(本編のレビューはこちら。)
特別編2つをクリア。特別編1は実を言うと全くの期待外れだった。本編で妻を助けたは良いが自分が闇に飲まれてしまった Alan。彼のその後を特別編で語ってくれる。しかし、特別編1はかなり戦闘寄りのデザインになっている。進むと大量の敵が出てきたり、大量のポルターガイスト現象に襲われる。もの凄く戦闘が多いので私はもう戦闘に辟易してしまった。そのくせストーリーは全然進まないし、ここでのストーリーは意味が無い。特別編1を作った人は何を考えているのかとイライラしてしまった。
特別編2の方が良く出来ている。闇に飲まれてしまった Alan の精神的な面が描かれる。このプロットは Alice in Nightmare や Alice: Madness Returns にインスパイアされたと言ってしまって良いような気もする。それらと同じように自分の精神と向き合う。そしてステージも Alice での象徴化っぽく Alan に取って馴染みの深いタイプライターが巨大化され、その上を移動したりする。
また、特別編全体ではテレビが常に出てくるので、私はペルソナ4を思い出していた。ペルソナ4というたぶんマイナーなゲームの事は開発者は知らないだろうから、アイデアは他の映画や何かから来ているのだろう。
ただ問題は特別編でも Alan Wake のストーリーが完結しないことである。「続編に続く」とかはしないで欲しかった。シリーズものを追って行くのは基本的に大変だ。Alan の話は Alan Wake で完結させ、妻のサイドから見たストーリーのゲームを作って Alice Wake とかいうシリーズなら良かったのだけど。
特別編をプレイしてもゼイン自体が謎に包まれていてあまり理解が進まない。特別編のストーリーは実際のところ数文で言い表せてしまうだろう。
これで Alan Wake は全体をクリアした事になる。Alan Wake は Masterpiece と呼ばれていたのでストーリーにもの凄く期待をしていたのだけど、終わってみれば普通の凡庸なストーリーだった。
BioShock の方が設定が遙かに細かいし、ストーリーにより緊張感があるし、シューティング部分もより面白い。Alan Wake は映画化するか知らないのだけど映画版があれば私はそちらを見た方が良いと思う。ゲームプレイはそこまで面白くないので、ストーリーに興味があるならゲームでそれを知るよりも、映画を見る数時間の方が得られるものが大きいだろう。