ストーリーについて

Dead Space 3 のストーリーは半分が Ellie を巡っての三角関係のお話。Isaac はかつて Ellie と恋人の関係だったが、その後破局。再会した後、Isaac は特に何もアクションを起こさないけれど、Norton という Ellie の現在の恋人が強烈な嫉妬を Isaac に浴びせる。うーん、心の動きとしては分からなくも無いのだけど、私は Dead Space の Marker の謎を知りたいので結構どうでも良かったりする。

Norton の嫉妬がゲーム終盤あたりまで続くので、ストーリーがこれに終始してしまうのかと随分心配した。でも終盤からは少しだけ Marker の謎を語ってくれる。Marker 自体は Mass Effect の話とちょっと似ている。ところで、Nicole はもう Isaac の心の中にはいないらしい。今作では全く出てこない。

Dead Space は Mass Effect よりはうまくストーリーが進んでいるのだけど、全体的にストーリーがもの凄く薄い。今作でも Marker の謎がほとんど分からない。こうなると Mass Effect 3 のように中途半端な終わりを迎えてしまいそう。

実は DLC の「Awakened」もプレイした。この「Awakened」は Dead Space 3 の本編のストーリーの続きなので、これをプレイしないとするとストーリーの理解に影響が出てくる。この DLC は本編に組み込むべきだった内容だと思う。これをプレイすると Dead Space 4 が必ず発売されることが分かる。打ち切りにならない限りは。

プレイ中に生じた疑問点を箇条書きで。ここだけはネタバレを思いっきり含むので注意

  • 文明が進んでいたと思われるエイリアンが石で出来ている様な古くさい地下施設を作ったのはどうしてだろう。Serrano がたどり着く前にはエイリアンが死んでいたので、数百年前には Machine を作っていたことになる。
  • エイリアンはすべて絶命してしまったのだろうか。Necromorph になってしまう同胞が増える中、Moon の "Make Us Whole" を止めるために惑星全体を Machine を作って凍り漬けにした訳だけど、そんなすごい Machine を作る余裕があったのがよく分からない。惑星全体を凍らせるってもの凄い技術力なのでは。
  • Machine で惑星を凍り漬けにするとどうして活動が止まるのだろう。Marker も凍らせれば停止するのか。
  • Convergence で Moon は落ちてくるのか。せっかく新しい Moon を作ったのに、その後惑星に落ちてくるなら Moon という名前では無くなる。今作で Moon が落ちてきたのは Marker を吸収するためだろうか。それなら Marker を壊した方が早いのでは。
  • 主人公の Isaac や Carver が Marker のみゅんみゅん電波に耐えられているのはどうしてだろう。それに Ellie などの Marker に近づいた人に何の兆候も出ていないのはおかしい。
  • Tau Volantis の Moon が全体の Signal の発信源とされているのがよく分からない。他の Moon (Brother Moons) があるなら、その Moon から電波が発信されても良いはず。
  • 結局大本の Marker の事が語られていないので核心部分が分からない。
  • Ellie って移り気すぎないだろうか。Isaac を操るプレイヤーとしては、Norton の顔を見るだけでイライラ。あんな人と付き合っているなんて。Norton は長らくチーム内に不和をもたらしたので、Norton を撃ったのは褒められる行動のはず。何で Isaac が攻められないといけないのだろう。

ゲーム全体について

序盤~中盤は敵を撃つのが楽しかったけれど、終盤はそこまで楽しめない。というのは、素早く体力のある敵が大量に出てくるため。たくさんの敵にすぐさま囲まれ、リロード中に攻撃されてアワアワと慌てふためいてしまう。終盤は如何に多くの敵を捌くかに頭を使い、シューティングを楽しむ余裕はあまり無かった。「また大量の早い敵が出てくるのか、面倒だな」とまで思ってしまった事もあった。戦闘になるとダクトを通ってプレイヤーの後ろから出てくる敵が必ずいるので、どこにいても必ず敵に囲まれてしまうストレスは大きい

銃のカスタマイズについては、中盤の終わりになると武器のパーツをすべて手に入れられるため、銃をカスタマイズする必要があまりなくなってしまう。序盤のカスタマイズはあんなに楽しかったのに、後半ではあまり銃を弄らなくなった。アップグレードの Circuit を付け替えるくらいしかカスタマイズすることが無くなる。

