公式サイトの紹介ムービーの出来が良かった Brink。デザインに凝っており、見るものに新鮮さを与えた。デザインの新鮮さが表に出ており、実際のゲームプレイの動画はあまりムービーには入っていなかった。私はずっと不安だった。それが半分くらい現実のものとなった。

何よりもまず、銃の精度が悪いことが目に付く。弾がかなりばらけやすい。たくさんある銃を試して、自分に合った銃を装備しておかないと戦闘ではうまくいかない。

スポーツ系のFPSの様に、画面中心の点の部分に弾が飛ぶことは少ない。どちらかと言えば Battlefield などの銃に近い。銃の精度が悪いため、シューティングゲームというよりもアクションゲームに属する気がする。

スナイパーライフルは Dragunov など少しだけがあるけれどそこまで強くは無いので、遠くからスナイパーにやられることは少ないだろう。この点は評価できる。

また、FPSが60以上出ていても何故か映像が滑らかで無いので、敵が狙いにくい。シングルプレイの Campaign モードはBOTと共にマルチプレイのモードを遊ぶようなゲームなのだけど、その BOT の処理が少し重い。その為、マルチプレイの方がゲームの動作は軽く、シングルプレイよりも滑らか。結局、銃をスプレーして敵を倒すような攻撃方法になってしまうのが悲しい。

ちなみに走る速度は結構遅い。体の大きさが普通の状態では走っても TF2 でいうソルジャーの歩きくらいか。爽快感は無い。

Brink は経験値によるアンロックと、レベルによるアンロック、チャレンジによるアンロックの多重システム。武器やそのアタッチメントは主にチャレンジモードをクリアすることで手に入れられる。

アビリティーという CoD の Perk のようなものはレベルが上がるとポイントが1つ貰え、それと交換して手に入れる。経験値によるアンロックは、主にコスチューム。

レベルの影響がプレイにあまり出ないかというと、かなり影響が出る。アビリティーはアンロックしたものが重複して効果が出るので、たくさんのアビリティーをアンロックしている人の方が強い。アンロックしたものの中から3つを選択して装備するというような CoD のシステムでは無い。これはちょっと良くない。

レベルの低い人は出来ることが少ないし、色々な動作も遅くなってしまう。最近のマルチプレイ FPS はどうしてレベルによって影響が出るシステムがこんなにも好きなのだろう。

このゲームのマルチプレイの対戦もやってみたのだけど、前線が膠着しやすい。このゲームは即死はほとんどせず、武器の攻撃力が弱い。銃の精度が悪いのもあり、弾が当たりにくい。

さらに、Battlefield のような蘇生のシステムもある。敵を大量に倒す方法も無いので、これでは当然のごとく膠着する。手榴弾ではほぼ死なないし、火炎瓶はちょっと転ぶだけ。味方と共にせーので突っ込むような感じでないと突破できないだろう。


画面左のコンソールが敵の目標物。しかし、狭い部屋で防衛ががっちりと守っているので敵がなかなか入って来られない。

また、前線が膠着する事の理由の一つに、マップの構造が悪いことが上げられる。攻撃側が、防御側が守っている狭い部屋の中に入って来ないとならないマップが多い。そういうマップでは攻撃側が入って来られる通路も少ないので、防衛側は随分と楽。手榴弾がもう少し強くなればバランスが取れるのかも知れないが、現状ではあまり攻める手段が無いと思われる。

マルチプレイの大戦は 8対8 の少人数制なので、味方の数人がゲームを理解していないと悲惨なことになる。

上の画像は攻撃側の敵が前に全く出られず、ベースまで進入されている様子。私は守り側だったのだけど、この時はやることが無くて本当に退屈だった。そして次第に人が少なくなっていく攻撃側。

上では、目の前にいる人物を目的の場所まで護衛するルールなのだけど、私以外の味方が全員前に出て行ってしまい、私しか護衛していない様子。笑ってしまった。私の味方はシングルプレイはやらずに、いきなりマルチプレイをやっているのだろうか。

Battlefied と錯覚する

倒れている味方の蘇生、一緒に突っ込む、味方を Buff する。この感じは Battlefield に近い。少人数の Battlefield。ゲームのシステムを分かっている人と一緒にマルチプレイをすると楽しい。

システムをどの程度分かっているかは、開幕時の Buff の量で分かってしまうのだけど、日本人は分かっている人が多い。世間的には結構マイナーで言語が英語の Brink を買って、発売後にすぐにプレイしているような人たちなので当然と言えば当然か。

前線で味方と適当にグレネードスパムをしつつ、出るタイミングを待っている様子は Battlefield を思わせる。私はよく Medic でプレイしているのだけど、倒れている味方の蘇生が Battlefield と錯覚させる。

システムやバランスの悪いところもよく見かけるけれど、このゲームは「努力家」なゲーム。他のゲームの参考にしたところは多々見られ、それらを1つにまとめたのが良く分かる。

TF2 や Battlefield 2 が「秀才」とすると、このゲームは「努力家」。点数にすると 75 点ぐらい。Brink = Battlefield + CoD + Mirror's Edge + Monday Night Combat + TF2 の平均値、という感じ。それぞれのゲームの性質を少しずつつまみ食いしている。

Brink をすぐに買うべきか

もし Brink を買おうか迷っている人がいたら、少し様子を見た方がいいと思う。

ゲームのインターフェースのデザインの良さは期待通りだったのだけれど、ゲームプレイの方はそこまで優れたものでは無い。Pre-Purchase によるボーナスアイテムはほとんどプレイに影響が無いので急がなくてもいい。

なお、マルチプレイのサーバーにはあまり人がいないように思える。なので、Monday Night Combat のように、みんなが数週間で満足してしまい廃れていくゲームになりそうだ。

廃れていく前にプレイした方がいいという考え方もあると思うけれど、Brink は目新しいゲームルールは無いし、他のゲームで代替可能ならそちらの方がいいかもしれない。

もし今プレイするゲームがないなら、次のゲームまでのつなぎとしてのゲームには最適だと思う。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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