Pixio の「PX247」を買いました。

IPS 144Hz で2万円ほどという価格で、返品保証30日、保証期間(パネル2年)が3年という厚い保証があります。とても買いやすいゲーミングモニターで、試しに買ってしまいました。

良かった度

製品そのもののレビュー

箱から開けてみるとモニターのディスプレイ面に説明の紙が一枚乗っかっています。このせいか、モニターに汚れが付いていました。

ティッシュで優しく撫でたら取れたので良かったのですが、ディスプレイ面は気を遣って欲しいです。

付属品の電源アダプターがデカいのはマイナスポイントです。

それにしても最近のモニターは薄くて軽くて凄いですね。「Pixio PX247」は安さを追求しているため、モニターの薄さやベゼルの小ささはそんなに追求されていないモデルですが、この価格でこれなら十分です。

私はモニターのスピーカーは要りません。高いモニターに付いているスピーカーでもどうせ安っぽい音しか出ないので、スピーカーは別に購入してそのスピーカーに音を任せ、モニターはその分を安くして欲しいです。

ケーブルの接続はディスプレイ面に対して垂直に差す(横差し)タイプ。よくモニターはディスプレイに対して下から平行に差す(縦差し)タイプがありますが、これは意外と接続しにくく、モニターの位置を低くするとケーブルが机に当たってしまったりして不便です。

Pixio PX247」のタイプならケーブルが机に当たることはありません。ただ、壁ギリギリにモニターを設置したい人はこのタイプだとケーブルが壁に当たってしまって壁に近づけられなくて不便でしょう。

その場合はL型コネクターを考えても良いかもしれません。

ドット抜けがある

Amazonにあるレビューではドット抜けがあるという話が多くあって心配していました。30日の返品保証があるため、返品・交換はできるのですが、やはりドット抜けがなければ楽です。

うーん。画面の右下にまとまってドット抜けがあります。あと画面右下の端に1つ黒い点が。

ドット抜けというか、黒い点がにじんでいる部分があり、少し不思議な不具合です。

ドット抜けには後で対処します。

映像の写りはそれほど良くない

PCに接続して画面を見たときの第一印象は実は「汚い」でした。

私が普段使っているモニターは Acer の 4K VA モニターの「ET322QK」です。

同じ画像を表示して比較してみました。それをカメラで撮っています。画面の明るさは大体同じようになるようにして撮りました。「Pixio PX247」は設定を弄っていません。

↑「Pixio PX247」IPS パネル。ビット深度 8bit。

↓「Acer ET322QK」VA パネル。ビット深度 8bit。ちなみに設定の「コントラスト」は 0(最大100)。

VAパネルはコントラスト(明暗)ではやはり優位で、黒がしっかりと表現されています。「Pixio PX247」は IPS パネルで、コントラストの表現は見ても分かるようにやはり劣ります。

ただこれは良く言及されていることなので驚きはありません。問題はそこではなくて、写真中央の、色が赤から青に変わるグラデーションの紫の部分を見て下さい。

Pixio PX247」はグラデーションがブロック状になってしまっているところがあります。階調が綺麗に表現されないため、実写の映画などの映像をみると「Acer ET322QK」よりも「汚い」とすぐに分かってしまいます。

Pixio PX247」は初期設定では「ブラックイコライザー」が 50(最大100)です。これを 0 にすると上の写真よりもグラデーションが少し綺麗になります。

ブラックイコライザーは暗い色を明るく底上げする機能なので、これを使うと映像の色情報が減ってしまい、綺麗さを犠牲にします。気になる人は 0 にした方が良いでしょう。

でも映像が汚くて見れないという程ではありません。VAパネルの映像を知らない人は気付かないかもしれません。

デュアルモニター環境ではモニターを繋いだだけでは高リフレッシュレートにならない

デュアルモニターの状態なので本当に 144Hz が出ているか確かめる必要があります。チェックには「UFO TEST」というサイトを表示するだけです。

開いてみると 60FPS になっていて 144Hz が出ていませんでした。

そこでどうしたら良いのか調べてみると、Nvidia のコントロールパネルから設定できるとのこと。当然 Nvidia のグラフィックカードを使っている場合の話ですが。

リフレッシュレートが 60Hz になっていたのでこれを 144Hz に変更します。これだけでデュアルモニター環境でもそれぞれで違うリフレッシュレートで表示することができました。楽ですね。

