変更に気付かず使用料を請求されて驚く人が多そう。事前にユーザーへ連絡して欲しかった…

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の Compute で、Ampere A1 インスタンスの Always Free の無料枠が突然変更されました。

無料枠が「4 OCPU & 24GB RAM」から「2 OCPU & 12GB RAM」へ半減

これまでは Ampere A1 は 4 OCPU と 24GB RAM が無料で使えました。

Oracle Cloud Free Tier | オラクル | Oracle 日本

Arm Compute Instance

Arm-based Ampere A1 cores and 24 GB of memory usable as 1 VM or up to 4 VMs

Always Free
3,000 OCPU hours and 18,000 GB hours per month

ですが、これが最近突然変更されたようで、ドキュメントがこっそり変わりました

Always Free Resources

Available Shapes

OCI Ampere A1 Compute instances (Arm processor): All tenancies get the first 1,500 OCPU hours and 9,000 GB hours per month for free for VM instances using the VM.Standard.A1.Flex shape, which has an Arm processor. For Always Free tenancies, this is equivalent to 2 OCPUs and 12 GB of memory.

Number of Compute Instances Available to Your Account

Depending on the size of the boot volume and the number of OCPUs that you allocate to each OCI Ampere A1 Compute instance, you can create one or two OCI Ampere A1 Compute instances, 2 OCPUs total.

つまり無料枠が半減され、「4 OCPU & 24GB RAM」から「2 OCPU & 12GB RAM」になりました。

ユーザーへの連絡無しにドキュメントがこっそり変更された

ドキュメントの変更に気付いたのは Reddit のユーザーです。ドキュメントの変更に気付いて Reddit に投稿

これは 6/13 の投稿で、少なくとも 6/5 までは無料枠は変わっていなかったとのこと。

現時点では OCI で A1 インスタンスを使っている人には Oracle から連絡が全く無く、ドキュメントが変わっただけです。

ドキュメント以外のページではまだ「3,000 OCPU hours and 18,000 GB hours per month」が Always Free だと説明されています

6/14 の時点の Oracle Cloud Free Tier より

果たして本当に無料枠が変更されたのでしょうか。

そこで、Reddit でみんながサポートに連絡し、変更されるのだと確認が取れました。しかも 6/15(たぶんアメリカ時間)からです。

New Free Tier Limits (confirmed by oracle support) : r/oraclecloud

Just had a longer conversation with oracle support, the free tier instances change for PAYG the same as for the Free Tier

So ARM its 2 CPUs and 12GB of Ram

and for AMD it stays 1 CPU and 1GB of Ram (cant cut that down I guess)

Billing will start from 15th on and the Always Free Tier will from then on show the new values.

So Free Tier Users will have their instance(s) shut down and PAYG User will get charged if they dont change their shape!

無料枠を超えると Free Tier のユーザーはインスタンスがシャットダウンされ、PAYG (Pay As You Go/従量課金) のユーザーは使用料を払わなくてはなりません。

Oracle の Cost Estimator で掛かる金額見てみますと、4 OCPU & 24GB の A1 インスタンスの実行に掛かる金額は $54.72 / 30日(31日間だと$56.54)で、そのまま使っていると今後は無料枠でその半分が賄えますが、残りの半分が請求されます。

なお、Cost Estimator は現時点ではまだ無料枠が「3,000 OCPU hours and 18,000 GB hours per month」で計算されてしまうので注意して下さい。

今回の件について Oracle は説明不足というか、説明を全くしていないのでユーザーが右往左往しています。本当に変わるのか疑わしいのです。

新しいユーザーにだけ新しい無料枠が適用されるのでは無いかと考えている人もいます。本当にそうだと良いのですが…。

既存ユーザーも無料枠が変わると考えた時、6月の無料枠が「3,000 OCPU hours and 18,000 GB hours per month」で、4 OCPU と 24 GB メモリーを 14日まで使うとすると、今月はその約半分を既に使用してしまっています。

6月の15日から「1,500 OCPU hours and 9,000 GB hours per month」に変更されたとして、今月の14日時点までの無料枠の使用分を考えると、今月は無料枠がもうほとんど残っていないのではないか…?

