『G-Wolves Hati HT-M』レビュー - ハニカムシェルで60gは軽くて最高。ゲーム用の設定が意外にも細かく可能。今の価格ならかなりお勧め
「G-Wolves Hati HT-M」を買ってみました。
「G-Wolves」が「HK Gaming(HK Gaming Keybaord)」と争っている最中、マウスが安くなっていて、この価格なら良いかなと思って買ってみました。
![「G-Wolves」と「HK Gaming Keyboard」の争いでゲーミングマウスの値下げ競争。元値の半額以下に。欲しい人は今がチャンス [更新]](https://nomeu.net/wp-content/uploads/2020/05/gwolves-03-200x200.jpg)
結果は大満足です。あとは耐久性だけが問題です。
ちなみに、「G-Wolves」が言うように本物かどうかチェックしてみたところ、本物でした。
目次
ソール、グリップのシート、替えのスイッチ、ケーブルまでもが付属
高級なクッキーなどが入っているような缶箱を開けてみると、まずはオレンジ色のパーツが目に付きます。その前にちょっと付属品の説明を。
マウスソールの厚さは大体0.5mmくらいです。
マウスソール(フィート)は小さい楕円のものが8個(通常は一度に4つ張り、2セット分)、大きいものが1セット(マウス底面の上側と下側の形です)。グリップのシールはマウスの側面に貼るものと、マウスの左右のクリックする部分に貼るものが付属しています。
マウスソールは好みに合わない可能性はあると思いますが、たくさん付属しているのは悪い気はしません。
マウス底面のシールも付属。好みに合わせて貼ればOK。ここにシリアルナンバーも書かれています。
で、オレンジ色のパーツは何だろうと見てみると…。
Amazonで注文する際に私がしっかり見ていなかったのが悪いのですが、マウスのスイッチを交換できるようにスイッチが2つ付属していました。
ちょっと感動しました。マウスにチャタリングなどの不具合が出たときに交換できますね。
ハニカムシェル構造のマウスはジュースなどをこぼすと穴からマウス内部まで達してしまいますので、その際にも役立つかもしれません。ジュースをこぼした基板がどうなっているか知りませんが。
確認していないのですが、マウスを分解するにはたぶんマウスソールの下にネジがあり、ここから分解を始めるのだと思います。
あと、マウスが入っているケースの下には交換用のUSBケーブルが入っていました。これは気付きにくい…。
ケーブルは抜き差しでは交換できず、マウスを分解しないとなりません。分解はちょっと大変ですが、断線した時などに交換できるのは良いですね。
使用感のレビュー
あれ…、黒を買ったはずですが、グレイのような気も…。マウスの頭から中央までがグレイで、手前側が黒くなっています。
マウスの高さが少し低いけど、被せ持ちできる
「G-Wolves Hati HT-M」は Logicool の「G Pro Wireless」のマウスの形をまねているようです。私は「G Pro Wireless」を持っていないのですが、Amazonのレビューに比較した画像がありますので見てみて下さい。
かわりに私が持っている「G703」と一緒に撮った写真を載せておきます。
私は被せ持ちタイプで手の重さをマウスに乗せるようにしてマウスを使います。このタイプの持ち方にはマウスの高さが高い方が楽です。
「G703」はマウスの高さが高いので持ちやすいです。「G-Wolves Hati HT-M」はそれと比べると平べったく、買う前はちょっと心配だったのですが、マウスの全長が長いためしっかり被せ持ちできます。
マウスが低いので被せ持ちすると手首がマウスパッドに付いてしまうのですが、私は手首を支点にしてマウスを動かすのでそこまで気になりません。ただもう少しマウスが高い方が私の好みです。
マウスの高さがもう少し高い方がいい人は、「G-Wolves Hati HT-M」よりも「G-Wolves Skoll SK-LL Ace」の方が合いそうです。こちらは「Zowie EC2」に似た形状とのことです。
「Zowie EC2」は以前使っていましたが、「取り立てて褒めるところもないけど、悪いところがない」と感じるマウスでした。つまりかなり良いマウスです。
60gのマウスは軽くて大満足
マウスの上面(手指をのせる面)はわずかにサラサラした感触を感じますが、ペタッと指が少し張り付くような表面です。滑らなくて良いと思います。汚れはちょっと付きやすそうですが、滑らないことの方が重要です。
一方マウスの側面は汗が付きにくいようなサラサラした表面で、指が滑ります。たぶんゲームで使うには付属のグリップのシートを付けた方が良さそうです。マウスを持ち上げるときや、ぐっと握り混むときに滑ります。
ホイールはカタカタタイプでノッチ感が強く、回すのは少し重い。ゴムっぽい感触があります。ホイールを多用するゲームだと重さでホイールを回すのがちょっと億劫になりそうです。
クリックは「G703」より少し深め。跳ね返りの力が強い。クリック音も大きい。ちょっとクリックが重いです。まぁこんなものかなという印象です。
ホイールの手前にあるボタンは、私はこれをミドルクリック(ホイールクリック)に設定して使います。「G703」よりも出っ張りが少なく、ちょっと押しにくいです。
ハニカムシェル構造はマウスを軽くさせるための構造ですが、被せ持ちとしては手のひらが涼しくて良いです。手汗をかきにくいのと、寒いときは手の温度での結露も少なそうです。ハニカムシェル構造は被せ持ちにこそ利点がありそうです。
ケーブルはパラコード。Logicool のケーブルよりもとても柔らかく、ふにゃふにゃしています。ケーブルが邪魔になりにくくてとても良いです。
マウスの重さが約 60g というのはとにかく軽い。
私が使っている「G703」は旧タイプで重さは 108g ほど。これと比べると 50g くらい軽くなっています。かなり大きい差です。「G-Wolves Hati HT-M」を持った後に「G703」を持ち上げてみると重さに驚きます。
マウスが軽いためマウスパッドとの摩擦が変わり、マウスが結構滑るようになりました。DPIを少し下げた方が良いかもと感じるくらいです。
