私は 5pb. の「STEINS;GATE」がものすごく好きです。ストーリーを少し忘れた頃に再びプレイし、これまで3~4回クリアしています。

STEINS;GATE」のストーリーでは主人公がしっかりと考えて行動してくれるので馬鹿な行動をせず興が醒めないし、次々と不思議なことが起きて、どうしてなのか、何故なのかと好奇心が尽きません。

タイムトラベルで未来を変えたいけどうまく行かない…、さらにはタイムトラベルをする競合者まで現れて「相手よりも早く、うまく行動しろ!」という緊迫感も最高。

そこで STEINS;GATE 以来の 5pb. で高評価らしい「CHAOS;CHILD」を見つけ、プレイ。「CHAOS;HEAD」の続編らしいのですが、未プレイでも全く問題ないと言うことでいきなり「CHILD」の方を。

最初の掴みは最高だが…

ゲーム開始直後、「ニコニヤ動画」の生放送で、自分の部屋をライブ放送している男に何者かの来客があった後、男は自分の腕を切って食べ、泡を吹いて死ぬ。

この場面は「何が起きているんだ?」と展開にものすごく掴まれました

これは面白そうだ…。私はこういうサスペンスものでないと最近楽しめなくなってしまっています。

そして次々と起きる猟奇殺人。猟奇と言っても現実世界の猟奇を超え、もっと非現実的なおかしな猟奇です。

ボーカリストが自分の歌声を聴かせるために、録音した自分の歌声を再生するデバイスをお腹に埋め込んで、路上ライブをして死ぬ。

5pb. による公式動画

こういったおかしな殺人事件が起きていき、主人公は高校生ながら現場に赴き写真を撮ったりして調べていく。

不思議な出来事に対して徐々に核心に迫っていく展開は好きなのですが、どうにも「STEINS;GATE」ほど熱中できません

どうして「STEINS;GATE」のように熱中できないのか

相手を操る能力を持った能力者がいるのは序盤の早めに想像できます。

なのでこういった超人的な能力があるなら、猟奇殺人がそんなに猟奇的に見えなくなってしまいます。能力があればできるよね、と。

それに猟奇殺人が思ったほど奇妙に表現されません。こんなおかしな方法で殺害されたんだともっと恐怖を掻き立てて欲しかった。「ああ、猟奇殺人が連続していますね」程度で終わってしまいます。

中盤のストーリー展開は「能力」そのものに向かうかと思ったのですが、能力者が能力を思ったより使わないので、「自分や味方の使える能力を利用して、相手の能力に対抗する」という戦略的な好奇心が満たされません。

本当なら、能力者が一人いるだけで恐怖におののくはずです。

…能力を利用すれば色々な殺害方法ができる。そして他の未知の能力を持つ人もいるようだ。主人公側からはどのような能力か分からない。さらに誰が能力を持っているか分からない。果たしてどうやって対抗する?

という展開にしてくれれば、もっと楽しかったでしょう。ドラマの「HEROES」的な。

終盤あたりで真相が分かるにつれてどんどん醒めていってしまいました。事件を起こす動機に説得力がちょっと足りない。没入感がどんどん薄れていき、このゲームの世界観を信じられなくなっていってしまいました

あと、静かにしないといけない緊迫した場面で大声で叫ぶのはもうやめて下さい。私はこれだけですごくゲンナリです。緊迫していたら大声を出そうと思わないはずです。死ぬ覚悟で大声を出すならもちろん構いません。

妄想と妄想トリガーは要らなかった

このゲームは序盤、「いきなり危機的な場面が!」→「妄想でした」の連続です。夢オチ、妄想オチの連続。これには辟易です。だってその展開は嘘で、読む必要がないんですから…。

さらに、「妄想トリガー」というシステムがあって、この後の展開が POSITIVE なものか NEGATIVE なものかプレイヤーが決められる選択肢が出るのですが、選んでも全部主人公の妄想展開です。選択肢を選んだ後は嘘の展開ですから読む価値なし…。

サスペンスなシリアスな場面で、早く続きが知りたいと思っているところに妄想オチの連発ですから、ゲンナリ…

しかも妄想トリガーが一体何なのかゲーム中で説明されません。ですから私はプレイの最初は重要な選択肢だと思って選んでいましたが、中盤から無意味そうだと気づき、その後は選択肢を全部スルー。

