 緊急通報指令室』
映画でこんなにイライラしたのは初めて。主人公は人に偉そうに教えている事とやっていることが真逆のクズ『ザ・コール 緊急通報指令室』

ただその場合、バカが殺されるシーンがちょっと爽快感があるんですよね。バカは死ぬまで直らないというのはこれのことか、と。

今回はハズレでしたが、より面白い映画や似ている映画をレビューコメントで挙げてくれるのは有り難いです。

私は映画に詳しくないので、こっちの方が面白いと教えてくれるのは助かります。レビューコメントで「つまらない。時間の無駄」とだけ書いているコメントは本当に役に立ちません。

Amazon Prime Video

「レビュー」の最近記事

最近の記事

About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。