『Puzzle Agent 2』レビュー - とある町での猟奇事件 -続-
前作 Puzzle Agent では突然の工場の閉鎖を調査するために Scoggins に訪れた。その際に工場長が失踪している事も分かり、それも調査していた。しかし Nelson は失踪事件は解決できないまま FBI に戻る。工場は通常の運営に戻ったので本来の事件は解決してしまったため。今作ではその未解決の失踪事件の真相に迫る。
前作通りあまり Nelson は歓迎されない。それにホテルの受付の人は他の人より世間体に敏感で、「工場長を覚えているか?」という質問に対して嘘を答える。「そんな名前の人思い出せないわ」。この分かりきった嘘がこの町の異常さを思わせる。
このゲームはもっとストーリーを錬ればかなり良いサスペンスもののストーリーになる気がする。「何を隠しているんだろう」と不思議に思わせるような雰囲気は結構良い。
パズルは前作よりも少し難しくなっている。特に上のような数字を使ったパズルは難しい。上のパズルが解けるか挑戦してみて欲しい。これはゲーム開始語すぐに解くことになるパズルで、「書かれている数字に続く数字が何か答えよ」という問題。
私は足したり引いたり、掛けたりしていた。でもこの問題はそうやって解くのでは無い。画面上にある手掛かりだけでは解けないので難しいパズルだと思うけど、実はこのパズルは人によっては簡単なのかもしれない。
もう一例載せておこう。
上の画像のパズルも同じく、「この数字に続く数字を答えよ」という問題。今度は二桁答える。分かるだろうか。私はヒントが1つ必要だった。
そのヒントを書くと、「(白文字) 数字同士の繋がりを考えるのでは無く、数字全体で一つの意味をなしている」というもの。なるほど、とは思うのだけど、どちらかというと私は画面上のものだけを使ってパズルを解きたい。数字間の繋がりの法則性を導き出すような問題を解きたかった。
あと数学の積分の式を答えるパズルもあったけど、あれは何を狙っているのだろう? 高校生くらいで無いと解けないかもしれないので、カジュアルゲームをプレイする層の一部が困ってしまうように思える。「ペロッ、これは青酸カリ!」的な「頭脳は大人」な小学生や、一部で有名になった積分を教えてくれる小学生には問題ないのかもしれないのだけど。パズルとしては面白くない。
クリアしてみると全体的には前作より難しくなっていると思う。でもパズルとしての面白さは前作の方があったと思う。それにストーリーも前作の方が面白かったりする。Puzzle Agent 2 はこれで完結っぽい雰囲気だけど、後半のストーリーは意味が分からなかった。脈絡無く壮大になりすぎているし、捕まったはずなのに捕まっていないのが特に分からなかった。
ゲームは数時間で終わる。前作同様、ストーリーがうっすらとあるパズルゲームという感じだった。カジュアルゲーム寄りだろう。キーボードは一切使わないので PC でプレイするよりも iPad 版の方が良いかもしれない。