中盤から嘘展開の場面では画面に赤枠や青枠が付くと分かり、強制スキップしていました

STEINS;GATE」にあったような、普通の選択肢で良かったんじゃないでしょうか…。

妄想トリガーはギャルゲー・エロゲー的な展開が多く、シリアスな場面でそういう展開は避けて欲しかったです。

テキスト表示のシステムが今ひとつ

私はビジュアルノベルをプレイするときは、文章表示の速度を最大(瞬間表示)にして、進むボタンをリズム良く叩いて読んでいくことが多いです。

このゲームは文字そのものが表示されるまでワンテンポ遅いのがすごく気になっていました。

そのためパパパッとテキストを進めることができず、○ボタン連打。その連打もテキスト表示が遅いので無駄打ちしているわけです。

PS4版をプレイしたのですが、PC版だと違うのかもしれません。ゲームでのゆっくりとした画面エフェクトをボタンでスキップできなかったのは本当に残念。

「何をそんなに急いでいるんだ」と思われるかもしれませんが、早く続きを読みたいわけでして…。テンポは重要です。

台詞の音声を最後までしっかり聴いてゲームを進めるタイプの人は、こういう細かなところは気にならないのかもしれません。

TRUE エンドに入るまでが苦痛

ノーマルエンド後、各キャラクターの個別エンドを見てから、やっと TRUE エンドのストーリーに入れます。

個別エンドは攻略 wiki に頼りました。選択肢を何度も間違えてバッドエンドを見ているほど時間に余裕がありません。

「雛絵」というキャラクターの個別エンドの展開が普通の恋愛もののストーリー的で、実は一度プレイ中に眠ってしまいました。私の想像以上に自分が展開に引き込まれなかったようです…。私自身、眠ってしまったことに驚いています。

結局は TRUE エンドが「正史」となるわけですから、個別エンドはそんなに興味が湧きません

私はエロゲーやギャルゲーは別にして、こういうサスペンスノベルにマルチエンディングを求めておりません。TRUE エンドのみでいいです。

個別ルートでそれぞれ描いた新情報は、一本道のストーリーに全部入れてしまって良かったと思います。

バッドエンドになるのは推理を間違ったときだけとかで良かったんじゃないでしょうか。

STEINS;GATE」、「Ever17」が恋しい

プレイ前に「CHAOS;CHILD は STEINS;GATE と双璧をなす」というレビューコメントを読んですごく期待していたのですが、思ったほど熱中できませんでした。

もちろん変なゲームをプレイしているよりは、サスペンスなストーリーだったので楽しめたことは楽しめたのですが、この世界への没入感がちょっと足りません。妹的なキャラクターに起きたことには憤りましたが。

CHAOS;CHILD」はSF要素や事件の推理がメインではなく、どちらかというとヒューマンドラマがメイン

STEINS;GATE」とは趣向が違います。期待していたものと違いました。ただサスペンスは中盤までは楽しめました。

しかし TRUE エンドはもうちょっと丁寧に描写すればプレイヤーにもっと天地がひっくり返るような印象を与えられたんじゃないかと。「Ever17」のように。もったいない。

Ever17」は未プレイなら最高の驚きが待っています。お勧めです

いつの間にか「CHAOS;CHILD」よりも「Ever17」を勧めてしまっていますね…。でもこちらの方が楽しい時間が過ごせるはず。

Ever17」では強烈に「えっ…、どういうこと?」という不可思議な展開を突きつけられ、驚きがストーリーを飽きさせません。

STEINS;GATE」も良かったなぁ…。あのゲームは舞台設定を見事に利用していました。あの戦略的な展開のあるゲームが恋しい。

CHAOS;CHILD」はAmazonでのレビューを読むと、アニメから入った人がすごく多いことが分かります。私はアニメを見ていませんし、ストーリーで全然泣けませんでした。どうしてこんなに高評価がたくさんあるのかとちょっと不思議に思ってしまいます。

何か他にサスペンス的なストーリーで面白いビジュアルノベルゲームないのかな。

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About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。