『L.A. Noire』レビュー - 早くも疲れて来た
刑事として事件を1つ終えたところまでプレイした。このゲームはそれぞれの事件を解決し続けていくプレイになると思う。個々の事件を除いたメインストーリーの流れはあるのか分からないのだけど、今のところは警察内で出世していくということだけ。あまり引き込まれるところは無かった。
このゲームは現場検証で取りこぼし無くアイテムを見つける → 重要人物との会話をうまく選ぶ、という流れしか存在しない。現場検証でマップを練り歩き、全てのアイテムを観察するというゲームスタイルは面倒で退屈。オプションでマップ上にある手に取れるアイテムを光らせることが出来るのでそうした方が良いのかもしれない。ただ、これをするとゲーム性が無くなってゲームが完全な作業になってしまう。
会話での選択は少し面白さはある。相手の話を信用するのか、それとも疑うのか。この判断がプレイヤーに託される。ただ「疑う」コマンドはやはり曖昧。「信用する」か「反証する」だけで良かったと思う。しかし選択が正解か不正解かが会話の後にすぐに分かってしまうので、不正解だとどうしてもすぐにやり直したくなってしまう。その為ロードを何度か行わないといけなかったり。別にロードをしなくても、選択が全て不正解と言うことで無ければ事件は解決できると思う。でもこの時は事件の真相から遠ざかってしまうので気持ちが悪い。ロードを繰り返して全問正解にするというのは作業感があり、出来れば止めたいのだけど事件を完全に解決したいという気持ちがあり止められない。
面倒だった車での運転は、一緒に行動する仲間に任せられることが分かった。これは楽だ。目的地を設定するだけで瞬間移動する。このシステムは良いと思う。
これまでのプレイではゲームが作業に感じるところが多々あった。作業的なものを忘れさせてくれるようなストーリーという訳でも無いのであまり熱中できなかった。このゲームより Heavy Rain の方が面白いのでは無いだろうか。あのゲームは大きな事件を色々な方面から調べることで真相に迫っていくというゲームデザインだった。それに事件に巻き込まれているプレイヤーも操作できるので刑事のように完全に観察者という訳でも無く、寧ろそちらがメイン。あちらは不思議がいっぱいでストーリーとしても引き込まれるし、選択が後に影響する度合いが大きくゲームとして面白かった。同じように事件を調べていくというゲームデザインでも、ストーリーが魅力的かどうかで随分印象が違う。
あとちょっと疑問に感じるところがある。現場に落ちているアイテムを素手で弄って観察するのだけど、これは大丈夫なのだろうか。白手などを着けるとかいう習慣は無いのだろうか。指紋の概念はこの時代にもあるらしい。それに現場の血痕が人間の血液では無いと分かる科学技術もあるらしい。どのくらい科学が進んでいるのか良く分からない。
とりあえずこのゲームのプレイはここまでだろう。数時間のプレイで全くストーリーに引き込まれなかった。