SimCity を改良したゲームとして今人気の「Cities: Skylines」を少しプレイしてみました。私は SimCity 4 をプレイしていないのでそことの比較はできませんが、SimCity (2013) と比べてみます。

水道管と送電鉄塔を自分で作る

「Cities: Skylines」は「SimCity (2013)」とかなり似ています。しかしプレイを始めてすぐに SimCity と大きく違うなと感じるのは水道パイプを自分で引くところ。

SimCity では道路を作れば自動的に水道管が付いてきたのですが、このゲームでは自分で作ります。ここは最初は目新しくて良いかと思っていたのですが、手間が増えただけに感じます。

さらに SimCity での道路には電線も付いてきていましたが、Cities:Skylines ではそれも自分で繋げる必要があります。

濃い青の棒が鉄塔です。

送電鉄塔のシステムはちょっと特殊で、電気を使う建物は隣の建物へも電気が繋がって流れ、鉄塔はその集合の端に少しでも触れていれば OK です。上の画像では左上を見て貰うと分かり易いでしょうか。

電気が画面左下の鉄塔の繋がりから流れて来ており、末端の鉄塔を画面中央左の住宅の青い囲い中に入れてあります。これで青い囲いの中で電気が使える状態になります。画面右では青い囲いが途切れるため、そこから鉄塔で右の青い囲いまで電気を繋げてあります。

建物を水滴と考えると分かり易いかもしれません。水滴は隣の水滴とくっつきます。電気はその水滴の1つにでも流せば、くっついている水滴全体に流れます。この説明でどうでしょうか。

建物を隣接させて作っていくと鉄塔を置く手間が省けて楽になるというシステムです。しかし鉄塔も建物で、他の建物があるところの上に作れないため、都市構想からすると意外と邪魔です。鉄塔を置く場所に何かあるとそこにあった建物や道路が消滅します。そのため少し慣れが必要で、あらかじめ鉄塔をどうやって繋げていくかを考えておいた方が良いかもしれません。道路はまたげます。

気になるマップの広さは…?

SimCity はマップが狭かったです。そのため建物をできる限り効率的に詰め込んだ方が良く、効率重視の都市デザインになってしまっていました。「Cities: Skylines」はどのくらいのマップの広さなのでしょうか。

「Cities: Skylines」は最初はマップが SimCity と同じぐらいの広さです。このゲームは最初はいろいろと制限されていますが、人口が増えていくにつれてその制限が解除され、できることが増えていきます。その中に「マップを広げられる」というものがあります。

人口が目標に達すると上の画面になります。緑色のバーのすぐ下に、地球のマークがあり「2km x 2km」と書かれているのが分かるでしょうか。これが新しい土地を買えるようになったよというサインです。

上が全体マップです。中央の青い正方形(2km x 2km)が最初に与えられる土地で、その横の正方形をお金で買えます。

人口を増やしていくとたくさん土地を買え、どんどん広くなっていきます。土地は結構安いです。SimCity のプレイマップは体感ではこのゲームでいう 2km x 2km くらいでしょうか。このゲームで最初に与えられる土地とほぼ同じ感じです。このゲームでは土地を買うたびにその広さが2倍、3倍となっていきます。

それを考えるとこのゲームはかなり広く土地を使えることが分かると思います。

広くマップが使えるので SimCity よりももっと自由に街を作れます。

道路の引き方は SimCity と同じように悪いシステム

道路の引き方は SimCity と同じです。道路の左右には一般的な建物が建つときに使われる幅が白いマス目で表示されています。

それは分かり易くて良いのですが、道路のアップグレードの時に問題があります。一番安い道路、片側一車線の道路は細く、これをもっと広い道路にアップグレードしようとするとその左右の建物が消滅します。上の画像で赤く表示されている建物が消えてしまう建物です。これは SimCity と同じだったと思います。

後で確実に道路をアップグレードするでしょうから、その場合に建物を作り直すのは面倒です。これを回避するため、私は最初から片側二車線の道路を使うようにしています。これだと片側三車線にアップグレードしても道幅が広くならず、アップグレードが気軽にできます。ここはリアルさを忘れて、もう少しシステムに融通を利かせてくれても良かったと思います。

道路の立体交差は SimCity よりは自由です。慣れないと設置が難しいのですが。

また、道が直線では無いときにその周りにうまく建物が建たないのは SimCity と同じです。

道路に対して垂直に白いマス目を接するようにするシステムなので、道路を曲げると隙間ができます。ここがちょっと気になります。

このため SimCity と同じく、道路は長方形で繋げていくのが効率的です。長方形だと建物の密度が一番大きくなります。

長方形の連続。隙間無く建物を建てたい場合はこうなってしまいます。

ちなみに、道路の側面に作られる建物は SimCity と同じように指定します。ただ種類が増え、高密度の集合住宅などを指定して作らせるようにできます。人口が増えやすくなっています。

