シムシティ:コンプリートエディション [オンラインコード]

どんなゲームだろう

チュートリアルから始めること数プレイ。少しずつ慣れてきた。始めはゲームが簡単過ぎて、すぐに飽きるだろうと思っていたけれど、このゲームは都市が発展してからが難しくて面白い。全体的にはサンドボックスという感じは無くて、市民の要求にひたすら応え続けるというゲームとも言える。でも利益を増やすゲームでもあるので、ここを目標に出来ると面白く感じられる。

初めての SimCity で慣れていない最初は、都市を碁盤のマス目のように造ってしまった。確かにこの形状は効率的だと思うけれど遊びが無く、プレイしていて想像力は掻き立てられず面白くない。このゲームの建物は設置する際の形は四角が基本なので、変に曲線の道路に建物を建てようとすると無駄は生じる。でも曲線の道路の方が作っていて面白いし、見ていても面白い。そこで現在は曲線も用いて都市を造っている。

このゲームは道路が建物の設置基準になっていて、道路の側面にしか建物を建てられない。もっと自由に建物を建てさせてくれ、と思ったこともあるけれど、よく考えると現実には道路なしには建物は作り出せない。この道路については SimCity の一番難しい部分であり、やり直しコマンドが無いので道路の設置に一番気を遣う。「さて都市を造りましょう」と何も無い土地に初めてたどり着いたときが勝負。この時にほぼ全体の都市計画を考えておかないとならない。

「どこから水のくみ上げを行うか」「採掘をするなら資源の位置はどこか」「風向きはどうか」「工業区の位置はどこにするか」「居住区はどのように分けるか」「道路の幅はどうするか」「どこに巨大な建物を置くようにするか」。それらを考えてからやっと道路を引く。でもこれらは初プレイの時は全く分からず、すぐに道路を引き始めていた。数プレイした今だからその大切さを分かる。新しいマップを開いた時にはこういう事を考えておかないと利益を簡単には増やせない。せっかく都市を造るのだから、そのマップの特色を生かしたい。

道路を引くのにここまで気を遣うのは、色々が簡単にやり直せないことにある。道路を引くとかなりお金がかかるし、もう一度引き直そうと思って道路を撤去するとお金は戻ってこない。現実的だ。撤去にお金が掛からないだけ有り難いと思わなければならないのかもしれない。一応お金は掛かるがもう一度道路を引き直すことも出来るけれど、道路の側面に住居や工場が出来てしまうと、それを取り壊してまで道路を引き直すのにはお金と勇気がいる。お金が有り余ることはあまり無いので、費用対効果はどうしても考えなくてはならない。

このゲームの一番の特色は道路で、次は地価と所得だと思った。

都市の地価を表示した場面。土地の緑色が濃いほど地価が高い。建物の緑色は地価に影響を及ぼす建物。(ここに市役所があったら格好良いよねと思って円の中心部に建ててしまったけれど失敗だった。でも見た目は確かに格好良い。)

住民の所得は三段階で区切られ、この比率が重要になる。所得によって住みたい場所が違うので、都市がこれに対応しなければならない。所得が高い人向けには地価を高くしてそこに家を建てて貰う。しかし、すべての場所の地価が上がってしまうと低所得者は住めなくなってしまう。「どうして低所得者が無いといけないのか」は簡単で、高所得者はやりたがらない仕事があるからに尽きる。生々しい。現実にも原子力発電所がメルトダウンしたらやはり…。ゲーム内でも原発のメルトダウンがあるらしく、怖くて原発は建てていない。

所得の比率や地価はある程度プレイヤーが制御しなければならない。地価は影響力のある魅力的な建物によって、時間経過で水の上に落とした絵の具のように徐々に上がっていくけれど、素早く都市の税収を上げるにはそれを意図的に操作した方が早い。地価を高くするには公共施設や警察や病院などを建てる。この時、所得によって居住区を分けておきたいので、地価が関係ない土地で上がってしまわないようにも注意しなければならない。

居住区を設定する画面。正確にはゲーム内では「住宅地区」。右下に所得別の居住区の要求度合いがメーターで表示されている。緑色の部分がそれで、左から低所得者、中所得者、高所得者。ちなみにその右は商業区、さらにその右の黄色は工業区。これらのメーターに注意して都市を造る。

ゲームは序盤は楽だ。お金が尽きることは無いだろう。マップにはまだ土地が余っているし、住民の要求に応えていくだけで利益は増える。でもマップが狭いので、余った土地が無くなってからが難しい。住民が増えれば電気ももっと必要になるし、水も、ゴミも、下水も、病院も、消防署も、警察も…、とどんどん連鎖的に施設やその増強が必要になる。大抵の場合人口は増え続けるのでそれらの要求に応えなければならず、ここに意外とたくさんお金を割かなければならない。維持費もどんどん高くなっていくので、ここからがゲーム本番。

このゲームはそういう状況で利益を如何に増やすかが面白い。必要のないものは削ってみたり、多少お金を使うが長期的に見て利益を出せるものは造ってみたり。キャンバスに好きな都市を描くサンドボックスというよりは、お金儲けを如何にするかに重点が置かれたゲーム。でもこれはこれで楽しい。