当然の疑問です。

これも Reddit のユーザーがサポートに訊いたようです。

https://www.reddit.com/r/oraclecloud/comments/1u4lzkk/comment/ore001i/

fallen6196:

So the 1500 cpu hours limit will reset on 15 and we have to decrease cpu and ram before that?

Upstairs-Bread-4545:

from the 15th it will take affect, if you change it before no harm done, thats what support told me

even if you had a 4cpu/24gb ram instance running till right now

一応サポートの説明では、新しい無料枠に変わるのは 15日からとのことで、15日になる前に 2 OCPU と 12GB RAM に変更すれば使用料が請求されないらしいです。

たぶんですが、今月の 15日から 30日は「1,500 hours × 16/30[日]」が残りの無料枠になるのではないでしょうか。つまり 800 [hours] ですね。

6月の 1~14日: 3,000 [hours] x 14/30 [日] = 1,400 [hours]

6月の 15~30日: 1,500 [hours] x 16/30 [日] = 800 [hours]

6月の無料枠の合計: 1,400 + 800 = 2,200

今月の無料枠の合計は 2,200 [hours] ぐらいになりそうです。

…でもさすがに無料枠が月の途中ですぐに変わるなんて事があるのでしょうか。

取り急ぎ、OCI の A1 インスタンスを 4 OCPU & 24GB で使っていて使用料を払いたくない、またはシャットダウンされたくない人はダウンスケールした方が良いです。

ただ Oracle からユーザーへ公的な説明が無く、サポートの回答も曖昧です。上の話も正確なのかちょっと不明瞭なので、使用料を請求されないために一番安全なのはインスタンスの停止ですね。

停止したインスタンスのリソース請求

標準シェイプ: インスタンスを停止すると請求が一時停止されます。ただし、停止したインスタンスは引き続きサービス制限数にカウントされます。

Oracle はお金をたくさん支払っていないユーザーにはサポートが悪く、しっかり対応してもらえないことが多いので自衛する必要があります。

PAYGアカウントで少しの金額が請求されても良い場合、6/17 あたりまで待ってみてコストがどう計算されるか確かめてからダウンスケールするかどうするか考えるのも良いでしょう。

元から A1 インスタンスをお金を払って使っている人は、無料枠が減ると値上げになりますね。お金を払っているユーザーにはさすがに連絡が来そうなものですが、連絡が届いたという報告がありません。

ダウンスケールする方法

ダウンスケールする場合のやり方を書いておきます。

OCI のWEBサイトを開き、起動しているインスタンス一覧のページを開きます。

起動している A1 インスタンスを選択して詳細ページを開きます。

OCI はデザインが頻繁に変わって分かりにくいのですが、現時点では右上にある「アクション」→「その他のアクション」→「編集」をクリック。

開いたページで下の方にあるシェイプ名をクリックすると、CPUとメモリーの設定が開かれます。

人によってインスタンスの構成は違うと思いますが、4 OCPU & 24 GB の人は、ここを 2 OCPU & 12 GB にします。

あとは下にある「変更を保存」を押すだけですが、設定を反映させるためにインスタンスがリブートされるので注意して下さい。

以前 A1 インスタンスの争奪戦をした人は苦い経験があると思いますが、コンソールからリブートしたときに Oracle のリソースが枯渇しているとインスタンスが起動しなくなります。

私は以前 Oracle から「セキュリティ・メンテナンスのためにインスタンスをリブートする必要がある。●月●日までに一度リブートをして欲しい」と連絡があってコンソールからリブートしたら、A1 インスタンスのリソースが枯渇していて起動しませんでした。

その後また争奪戦に参加しました。数日で起動できたので良かったのですが…。

以前の話なので今は争奪戦は落ち着いたと思いますが、一応時間的に余裕を持ってリブートをした方が良いです。

今回はリソースを解放する方向の設定変更なのでたぶん枯渇は大丈夫でしょう。

今回の Always Free の無料枠の変更はユーザー側に非の無い急な変更ですが、早めに対応しましょう。

Nomeu / のめう
PCゲーマー

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