現在の水温が表示されて少し楽しい電気ケトル。小さくて軽くて40度のぬるま湯も作れる『ティファール アプレシア コントロール』レビュー
電気ケトルを買い換えました。温度調節ができる、比較的価格の安い電気ケトルを探し、久しぶりに良い買い物したと思えました。
買ったのはティファールの「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」です。
これまで使っていたのは TESCOM の「PureBlack TKE200-W」という電気ケトル。このモデルはもう販売されていません。
「PureBlack TKE200-W」は簡易的ではありますが温度調節がダイヤルでできて良かったのですが、温度調節はうまくありませでした。
結構長く使い、新しい電気ケトルはどうなっているか知りたかったので買い換えを決意。
探す製品の条件は、温度調節ができるもの、800ml 以下のもの、コーヒー用みたいに注ぎ口が細長くないもの。
目次
小型で軽い。水を入れるのも、お湯を注ぐのも楽
↑ 載せる台を取っ払い、本体のみにした状態
私はお湯を沸かすときはほとんど 200~500 ml で、1リットル以上は必要ないので今回は最大 800 ml のものにしました。
「PureBlack TKE200-W」も 800ml なのですが、比べてみるとかなり小型になりました。
「PureBlack TKE200-W」は温度調節の機構がケトル本体にあるのでその分ちょっと大きい・重いです。「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」はケトルを載せる台の方にその機能があるため、ケトル本体は軽いです。
小型で軽くなったので、水を入れるのとお湯を注ぐのが本当に楽になりました。
実は最初はティファールの「ディスプレイ コントロール」という電気ケトルを購入する予定でした。価格の高いモデルなのですが、温度がケトル本体に表示されるのがカッコイイ。
ただケトル本体が 1.3kg で重いというレビューが多く、さすがに重すぎるよなぁと。
まぁ「ディスプレイ コントロール」はケトルを載せる台を無くした一体型なので重いのは仕方が無いのかもしれません。
蓋は外れないけど、これでも問題なし
「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」は蓋の取っ手を持ち手の側に引っ張ってロックを外して開けるタイプの蓋です。蓋は外れません。
「PureBlack TKE200-W」は蓋の取っ手を摘まむようにしてロックを外すタイプの蓋。蓋が外れます。
蓋はたぶん意見が分かれる所だと思います。
内部を洗いたい人は蓋を外したいかと思います。ですが私はそんなに頻繁に洗わないし、むしろ普通にスポンジで洗うとスポンジの方が汚くてケトル内部が汚れると思っているので、蓋が外れないタイプでも構いません。
「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」は蓋が外せなくても開口部は横幅 85mm あり、手は入れられます。
蓋が外れるタイプは、水を注ぐときに蓋をどこかに置くか、または蓋を手に持ったまま水を注がなければなりません。これが意外と不便です。
その点、蓋が外れない一体型は蓋をどうするか悩む必要がありません。
目盛りはやや見にくい
私が重視しているのは水を注ぐときの目盛りの見やすさ。意外にも目盛りが見やすい電気ケトルはほとんどありません。
「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」の目盛りは外側にあり、外から内部の水量が見えるように透明になっている窓に目盛りがあります。
上の写真のように、水を注ぐときは数値の文字を裏側から見ることになり、分かりにくい。
目盛りが白色の横線というのも視認性が悪く、水を注ぐときは目盛りが光の影にあるので色のコントラストも下がります。
この目盛りは褒められたデザインでは無いです。目盛りがもっと分かりにくい電気ケトルもあるのでそれよりは良いのですが、このケトルも見やすくはありません。
現在の水温が表示されて便利
私が驚いたのは現在の水温が表示されることです。商品特徴として書かれておらず、初めて使うときにこの機能に気付きました。とても便利です。
水を入れたケトルを台に載せると、上の写真のように現在の温度が表示されます。
加熱しているときもずっと現在の温度が表示され、とても便利です。
40度のぬるま湯も作れるのが素晴らしい。ただし温度調節はボタンを押す回数が多い
