「G-Wolves」と「HK Gaming Keyboard」の争いでゲーミングマウスの値下げ競争。元値の半額以下に。欲しい人は今がチャンス [更新]
知る人ぞ知るメーカーだと思いますが、ハニカムシェル構造のゲーミングマウス(肉抜きしたようなマウス)を販売している「G-Wolves」が「HK Gaming (HK Gaming Keyboard)」と争っているようです。それぞれ中国と香港の会社です。
「G-Wolves」の主張を簡単に言うと、「G-Wolves」の商標登録がアメリカで他社に勝手に行われ、Amazonで販売している自社のマウスのメーカーが「HK Gaming」に置き換わったとのこと。そして現在「G-Wolves」の公式サイトはDoSアタックを受けて停止中。
「G-Wolves」と「HK Gaming」がAmazonで誰が販売しているかの表記を争って販売価格をお互いに値下げしています。Amazonの仕様上、一番安い販売者がメインの販売者として表示されるためです。
争いの詳しい内容はちょっと置いておいて、マウスが安くなっているので買うなら今です! 元々 9000円ぐらいのマウスが 3000円台になっています。
もう少し詳しく流れを見ていきましょう。
なお画像は「G-Wolves」の公式Twitterのものです。彼の主張ですので、情報が偏っている可能性があります。「HK Gaming Keyboard」は自身のTwitter(@HKgaming_kb)ではほぼ主張していません。
目次
「G-Wolves」のアメリカでの商標登録を「HK Gaming Keyboards」の会社が行う
「G-wolves」「Tai-Hao」「Outemu」「Kailh」が Campana Holding LLC のトレードマークになっています。
「G-wolves」については異議申し立てへの調査が 2020/01/30 に始まっています。
また、「Vortexgear」「HKKB」「Obins」「Obinslab」「HK Gaming」のトレードマークは Corus Sourcing Limited が保有しています。
Cours Sourcing は過去にも「Vortex Keyboards」というトレードマークの取得申請を行っています。こちらは放棄されています。
Amazon US での販売が「HK Gaming」に置き換わる
「G-wolves」が製造・販売していたマウスが「HK Gaming」が製造メーカーであるという表記に変わりました。さらには「G-wolves」のマークも画像から除去。
商品の名前に思いっきり「G-Wolves」って書いてありますが。マウスにも「G-Wolves」の「G」のマークがあります。
「HK Gaming」が「G-wolves」の製品に似たマウスを販売し始める
まぁそっくりではありますが、ハニカムシェル構造のマウスはどれも似ているので…。
https://twitter.com/HKgaming_kb/status/1263918128062332928
HK Gaming Mira S to be released on Amazon USA on Tuesday 26th May 2020, 12:00 AM
「G-wolves」がコピー製品との見分け方を発表
「G-wolves」は、「HK Gaming Keyboard」または「EU Gaming」(Amazon EURO ではこの名前の会社が製品を販売しているようです)が販売している製品と自分たちの販売する製品との見分け方を載せました。
https://twitter.com/g_wolves/status/1260952529745047553
Anti theft version statement
Beijing JingYunMaKe Technology Co., Ltd.
どうやら「HK Gaming」「EU Gaming」は「G-wolves」の古い製品を販売しているようで、「G-wolves」がマイナーチェンジした新しい仕様のマウスは販売していないようです。
「G-wolves」が彼らへの対策としてマイナーアップデートを行ったとのこと。なのでマウスのソール(フィート)や、ケーブルに少し違いがあり、それで見分けることができるようです。
「G-wolves」の公式サイトがDoS攻撃を受けてダウン
HK Gaming の反論は…
「HK Gaming / HK Gaming Keyboard」はあまり主張していませんが、「G-wolves」のTweetに反応しています。
https://twitter.com/HKgaming_kb/status/1235951117344706560
Maybe you would prefer us to share 100+ screenshot showing your full setup, with translations ?
You want to talk about law / lawsuit. Be our guest, come , and you'll end up writing us a huge check. The damages that we could ask are way above $2M USD.