「MPRT ON」の言葉の意味が分からない

基本的に Pixio は「MPRT(Moving Picture Response Time)」を応答速度という意味で使わず、「黒挿入」という意味で使っています。

モニターの設定でも MPRT の ON/OFF の切り替えがあります。意味が分からないので「黒挿入」としっかり書いた方が良いでしょう。それか「MPRT 1ms モード」の ON/OFF という表現にすると分かりやすいです。

モニターの設定で「MPRT」を ON にすると画面が明るくなりすぎて体調が悪くなるので私は使っていません。

ゲームで使ってみるとVAパネルのダメさがよく分かる

VAパネルの遅延の大きさに気付いた。ヘッドショットにならないのは反応速度の衰えではなかった

私は最近はゲームをVAパネル 60Hz の「Acer ET322QK」でプレイしていました。モニターが壊れたという友人がいて、これまで使っていたモニターをあげてしまったためです。

私はそんなにマルチプレイのゲームをしないので普段の使用をメインに考えて、大きな画面で 4K という解像度のモニターを買って使っていました。ゲームは 4K ではなく、1920x1080 の解像度でプレイしています。

たまにマルチプレイのFPSゲームをプレイしたときに、即着系武器で敵のヘッドを確実に撃ったのにヘッドショットになっていないことが多く、モニターのラグ(応答速度)が影響していそうだなぁと思っていました。

でもそこまで大きな遅延では無いだろう(10ms くらい?)、年で自分の腕や反応速度が衰えたんだろうなと、考えていました。

今回 IPS 144Hz の「Pixio PX247」を使ってみて、公称 GtG 4ms の「Acer ET322QK」のVAパネルの遅延の大きさに気付きました。どうやら 10ms 以上あります。もしかすると数十ms くらいあるかも…。31.5インチともなるとラグが大きいのかもしれません。

一応モニターの設定から応答速度を最小にしています。「Acer ET322QK」は公称 GtG 4ms ですが、私が使った限りこの値だとは信じられません。

Acer ET322QK」の遅延が想像よりも大きく、このせいでヘッドショットになっていなかったのです。

見たとおりに撃てば敵に当たるのはストレスフリー

VAパネルの遅延への対策として、やや先読みして弾を撃たなければならなかったのはかなりストレスでした。即着武器で偏差撃ちなんて変な話ですが。

Pixio PX247」は映像で見えたとおりに撃てばしっかり弾が敵に当たってくれます。ヘッドショットをするとしっかりヘッドショットになります。

Acer ET322QK」ではヘッドよりも大きな敵の体を即着のショットガンで撃っても敵にダメージが全く入っていなくて「不思議すぎる。チートか?」と思っていたのですが、どうやらモニターのラグが原因だったようです。

でも弾がばらけるはずなので少しぐらいダメージが入っても良いはず…。私の画面ではショットガンのフルヒット3発したつもりでも 0 ダメージのときは驚きました。たぶんそれほどに応答速度が遅いのでしょう。

こういうのは本当のチーターもいるし、回線のラグもあり、原因の判断が付きにくいです。でも今回 IPS 144Hz にしたことでモニターのラグは少ないため原因から排除でき、チーターがより分かるようになりました。

私のように、敵がしっかり照準に入っているはずなのに撃っても弾が当たらないという人はモニターを変えてみましょう。

素速く振り向いた時もゲーム画面が見える

そもそもVAパネルは残像感が凄く、素速く視点を動かしている最中は何が起きているのか見えませんでした。IPS は残像感が少なく、144Hz でリフレッシュレートが高いため、素速く振り向いているときもゲーム画面が見えます。すごい!

視点を素速く動かしてもゲームの映像が見えるというのがもの凄い利点で、撃ち合ったときの勝率がかなり上がりました。

私はリアル系のFPSではなくスポーツ系のFPSが好きでプレイするため、動きながら敵を撃つ必要がありますが高リフレッシュレートはとても効果がありました。

目の疲れ、脳の疲れが軽減した

上で書いたとおり、VAパネルの遅延でやや先読みして弾を撃たなければならなかったのはストレスでした。それにFPSゲームでの振り向きの時は、VAパネルの残像感でよく見えない中、何が起きているのか必死に見ようとし、脳で想像して補完しなければなりませんでした。

