『Don't Starve』レビュー - 初プレイ所感。世界が分からない手探り感がもの凄く楽しい
Don't Starve を購入してプレイ。面白そうだったのでつい買ってしまった。このゲームはまだ発売しておらず、現在 Beta の段階。予約購入者はその Beta に参加できるのですぐにプレイできる。ゲームを起動するだけで。
どんなゲームかな?
早速プレイ。でもプレイ方法などの説明が一切無い。突然良く分からない世界に投げ込まれ、「暗くなる前に食べ物を見つけた方が良いよ」と言われる。ドラキュラっぽい人にそう言われるのでドラキュラの含みがあるのかもしれない。
ニンジンを拾う。
さて、ゲームが全く分からないので取りあえず周りにあるアイテムを拾いまくる。石とか草とか。インターフェースも全く説明がないので、読み解きながらの操作。右上に操作キャラクターのステータス、左にアイテムのクラフトメニューがあると分かった。
左のメニューからクラフトメニューにアクセスし、アックスを作る。たぶんこれで木を切れる。すべてが試行錯誤。切った木は暗くなった時に松明などに使えるようだ。このゲームをサバイバルゲームだとは知っていたので、次に意識は食料に行く。しかしウサギを捕まえようにも追っても追いつけず、鳥はこちらの攻撃前に飛んで逃げてしまう。ウサギが見ていない方向から攻めるのだろうかなどと色々と試したけれど捕まえられず。
そうこうしている間に、あたりが暗くなってきた。
ゲームでよくあるように、夜になり暗くなっても多少周りが見えるだろうと思っていたら、本当に真っ暗になってしまった。むしろ真っ黒。「た、たいまつを作ろう。どこからクラフトするんだっけ?」と探していたら、まずい、突然何者かから攻撃された。真っ暗な中、一方向に走って逃げても攻撃を食らう。3発の攻撃でダウン、死亡。何から攻撃を受けていたのだろう…。
あっけない初プレイだった。ほぼアイテムを拾い集めただけで死亡。ただ、リザルト画面で「You survived 0 days」と表示されるので、長く生きていれば良いらしいと分かった。それにどうやら夜は必ず火を起こさないとならないらしい。すぐにリトライ。
そこから数プレイ
このゲームは世界を自動生成するようで、たぶんプレイごとにマップが変わっている。マップが広大で私はすべてを探索する前に死んでしまうため、本当に世界がランダムなのかは分からない。でもゲームの開始時に少し世界のオブジェクトを弄れるので、「食料多め、モンスター少な目で」などとラーメンの注文のようなことが可能。たぶん配置はランダムだろう。
ウサギを捕まえることもできた。トラップを作成して設置し、さらにそこに餌を転がせば OK。プレイを重ねるごとに少しずつこのゲームが分かってくる感じが面白い。操作性も悪くない。強いて言うとミニマップが表示されていないのが面倒なくらい。
このゲームはクラフトが大事で、何をクラフトできるのかの知識が重要。今はクリア条件が分からないので、とりあえず長く生きることを目標にしている。
何度か死んで、夜に火を起こすことと同じくらい大事なことがもう一つ分かった。それは Sanity 値を保つこと。どういう条件で Sanity 値が減っていくかは分からないけれど、この値が減ってしまうと影のモンスターのような幻を見るようになり、何かのささやきが聞こえるようになる。そして値が 0 に近くなると影が実際に攻撃してくる。
この影はかなり素早いので逃げ切れない。攻撃は回避することもできるけれど、ずっと逃げてはいられない。この状況では Sanity 値を回復させれば良いと思うのだけど、逃げながらそれをするのはかなり難しい。影から逃げることを考えるよりも、そもそもそうならないように Sanity 値を保つことの方が重要だという考えに行き着いた。Sanity 値が 0 になったらもうゲームオーバーだ。ちなみに、私はどうすればすぐさま Sanity 値を回復できるか今も分からない。
まとめ
ゲームの説明が無いのは意外と面白い。何から何までシステムが分からないので、本当に手探りでゲームを楽しめる。そのため良く死んでしまい、多少同じ操作の繰り返しがあるけれども、プレイ毎に新しい発見が多いので楽しめている。もしかするとゲームの説明が無いのはまだ Beta だからかもしれないけれど、このまま説明無しのゲームにしても面白いと思う。
他にも、サバイバルに失敗して死んでもポイントを貰えるのは嬉しい。おそらくサバイバルできた日にちによってポイントを貰え、そのポイントを集めていくと新しい操作キャラクターがアンロックされていく。各キャラクターはそれぞれ特徴が違い、戦略も変わってくる。全体的にリプレイ性が高い。
数プレイしても Sanity 値を保つのと食料の少なさが難しく、どうすれば良いのか分からなかったので少しだけフォーラムを覗いてみた。そこで見つけたのは「Cook」。これは説明してくれないと分からないよ、と文句を言いたい。この方法が分かってからは随分と楽になった。後で考えてみればサバイバルゲームなのだから当然これがあるのだけど、数プレイしても私には見つけられなかった。これを知るまで私は拾ったニンジンをそのまま食べていたことになる。解体したウサギも、口の周りを地に染めてそのままガブリ。そのまま食べると Sanity 値が下がる食料があるので、それを回避できるのは嬉しい。あと、移動が WASD でも行えることが分かった。スペースキーでアクション。今まではすべてマウスで行っていたので、この発見も嬉しい。
今はまだ鳥も捕まえたことがないし、クモにもあまり触っていない。ゲームを全体の3割ほど楽しんだところだろうか。何に使うか全くわからないアイテムも良く拾うし、分からないことがたくさん。それにまだ遭遇していない「冬」もあるらしい。このゲームは今年の当たりゲームだと思う。Klei Entertainment は最近頑張っている。密かに応援している。
最後に、このゲームを購入しようと思っている人はできるだけゲームに対する知識を仕入れない方が良いと思う。徐々に自分でシステムを発見していく楽しさを味わってほしい。そこがこのゲームの醍醐味。私はシステムの大部分を知ってしまったらプレイしなくなるだろう。「分からない楽しさ」がこのゲームの楽しさの大部分を占めていると思う。特にこのゲームにおいてはプレイし始めの楽しさは貴重なので、その楽しさを減らさないためにも知識は少ないところから出発したい。
[追記]
ゲームに慣れてきてからのレビューはこちら。