
イーロン・マスクがTwitterを買収してから利用者への締め付けが激しく、各社 Twitter の後釜を狙っています。
Meta(前 Facebook) も狙っており、予定を前倒しにして本日急いで「Threads」を公開しました。
なお、ドメインは "threads.net" です。WEBサイトは負荷のためか現在真っ白にしか表示されません。
「Threads」とGoogle検索するとトップレベルドメインが ".com" の "threads.com" もヒットします。こちらもチームやメーカー向けのSNSサービスを公開しているので、Metaとは別サービスなのですがとても分かりにくいです。
Meta が後で "threads.com" というドメインを買い取るか何かするかもしれません。
Metaのマーク・ザッカーバーグはサービスを公開してから最初の2時間で200万人がサインアップしたと言っています。
さて、どんなものかと見てみたのですが、収集される個人情報が多すぎて怖すぎます。
「Threads」というより "Threats" です。
Google Play の「Threads」の個別ページにある「データセーフティ」で確認できます。
名前と電話番号くらいなら仕方ないかなと思いますが、住所、政治信条、宗教、性的指向、クレジットスコア、健康、カレンダー、コンタクト、ウェブ閲覧履歴、メール、SMS、スマホにあるファイル…。
恐ろしい…。性的指向、クレジットスコア、健康、カレンダーって。SNSに必要ないのに。
Facebook も個人情報の収集が酷かったのですが、以前と体質が変わっていないようです。
私には怖すぎて使えません。
政治信条、宗教のデータ収集については、公にしないだけでおそらく Twitter や他の会社も分析はしていると思います。
Twitter アプリで収集される情報も気になるかもしれません。同じく Google Play の個別ページで確認できます。
Twitter も個人情報を収集しますが、住所、政治信条、宗教、性的指向、クレジットスコア、健康、カレンダーなどは収集しません。
Meta の Threads でちょっと気になったのは、「音声」の項目。Twitter も「音声の録音」は収集すると表記されていますが、Threads はスマホにある「音声ファイル」にもアクセスします。
好意的に解釈するなら Threads 利用時にユーザーがあらかじめ保存した音声データを公開するときにアクセス権が必要になるかもしれないと考えられます。
しかし、Threads は「ファイル、ドキュメント」へのアクセス権もあり、たぶんスマホにある全てのユーザーファイルを読み取りたいのだと思います。
怖いことを考えると、勝手に録音や録画も可能なわけです。カメラとマイクにアクセスするアプリは、Androidならスマホの設定で「アプリ利用時のみ許可」にしておいた方が良いです。
擁護したい人がよく言う「表記はあるけど実際はアクセスしないから大丈夫だよ」という言葉は信用できません。ならばアクセス権を最初から要求しないで欲しいです。
日本人はプライバシーについてほとんど考えていないので、全てにおいてかなり緩いのですが、Reddit などの deGoogle や Privacy 関連のスレッドを見るとアメリカなどでも最近は気にしている人が増えています。PRISMが決定的でした。
プライバシーについてはEU圏がうらやましいです。Meta の Threads がEU圏で公開が遅れているのはそちらの法に準拠するためです。