「訴訟を起こしたいのか? 来いよ、200万ドル以上の損害を与えられる」。
パテントトロール感もありますが…。
日本のAmazonで価格の値下げ競争。買うなら今がチャンス
日本のAmazonでも「G-wolves」のマウスの価格の値下げ競争が始まっています。
Amazonの仕様上、一番価格の安い販売者がメインに表示されるため、「G-wolves」と「HK Gaming Keyboard」が価格をお互いに下げて、最安値を更新していっています。
彼らには申し訳ないのですが、争いのことはちょっと忘れて、今なら彼らのマウスがとても安く買えます。買おうと思っていた人はチャンスです。
「G-Wolves Hati HT-M(黒)」は現在 3100円です。発売当初9200円だったのですが、それが半額以下になっています。
販売者の一覧を見ると、販売者に「HK Gaming Keyboard」と「G-Wolves Factory」があるのに気付くかと思います。
「G-Wolves Factory」は「G-wolves」の直販という説明がありますが、新規の販売者なので一抹の不安がありますね。販売者の情報もほとんど書かれていません。
これだと普通の人は評価のスターが付いている「HK Gaming Keyboard」から買ってしまいます。今回の争いのことを知らないならレビューがある方から買うのは当然です。
追記
「G-Wolves Factory」は「G-wolves」の公式ショップとのことです。
Amazonで販売者のレビューで早速☆1つを付けられていますが、さすがにこれは酷いレビューです。このショップを使っていない人からのレビューです。「HK Gaming」の回し者がレビューをしたと思われても仕方ありません。
G-wolvesの名前を装った業者の可能性があります。 お気をつけ下さい。
評価者:栲幡千幡姫命、日付:2020/05/24We are the official shop. Please see our official twitter(g-wolves) account has clear authorization information.
評価者:G-Wolves Factory、日付:2020/05/25
「HK Gaming Keyboard」から購入するものと「G-Wolves Factory」のものとでは内容物に違いがあるかもしれません。「G-Wolves」のマウスにはドライバーソフトが必要ですが、「HK Gaming Keyboard」はそれを自前で用意しているのでしょうか?ちょっと怖いですね。
ただ、どちらも販売・配送はAmazonが行うため、商品に何か問題があってもAmazonが対処してくれます。Amazonの配送は安心です。
「G-Wolves」は、もし「HK Gaming Keyboard」から購入したものが「G-Wolves」のものと違っていたら、「HK Gaming Keyboard」が偽物を売っているとしてAmazonに連絡して欲しいとのことです。
「G-Wolves Hati HT-M」は Logicool の「G Pro Wireless」のマウスの形をまねているらしく、「G Pro Wireless」の形状が好きな人には良いみたいです。Amazonのレビューに比較した画像がありますので見てみて下さい。
「G-Wolves Hati HT-M」は有線ですが、60g と軽量なのは魅力です。
他にも安くなっているマウスがあります。価格は 5/24 のものです。
「光沢ホワイト」はもともと 9800円です。
「G-Wolves Skoll SK-LL Ace」は元々は 8800円くらい。こちらは「Zowie EC2」に似た形状とのことです。
G-wolves の他の製品は「TTC黄金防塵マイクロスイッチ」なのですがこちらはオムロンスイッチです。Logicool の製品もオムロンスイッチです。どちらが優れているのか分かりませんが、オムロンスイッチの方が安心感はあります。
どのくらい値下げ合戦が続くか分かりませんので、良いタイミングで買って下さい。まだ安くなるのを待つか、それとも価格が元に戻る前に今のうちに買っておくか。
売り切れになったものや、値下げが終わったのか価格が高くなったマウスもあります。買うタイミングはお任せします。
ちなみに「G-Wolves」のマウスのドライバーとファームウェアは通常は「G-Wolves」の公式サイトからダウンロードするのですが、公式サイトが DoS アタックでダウンしているためダウンロード不可能です。
「G-Wolves」が認可しているショップの X-Raypad の商品ページからダウンロードできます。
他のハニカムシェルのマウスの方が良いなぁという人は Cooler Master や Glorious のマウスが人気で高評価です。これらをチェックしてみて下さい。