素早く動く敵が増えて大変な中、たまに出てくる敵が人間だと撃っていて楽しい。今作は Necromorph の四肢を狙って撃つ必要があまり無いので、人間を撃っていた方が楽しかった。Necromorph の四肢はほとんどが細く、あれに照準を合わせて発射するのはなかなか神経を使う。後半では素早い敵が増えるので Stasis を使っている時でないと細かくは狙えないだろう。もう少し部位破壊の気持ちよさがあると良かった。Dead Space 2 の方が部位破壊は楽しかったと思う。

今作では序盤から自己再生する不死身の敵が何度も出てくるけれど、これがかなりやっかいで、撃っても楽しくないし、ひたすら逃げる緊張感であまり楽しくなかった。追いかけられるのはあまり好きでは無い。不死身の敵に追いかけられるのは死の鬼ごっこのようなものなので、銃を持っているのに敵に対抗できないという状況はホラーゲームでやって欲しい。ちなみにこの不死身の敵は後で倒せるようになる事は無いので、「あのときは良くもやったな!これでも食らえ」という爽快感も無い。

DLC の「Awakened」は戦闘は面白くない。幻を撃つシーンが半分を占める。「Awakened」は本編よりも敵に囲まれないのである程度落ち着いて撃てて良いのだけど、撃つ対象が幻なので面白くない。この DLC の良いところは良いアップグレード Circuit を拾えるところにある。「Damege +3, Reload +3」などの、「+3」が2つ付いたものを拾える。

Co-op モードはやる気が起きなかったのでプレイしていない。一応 Co-op はマッチングシステムがあるようで、誰でも Co-op に参加することは出来る。でも Co-op 専用のストーリーがあり、私はストーリーはしっかり追いたいし、ステージ中のアイテムを全部拾っていきたいので、相手に合わせなければならない Co-op は合わないだろう。Co-op は友達とやるべし。ストーリーがほとんど無い、4人ぐらいの Co-op だったらもっと気軽に出来たかも。

ゲーム中のパズルは必要なかったと思う。ほとんどが面倒なだけで頭を使う必要の無いパズルで、単にゲームのテンポを悪くするだけだった。特にマウスとキーボードでマークを動かしていくパズルはつまらない。右脳と左脳を使い分ける訓練をしているような感覚に陥った。

終わり

息子と妻が映った写真を見る Carver。

序盤に感じた楽しさは終盤には無くなってしまうのが惜しい。ストーリーも終盤に差し掛かるまではどうでもいい話ばかりで肝心の部分が語られないし、全体を見ると少々悪い評価になってしまう。あと Co-op モードで一緒に探索する Carver はソロプレイしていると存在感が薄いけれど、イベントシーンになると突然 Isaac の後ろからにょきっと出てきて意見を言う。さっきまでいなかったのに。これこそホラーだ。

Co-op モードをプレイしていないと Carver に関するストーリーがほぼ分からないけれど、シングルプレイでの Carver は Co-op モードでの話をプレイヤーが知っているかのごとく話すのでここはよろしくない。Carver の話は時系列では Dead Space 3 の前なのでここでそれを書いても良いだろうか。Carver は Unitologist が起こした Necromorph で騒動で妻と息子を失っている。それで Marker によって幻を見るようになっているようだ。

序盤は敵がたくさん出て銃をカスタマイズできて「シューティングゲームとして何度もプレイ出来る内容だ」と感じていたけれど、クリアした今、もう一度プレイするかと訊かれれば「しない」と答える。敵にすぐ囲まれるのはかなりストレスだった。良い場所(地形) を取って敵を撃っていても、マップ上の至る所にはダクトがあり、敵はそのダクトを通ってどこにでも出られるので、プレイヤーはどこにいても敵に後ろを取られる。これほど面倒な事は無い。

ただこのゲームでは Co-op が出来ることは強みで、友達と二人で最初から最後までプレイするなら楽しいと思う。それにプレイ中ずっと Co-op が出来るゲームは珍しい。特に PC ゲームでは Co-op ゲームはほぼ存在しないので、そういう需要はあると思う。二人なら敵にあまり囲まれないのかもしれない。

次の作品からは年表が無いとストーリーの理解がきつくなってくると思う。Mass Effect にあるような理解を手助けするものを追加して欲しい。まさにあの "Codex" が Dead Space シリーズには必要である。

Dead Space 3 (輸入版)

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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