『SimCity』レビュー - 目標がなくなり、やることが無くなった
この前のレビューからプレイを続けたところ、SimCity で目標が失われてきた。楽にお金を稼ぐ方法が分かってしまい、あまり Challenging なゲームでは無くなってしまった。EA はかつて "Challenge Everything" とイントロで言い続けてきたのだけど、もう SimCity では私にとっては試すものが少ない。
SimCity をプレイし始めた時はサーバーの問題がありつつも楽しかった。でも今はやることが無い。どうやらこのゲームは「都市の特化」を使わないでプレイしていた方が楽しいように思える。少ない税収でどう切り盛りしていくかが楽しい。私も最初はその状態だったのだけど、大幅な「都市の特化」でお金が余るようになってしまってからはどうも緊張感が持てず、何をやってもお金は余るので都市を見ているだけの時間が多くなった。
もしかするとこのゲームはバランスが悪いのかもしれない。赤字になってゲームオーバーというのを体験したことが無いし、難易度は優しいと思う。そして工業よりも「都市の特化」の方が儲けが大きい。「都市が発展してきてからは難しくなる」と以前は書いたのだけど、これは「都市の特化」にあまり手を出していなかったからだった。
SimCity ではマルチプレイでプレイヤー間の協力体制を作り出すために、「都市の特化」というシステムを作ったのだと思う。つまり「マップを狭くして、プレイヤーに出来ることを少なくして、都市を何かに特化させて、それで生み出されたモノ・サービスを売り買いさせて協力させてかつ儲けさせる」という経済活動をプレイヤーにさせたかったのだと思う。「マップが狭い」という不満は多いけれど、どうしてマップを狭くしたかはこれが答えになるはず。
渋滞を防ぐ
お金を稼ぐのは楽になってしまった。でもそういう状況ではトラックが多く走るので、次なる課題は「渋滞を防ぐこと」になる。自分の都市への入り口は一つの高速道路なので、この出入り口で車が渋滞する。そこで次は如何に渋滞を無くすかで楽しめた。交通量の多い場所を改善しようと色々と考えてみたり。道自体を大きくするのは簡単だけど、それでもダメな時は目的の建物の位置を分散させたりすれば良いのでは無いかと考えて行動するのは面白かった。
しかし、この楽しさは長くは続かない。
これはバグっぽい気もするのだけど、一応システム的には許可している様子。上のように、都市の出入り口の高速道路に二つの道路を接続させると渋滞はかなり楽になる。出入りの時の挙動が少し変わり、2~3倍ほどの車が通れるようになる。これをしない時は都市の外の高速道路にも車が長蛇に溜まっていた。もう少し交通整理を楽しみたい人はこれをやらない方が良いと思う。
次の目標は
さて渋滞の問題も終わってしまったら、次は人口を増やすのが目標になるかもしれない。ただ「都市の特化」を行った都市はあまり人口はいらなかったりする。私ももう少し人口を増やしてみようと思ったけれど、市民の「学校が無い」という不満で困った。市民の幸福値は人口に関わるので、不満点は市長が改善しなくてはならない。
でも解決しようにも実は目の前には既に「大学」がある。それなのに「学校が無いなら出て行く」と怒る。もちろんこの大学は満員では無く、3000人中の400人ほどしか入っていない。この原因はよく分からなかった。
そこで、バグの可能性を疑い、「学校が無い」という不満を言っているこの住居を破壊してみたら、再建後の建物からは学校に行くようになった。そこで都市中に広がった「学校が無い」という不満を無くすため、その文句を表示している建物を片っ端からドカドカと破壊。再建後の建物からは「学校が無い」という不満は無くなった。
市長の支持率も上がってこれでこの問題は収束したと思ったら、時間が経つと「学校が無い」という不満が再発した。この都市では人口を増やす目標は達成不可能らしい。もしかしたらこれも交通整理の問題かもしれないけれど、学校が無くても何とかなっているので解決にはあまり意欲が湧かない。
目標なし
ということで、現在は都市を静観し、たまにがれきを片付けるだけでお金が増え続けていく。でもお金はもう増えても意味が無いし、ゲームクリアかな? もう1つ都市を造っても良いのだけど、この状態まで持って行くのはすぐに出来てしまう。
パッチによってグローバルマーケットがもう少し面白くなれば良いのだけど、ころころと物価が変わると対応が面倒になるだけか。ともかくパッチが来なければゲーム性が変わらないので、パッチが来るまでは様子見しておこう。今は都市を見ているだけなので、本当に様子見だ。