これまで温度調節というと70度以上で設定ができるものばかりだったのですが、「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」など、最近のティファールの電気ケトルには40度の設定があります。
40度のぬるま湯にできるというのが便利で、飲み水、料理、手洗いの洗濯、洗顔など、人間の体温ぐらいを狙ってぬるま湯が欲しいときにとても便利です。
美容にこだわる人はぬるま湯でしか洗顔をしないとか…。水道の蛇口からお湯を出すと何度なのか分かりません。
冬に凍結した水道栓とか、車のフロントガラスにこびりついた氷とかにもぬるま湯が良いですね。熱いお湯を掛けるのは怖いです。
ただし、温度調節がちょっと不便です。というのもボタンをタッチする回数が多いのです。
温度調節ボタンは1つしかありません、これを押す度に 100→95→90→85→80→70→60→40 と目標の温度が切り替わります。
欲しいのが 100度なら「沸騰ボタン」があるので良いのですが、私は 90度、40度を切り替えて使うことが多いので大変です。
TESCOM の「PureBlack TKE200-W」はダイヤル式の温度調節で楽でした。欲しい温度にダイヤルを回すだけ。こちらの方が早いです。
なお、温度調節は 3度くらいずれがあると説明書に書かれています。90度で沸騰させると現在の水温の表示がすぐに85度になったりします。なので私は欲しい温度の1つ上の温度で沸かしています。
台の裏側にコードの収納部分あり
台の裏側に電源コードが収納できるところがあります。収納の空間がちょっと狭くて使いにくいのですが。
商品の説明にこの情報が無かったのでここに紹介しておきます。
まとめ: 完璧では無いけどプラス面が多くて便利
良いところ
- 軽い、小さい
- 現在の水温が見られる
- 温度調節ができる
- 40度のぬるま湯も作れる
- お湯が沸くときにピッピッピッと音が鳴る(音はOFFにできない)
悪いところ
- 目盛りが見にくい
- 電源ボタンを毎回押すのが面倒。ケトルを台に載せたら自動で電源ONで良いのでは
- 温度調節ボタンがひとつしかなくてボタンを押す回数が多い
- 注ぎ口のフィルターの出来が良くない。このフィルターのせいで水流の勢いがかなり抑えられてしまうのと、水流が2~3に分かれる
「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」は悪いところもあって完璧な機種では無いのですが、買って良かったと思えるほど満足しています。
「PureBlack TKE200-W」と比べ、小型で軽量、温度調節がしっかりしています。現在の水温が見られるのも面白い。
水温を見ているとお湯が早く沸く気がします。実際に沸く時間は早くなったのだろうかとストップウォッチで2つを計って比べてみたのですが、ほぼ差がありませんでした。
「PureBlack TKE200-W」も 1250W の製品なので加熱時間には差があまり出ません。電気ケトルは基本的には消費電力が大きい方が沸くまでの時間が短くなります。当然ですが。
「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」はお湯が目標の温度になる数秒前からピッピッピッと短く音が鳴ります。「PureBlack TKE200-W」はパチッというスイッチが上がる音しかしなかったので気付きにくかったのですが、こちらは分かりやすいです。
「PureBlack TKE200-W」よりも面倒になったところとしては、加熱するには必ず電源ボタンを押す必要があることと、電源ボタンを押して電源OFFにすること。
加熱を始めるには、電源ボタン → 温度調整(前回の設定を記憶している)と必ず最低2回ボタンを押さなければなりません。
加熱が終わったら30分後に自動で電源OFFになるのですが、30分は長いので毎回電源ボタンを押して電源OFFにしています。
やや不便なところもあるのですが、プラス面が大きく、満足しています。
温度調節が付いている電気ケトルは値段が高いものが多いのですが、「アプレシア コントロール ホワイト 0.8L (KO7201JP)」は安い方です。温度調節付きの電気ケトルはあまり種類が無く選べないのでもっとたくさん発売されて欲しいです。
温度調節がない電気ケトルは 100度固定ですが、私は 100度は冷まさないと飲めないので時間と電力の無駄が発生していると考えてしまいます。
紅茶を入れるには 100度が良いらしいのですが、普段飲むのはティーバッグの紅茶なのでそれほど味が変わりません。
なお、注ぎ口のフィルターの出来は良くありません。水流の勢いが抑えられてしまうのと、水流が2~3つに分かれてしまって注ぎにくい。なので私は外しています。