気になる部分

次々と大きくなっていく要求に応える難しさはゲーム性があるから良いとして、やはりマップが狭いのは気になる。色々な施設を建てたいけれど、マップの広さが全然足りない。「鉱業も工業も観光も発展させたい!」と考えていくと色々な建造物を建てたくなるけれど、それをやらせてくれるだけの広さは無い。今作っている都市の隣に新しく「観光に特化した都市」なども作れるけど、たくさんの都市を同時にメンテナンスしていくのは面倒だ。今弄っている都市でやらせて欲しい。

それに、都市の「現状維持」が出来ないのは良くないように思える。人口はどんどん増えて行くし、工場も勝手に大きくなろうとする。なので、例えば電力の余剰がどんどん少なくなってく。利益が出ている現在の状態を維持し、都市の進化を止まらせることが出来ない。こういうゲーム性だ、とも言えなくも無いけれど、電力が足りない状況でどんどん電力を使わせるようにしていく都市はどうなのだろう。市長であるプレイヤーがそれにタッチできないとは。

また、ゲームのシステムを理解するには少し説明不足のように思える。たくさんの事を自分で発見していかないとならない。チュートリアルは短くて良いけれどマニュアルは内容が全然足りないし(公式サイトのゲーム紹介程度)、ヒントの言葉が少しおかしい。

上の画像の「本日閉店」はたぶん誤訳か直訳。「今日はもう仕事が終わりました」という意味の閉店だと思う。最初この文章を見た時は「もう店じまいか」と思ったけれど、次の日も存続していた。右の画像の、廃墟となった会社の理由のヒント「貨物を出荷する場所が無い」もちょっと誤解を招く言い方で、私のように近くに貿易センターを建ててしまった人も多いのでは。でもこの時に貿易センターを建てても会社は出荷する場所が無くて潰れたまま。「出荷する場所あるじゃん」と困った人も多いはず。でも出荷する場所とは商業区の事のようだ。所得にあった商業区を増やそう。

他にはマルチプレイのブラウザーが全然ダメ。

「ゲームに参加する」タブにずらずらとゲームが並んでいるけれど、上にあるものはほとんどが満員のゲームで、プレイヤーは下までずっとスクロールして入れるゲームを探さないとならない。「参加できるゲームを表示」機能が欲しい。あと「作ったばかりのゲーム」も探したい。ゲームを始めるまでの段階に時間が掛かる。それなら自分でゲームを作れば良いじゃ無いか、と言う人もいるかも知れないけれど、自分でパブリックゲームを作っても誰も入ってこない。たぶんブラウザーが、何らかの順でゲームを表示していて、少人数のゲームはかなり下に表示されるか、または表示されていないと思われる。

私もかなり下までスクロールしてみたけれど、一人だけしかいないゲームは見つけられなかった。他にも細かい部分ではあるけれど、ブラウザーでは一度に10程のゲームしか表示されないので、それより多くのゲームを表示させるには「もっと表示させるボタン」を押さなければならないのは煩わしい。下までスクロールしたら自動的に読み込むという流行りの動作をここに導入してみてはどうだろうか。

巨大トカゲ見参。都市を壊していく。通った場所ががれきの山。トカゲは画面中央ちょっと下の赤い生物。太ももに黄色の模様。

あと、災害はやる気を大きく無くさせる。原発のメルトダウンなら、まあリスクのある建物を自分で建てたわけだからまだ納得できる部分もあるけれど、巨大トカゲとか隕石とかゾンビとかは非現実的なので理不尽さを感じる。上の場面ではお金が潤沢にあるにも関わらず、トカゲが主要な建物を次々とうまく壊して行ってくれたので疲れてしまった。この都市はもう放棄だ。

終わり

全体的にはゲームとしてはなかなか楽しめる。たまにサーバーが不安定でゲームが強制中断になるのは良くないけれど、ゲーム内容はまあまあだと思う。利益を増やし続けることに熱中できる。ただ SimCity 4 はどうだったのか、は良く気になる。もっと色々出来てマップも広く楽しめるのかもしれない。

ゲームはやり直しがきかないのである程度都市を造った段階で最初からやり直したくなったら、今造っている都市を放棄するしか無い。そういうのを何度か繰り返してゲームをプレイしているとやっと SimCity のシステム全体が見えてくる。それまでには数ゲーム掛かると思う。この数ゲームまでを含めてチュートリアルのような感じ。またゲームに終わりが無いので、終わりが無い事に戸惑うこともある。終わりの無いゲームプレイに時間を吸い取られているような錯覚に陥る。「ふぅ、もう十分発展させた」と思った時にゲームクリア。私が今まで数ゲーム続けられているのは、「もっとうまく都市を造りたい」と思っているからで、そういう欲求が無い人はこのゲームを1~2回ほどプレイしたら飽きてしまうと思う。

序盤は本当に楽なので、私のように「このゲーム、市民の要求にただ応えていくだけのゲームじゃね?」と思ってしまった人もその時点で飽きてしまうのかもしれない。そこから少し難しくなっていくので、もう少し続けてみて欲しい。でも「もっと利益を出したい」という欲求が無ければここでも飽きてしまうかもしれない。

結局このゲームは「サンドボックス」と言えるほど都市を弄れるわけでは無いし、「市民の要求に応えていくだけ」という冷めた見方も出来るわけで、飽きやすいゲームだとは言えるのかもしれない。私もあと数ゲームほどプレイすると思うけれど、このゲームで新しく行うことはその時点では少なくなってくるだろうし、やれることを全部やったら SimCity をゲームクリアになってしまいそう。

[追記]

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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