マップが広いのでそこまで効率を重視しなくても良いのですが、お金がない序盤は効率重視でこうなってしまいがちです。

ゲームのメインは交通整理

「Cities: Skylines」は SimCity よりは確実に進化しています。しかし、最終的には SimCity と同じく交通整理をするゲームになってしまっています。

都市の人口が増えると交通量が増えていきます。そうなると道路が渋滞することが増えてきます。道路をうまく作り、できる限り渋滞しないようにしなくてはなりません。この交通整理によって都市の収益がかなり変わってきます。車や人が職場に着かないと収益にならないというシステムのようです。

渋滞するようになってから「ラウンドアバウト(円形交差点)」を設置してみました。これはなかなか効果がありそうです。

交通量の多い場所を色で見ることもできます。

交通整理はかなり難しく、あらかじめ少しは車の通行ルートをどうするか考えておかないと交通渋滞で収益が伸びなくなっていきます。住宅をたくさん作っても、工場をたくさん作っても、人がそこを行き来しないとお金が生み出されません。

工場は都市の外部からやって来る人が多く、渋滞を引き起こしがちです。渋滞になると人の移動が遅くなって収入が頭打ちとなり、ここで人口が増えてしまうとインフラの支出ばかりが増えていきます。渋滞を解消しないと赤字続きとなります。

車以外の交通手段として地下鉄、電車、公共バス、空港などを作れますが、意外とうまくいきません。電車は線路が邪魔になるし、バスも渋滞に協力してしまうかもしれません。地下鉄は地下に通り道が作られるのでマップを崩さなくて良くて便利なのですが、外部から来る人は使わないでしょう。

電車や空港などは維持費も高く、採算が合わない感じもします。たぶんうまくやれば大丈夫だとは思いますが。

発見した Tips

高速道路は一方通行です。しかし、高速道路を設置した場合、どちらからどちらへの一方通行になるのでしょうか?

それは高速道路を作り始めた起点から終点への一方通行となります。他の一方通行の道路も同じです。道路が引きにくくて面倒だと思っていたのですが、これはアップグレードを使うと通行方向を逆にできるのを発見しました。

通行の方向を変えたい道路を選択しておき、「!」マークを選んでアップグレードモードにしておきます。このときに右クリックです。通行方向が逆になります。

まとめ

私の感覚では「Cities: Skylines」は「SimCity (2013)」にかなり似ています。確かに SimCity よりは街作りが自由になっているのですが、大幅に改良されたという感じはありません

「Cities: Skylines」の特徴としてはプレイが進むとどうしても交通整理を避けて通れないことです。交通整理がメインと言ってしまって良く、効率の良いルート作りに楽しさを見いだせないとつまらないかもしれません。交通整理は難しいです。

交通整理しなくてはならない状況にたどり着くまではほとんど SimCity と同じです。つまり序盤~中盤は SimCity とほぼ同じと思っても良いかもしれません。手軽に遊ぶなら SimCity の方が優れているでしょう。SimCity の方が分かり易いですし。

水道管と送電鉄塔作りはちょっと手間で、ここにゲーム性を感じません。誰がやっても同じようになるため、SimCity のように手間を省いてしまっても良かったかもしれません。

SimCity と違って、都市に入ってくる車が通る高速道路を弄って作り替えることができるのはこのゲームの良いところだと思います。最初は弄れませんが、隣接する土地を買えばその土地のものは全部弄れます。要らない線路も壊せます。

このゲームは MOD をサポートしており、今後なにか発展する可能性があります。今はシステムを弄る MOD は少なく、それよりもゲームに付いているツールでのマップエディットと建造物の作成が盛んで、たくさん作られて公開されています。こちらも MOD と呼ばれていますが、より正確には Asset という分類のようです。私は試していません。

全体的には、SimCity を少し良くしたゲームをお安く買えるという感じです。手軽さと分かり易さは SimCity が勝ります。SimCity は「交通整理が必要かな?」というくらいの交通量でゲーム終盤となりますが、このゲームでは交通整理が必要なのは中盤あたりからで避けられません。交通整理を考えるのが楽しくもありますが、ちょっと難しいです。

SimCity に感謝を

このゲームが高評価されている部分は分かりますし、実際に十分遊べるゲームだと思います。ただ私としては SimCity と似すぎていて、そこがどうしても気になってしまいます。悪く言えばほとんどを真似ています。SimCity よりも良いゲームを作れるのは当然で、先達の SimCity に感謝しなくてはなりません。ここは忘れてはなりません。

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About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。