パズル要素

Portal 2 をプレイする前、「Portal 1 のパズルにどうやって新しいものを加えるのだろう」と考えていた。ポータルガンを使ったパズルは前作で一通りやってしまったはず。でも Valve の事だからつまらないことはしないだろう。そんな中、実際に Portal 2 をプレイしてみるとストーリーの前半は Portal の繰り返しに近い。パズルの解き方をおさらいしている気分。チェンバーの構造も前作と似ている。このまま終わるのだろうか?

しかし、中盤辺りから新しい要素が登場する。レーザー、ジャンプパッドなど。これらは新しくはあるのだけど、そこまでユニークな発想では無い。誰でも思い付いてしまうものだろう。ストーリーの後半になってやっとユニークなパズル要素が登場。それは「ジェル」。青、赤、白のジェルにはそれぞれの機能があり、ポータルガンとそれを用いたパズルがメインになる。

ここからやっとパズルが少し考えないと解けなくなる。しかし、そこまで難しくない。それに Portal 1 をプレイした時に感じた斬新さが Portal 2 には全くない。まぁこれはしょうが無いことではあったりする。前作の続編なのだから。でもこのジェルは何というか「Portal」という感じでは無い。私の Portal のイメージは、無機質な、機械的な空間だった。Portal 2 ではその空間から少し現実に引き戻されたように感じる。なお、青色のジェルは機能としてはジャンプパッドで代用可能なので、機能が少し似てしまっていたり。

また、前作で好きだった、高所から低所へのポータルを二回ほど通って運動量を稼いでから大ジャンプするような解法が無かったのが不思議だった。これはコンソール機に合わせて無くしたのだろうか。コンソール機では空中での姿勢制御が大変だし、空中でポータルガンを狙ったところに撃つのも大変だろう。

最後までプレイしてもパズル自体にはあまり感動しなかった。パズルの解法が分かって「おー、なるほどね!」と思うことも無かった。チュートリアルでは説明されなかった新しい動きを自分で作り出す訳でも無いので、Portal 1 の方がパズルは面白かった。初めての Portal だったので印象が強く残っているだけなのかもしれないけれど。

パズルの作り方には感動した。「解法が1つだけ」という場面が幾つもある。チェンバーのデザインを作る時に結構苦労したのでは無いだろうか。予想もしない解き方をしてくれるテスターも重要だろう。複雑なパズルほど解法が多くなる傾向にあるのだけど、Portal はそこはかなり考えられて作ってあると感じた。でも解法がたくさんあっても良かったのでは、とは思う。

ストーリー

ストーリーは Portal 1 から続く。直接的には語られないのだけど、GLaDOS の言葉の端々から新しい情報が遠回りにもたらされる。例えば主人公の過去に関する情報がほのかに貰えたりする。ただ、そういった主人公や Portal の舞台設定以外の部分、Portal 2 のストーリーの流れ自体はほとんどの人の予想通りだろう。

Portal 2 のストーリーが前作よりも優れているところは会話の面白さだろう。シナリオライターのような、面白い会話を作る人を雇ったのかもしれない。

前作では笑うところはほとんど無かったのだけど、今作は笑いに溢れている。小気味の良いしゃべり方の仲間が良い味を出している。このキャラクターは憎めなかった。それに GLaDOS も良く喋る。過去の恨みからチクチク言葉で攻めてくるようになり、性格が変わったような気がする。また例のコンパニオンキューブも登場して、前作のファンへの「お約束」はしっかりしている。

あと、日本の笑いっぽい表現が幾つかある。「押すなよ? 絶対押すなよ? どういうことか分かってるよね?」という笑いはアメリカにもあるのだろうか。この部分はちょっと不思議。この文章はどうやって作られたのだろうか。とりあえず、この笑いは世界的に受け入れられるものだということは言えるのかも。

1つ上の画像の「見られていたら出来ないよ」という表現も、「見るなよ? 絶対に見るなよ?」という表現の変化したバージョンと捉えることが出来る。こういった流れがどこかにあるのだろう。ただこのシーンは面白くて、本当に目を離さないと動いてくれない。Portal 2 をプレイしたほとんどの人がパパッと瞬間的に振り返ってみた事だろう。

まとめ

全体的には凡作という印象だった。Portal 1 での斬新さを感じなかったのが大きい。パズル自体も Portal 1 の方が難しかったような気がする。エンディングにてボスを倒す場面は良かったのだけど、その後のエンディングソングがあまり印象に残っていない。Still Alive と比べてしまっているからいけないのかもしれない。

ただ、ユーザーインターフェースはかなり綺麗になって、分かり易くなっている。ゲームを起動した後のメニュー画面にまずは驚いた。Source Engine っぽくない。他にも、どこにポータルを作ってるかが透けて見えるようになっていたりする。プレイヤーに親切になっている。

なお Co-op モードは試していないので、それをプレイするとまた評価が変わるのかもしれない。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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