この軽さでセンサーが PixArt PMW3360、大体3000円くらいですのでかなり満足しています。
あとはマウスに不具合が発生せずに長く使えることを願うのみです。ちなみに商品説明にはありませんでしたが、箱に保証期間が書いてあって1年保証とあります。
マウスの設定ソフトが意外にも高性能
マウスのドライバーソフトの設定は意外にも高性能でした。Logicool のものなどよりも良く出来ているような気も…。
上のスクリーンショットの④、つまりホイールの手前のボタンはDPI変更からもちろん変えられます。私はこれをミドルクリック(ホイールクリック)にしています。
私のようにボタンでのDPI変更が要らない場合、画面下部にあるDPI変更のための細かな設定は要りません。DPI Stage を「1」にして好きなDPIにして使っています。
Debounce Time の設定はゲーム用に良さそう
こちらはパラメーターの設定。
注意点として、ドライバーのインストール後に「Improve pointer precision」にチェックが入ってしまいます。つまり Windows のマウスの設定にある「ポインターの精度を上げる」が勝手に有効になってしまいます。
私はこれが不要で普段有効にしていないのですが、ドライバーのインストール後にチェックを外す必要がありました。
なお、この設定にある「Debounce Time」は何だろうと調べてみたら、マウスのクリックをした後、次のクリックをしても効かなくなる制限時間のことのようです。
クリックが連続してしまう際に便利な機能で、この制限があるとチャタリングや誤作動などを防げます。
でも、たぶんこれは最小(4ms)にしておいた方が良いでしょう。ゲーム中に連打したときにクリックが無効になってしまうのは避けたいです。
まぁ 12ms とかで連打できるかというとさすがにできないと思いますが…。
あと、Debounce Time が長いとクリックの遅延が発生するという話があります。Debounce Time の間にクリックされていないかチェックしているわけですからね。これがどのくらい影響するのか分かりませんが、気になる人は変更して試してみると面白いかもしれません。
さらに、LOD(Lift off Distance)の設定もできるようです。ただ 2.0~3.0mm の間の調節で、その差は 1mm です。2.0mm 以下にはできません。
もっと LOD を下げたい人はマウスソールで調節しましょう。
なお、マウスの設定ソフトは常駐させる必要はないようです。インターネットへの接続もしていません。中国の会社なので一抹の不安があったのですが、インターネットに接続しないのは安心できます。
公式サイトに繋がらなくてドライバーがダウンロードできない人へ
現在「G-Wolves」の公式サイトはDoSアタックを受けていてダウンしています。http://g-wolves.com、http://gm-wolves.com が公式サイトとのことですが、現在は接続できません。
このためマウスのドライバーのダウンロードができません。
ちなみにマウスをPCにただ接続しただけでも動きます。ですがドライバーソフトを入れないと設定ができません。
ドライバーのダウンロードは、「G-Wolves」が認可しているショップの X-Raypad の商品ページからダウンロードできます。
最新のファームウェアもこちらにありますので、ファームウェアとドライバーの両方を入れると良いでしょう。
マウスが偽物ではないかチェック。本物だった
「G-Wolves」が「HK Gaming(HK Gaming Keybaord)」と争っている件で、「G-Wolves」は「HK Gaming(HK Gaming Keybaord)」や「EU Gaming」などが売っているマウスは「G-Wolves」のマウスの偽物、劣ったものであるとして見分け方を説明しています。
![「G-Wolves」と「HK Gaming Keyboard」の争いでゲーミングマウスの値下げ競争。元値の半額以下に。欲しい人は今がチャンス [更新]](https://nomeu.net/wp-content/uploads/2020/05/gwolves-03-200x200.jpg)
私は「G-Wolves Hati HT-M」をAmazonの販売者「G-Wolves Factory」から購入しました。「HK Gaming Keyboard」も販売者にいたのですが、「G-Wolves」直販であるこちらを選びました。
念のため「G-Wolves」が説明している偽物との見分け方を見ながらチェックしてみます。
マウスのソールが白いものが本物、USBケーブルにある穴が画像のようになっているのが本物、とのこと。
「HK Gaming(HK Gaming Keybaord)」や「EU Gaming」などが売っているマウスは「G-Wolves」のマウスの旧型のようで、それと見分けるために「G-Wolves」は今年初めにマウスにマイナーチェンジを加えました。
つまり説明にあるのが現在の最新モデルですね。
これは説明通りになっていて、本物ですね。
将来的にはコピー製品もこの仕様にアップデートされる可能性もありますが、とりあえず今はこれが本物です。
安いならかなりお勧めできる
ハニカムシェル構造のマウスは色々と販売されています。中には1万円以上のものもありますが、私はちょっと高いかなと感じます。
「G-Wolves」のマウスは今安くなっているものが多いので、Amazonでどんなものがあるか見てみると良いでしょう。
「G-Wolves Hati HT-M」は元々9200円という高いマウスだったのですが、今回は 3100円でこの軽量で性能もそこそこ以上というマウスを買えて大満足です。
何か新しいゲーミングマウスを買ってみたいという人は是非お勧めです。軽いマウスにしたい人も。ゲーミングマウスを買うのが初めてという人もこの価格なら悪くないでしょう。
センサーは他のゲーミングマウスでも使われている PixArt PMW3360 です。「Zowie EC2」も同じセンサーです。
他のハニカムシェル構造のマウスは「Cooler Master」のものがアメリカなどで大人気です。「Glorious」もチェックしてみて下さい。