Pixio PX247」ではこの苦労がなくなりました。高リフレッシュレートは目と脳に優しいかもしれません。というか、VAパネルでゲームをするのがいけませんね。

総評 4.5/5

良かったところ

  • IPS 144Hz で約2万円は安い
  • 保証がしっかりしている。30日の返品保証は素晴らしい。パネルの2年保証は他社よりも厚い保証
  • 想像よりもモニターが薄く、軽い
  • スタンドはシンプルだが細くて邪魔になりにくくて良い。見た目よりも重く安定感がある

気になるところ

  • モニターのディスプレイ面に紙が乗っかっている。傷が付く可能性がある
  • ドット抜けがあった
  • グラデーションの表現が悪いなど、想像よりも映像が少し汚い
  • 電源アダプターが大きい
  • 「MPRT」という言葉の意味が「黒挿入」
  • スピーカーを無くしてコスト削減して欲しい

Pixio PX247」は全体的にはかなり良いモニターだと思います。2万円くらいでこれならかなり満足です。

私としてはもう少し映像が綺麗だと嬉しかったのですが、この価格ではあまり文句も言えません。

ゲーミングモニターを買うなら IPS か TN

Acer ET322QK」は応答速度が遅い VAパネルということが分かりましたが、最近は 165Hz のVAパネルのモニターもあります。こちらはどうなのか分かりませんが、VAパネルはそもそも残像感が強いため、ゲーミングモニターを買うなら IPS か TN が良さそうです。

IPS 144Hz でもわずかにラグを感じることがあるため、FPSゲームをやるならTNパネルが良さそうです。

ただ、TNパネルは映像の綺麗さをかなり犠牲にすることになります。なので普段の利用も考えると IPS が折衷案でしょう。

IPS 240Hz というモニターも出ていますので、こちらなら TN パネルと同等ぐらいの性能かもしれません。

Amazon で IPS 240Hz のモニターを見てみる

それより、IPS か TN かと1台だけを買う前提で考えず、IPSパネルとTNパネルのデュアルモニター環境にするのが一番良いですね。

メインモニターは IPSパネルを使い、FPSゲームはTNパネルで。サブモニターなら色はそれほど気にならないと思いますから、TNパネルでも良いでしょう。

FPSゲーム用のサイズは24インチがベストかも

今回24インチのモニターを久しぶりに使いましたが、ゲーム画面が見やすいです。モニターは大きくなると目の視点の移動が大きくなって疲れます。

31.5インチのモニターはさすがに大きく、モニターを遠ざけてゲームをしていました。それかウィンドウモードでゲームをプレイ。ただウィンドウモードは没入感が足りません。

24インチは目の近くにモニターが置けるし、目の視点をあまり動かさずにゲーム画面全体を把握できます。丁度良いサイズです。

メインモニターも高リフレッシュレートに変えようと決意した。普段の操作が機敏になって気持ちいい

Acer ET322QK」のようなVAパネルは黒が表現されて映像は確かに綺麗なのですが、残像感とラグが気になります。今回「Pixio PX247」で IPS 144Hz を体験したら、マウスカーソルの動きやウィンドウの動きが機敏でとても気持ちが良いです。

ゲームの利用でどうのこうのではなくて、普段の利用でPCの動きがキビキビしているように感じられるのです。PCの性能が上がり次世代のものになったかのようです。

今はメインモニターに「Acer ET322QK」の 31.5インチを使っていますが、これは少し大きいです。4K の映像を見ることもほぼなく、31.5 インチには 4K では文字が小さく、Windows の設定でスケーリング(文字などの大きさの拡大縮小)を 125% に上げてしまっています。

これでも文字がやや小さいので本当は 150% にしたいのですが画面領域が小さくなってしまいます。125% だと画面領域は 4K(3840 x 2160)ではなく 3072 x 1728、150% だと 2560x 1440 です。

やはりスケーリングではなくてドットバイドットの方がくっきりと綺麗に見えるため、次買うものは 27インチで 144Hz 以上、IPS、WQHD、できれば表示色が 10bit のモニターを狙っています。

デュアルモニターではなく大きな画面のモニターが1台あればいいかなと思って 32インチくらいのモニターを買ったのですが、24~27インチの大きさのモニターを2台使った方がやはり便利だと分かりました。

一台で済ませたいならドットピッチを考えると48インチぐらいのモニターが必要になりますが、さすがに大きくて扱いが難しくなります。高リフレッシュレートは期待できませんし。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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