「Half-Life: Alyx」に備えて「Half-Life」シリーズのストーリーを知りたいなら、実際にプレイするよりももっといい方法がある

「Half-Life: Alyx」の発売を3月に控え、Valve は過去の Half-Life シリーズを期間限定で無料で提供しています。これは Free-to-Keep ではなく、約2ヶ月だけ無料でプレイが可能で自分のライブラリには残りません。

Play Now For Free - Half-Life Series

Half-Life: Alyx is coming in March, and we are celebrating early by making all games in the Half-Life Series FREE to play for Steam users, from now until the day it launches!

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Half-Life: Alyx is set before the events of Half-Life 2 and the episodes, but the games share characters and story elements. The Half-Life: Alyx team believes that the best way to enjoy the new game is to play through the old ones, especially Half-Life 2 and the episodes, so we want to make that as easy as possible.

「Half-Life: Alyx を楽しむためには以前のシリーズ、特に Half-Life2 と HL2: Episodes をプレイするのが一番良い方法だ。それが気軽にできるように(無料に)しておいた。」とのことです。

無料になっている Half-Life シリーズへのリンクを載せておきます。

有名だけど、そこまで面白くない

私は Half-Life 2、HL2: Episode 1、Episode 2、Half-Life 1 という順番でプレイしました。

私がプレイしたときは Half-Life 2 の発売から何年か経っていました。ちょっと古めのゲームだけど有名な作品だからプレイしてみようと。

しかし、あまり面白くはなかったです。独特の操作感で、氷上を滑るように動くキャラクター。プラスチックのような銃。軽い発砲音。作業感が強い。

Half-Life 2 はシューティングゲームとして知られていますが、実は細かなジャンプが必要なプラットフォーマー的な部分がありますので、氷上のように足が滑る動きは結構辛いです。摩擦が弱いのです。

ジャンプして着地したあともキャラクターがスルーっと動いてしまいますので、すぐに止まりたい場合は後退キー(WASD移動のSキー)を押して動きを止める必要があります。

そう、ジャンプと言えば、昔のFPSゲームにはよくあったのですが、実はジャンプにテクニックがあって、頭を振るようにしてジャンプをすると飛距離が伸びるのです。

いわゆる「ストレイフジャンプ」というやつですね。最近はジャンプにこういうシステムを作っているゲームをほとんど見なくなりました。最近の Call of Duty でもストレイフジャンプができると知って驚きましたが。

ゲーム中、ストーリーはそんなに語られません。今何しているんだっけと感じるくらい、移動が長い。戦闘はシューティングゲームとしてはそんなに多くなく、戦闘がメインのゲームというよりは目的地への移動の中で敵が出てくるから倒すという、当時としては珍しいかもしれないストーリードリブンタイプでした。

細かく言うと、ストーリードリブンというよりも、目的地への移動ドリブン。移動の合間にたまに少しだけストーリーが進展します。

戦闘は面白くなく、プラスチックのような銃でパンパン撃つ、作業感の強いシューティングです。銃を撃っている感覚が希薄です。さらに、派手さがないので爽快感がないのです。弾が敵に当たってもリアクションをしてくれないため、弾が吸収されているのかなと感じます。

戦闘が面白くないため、次の目的地までの移動が本当に長く感じます。

それでも一応プレイして Episode 2 も終わり、Half-Life 1 もプレイしてみようかなとプレイしたのですが、こちらはかなり古臭いゲームでストーリーがほとんど語られません。何をしているのかわからない。ただ戦闘は Half-Life 2 よりも難しいです。

私は Half-Life 1 は中盤でプレイを辞めてしまいました。ストーリーを知りたくてプレイしているのにストーリーがほとんど語られないため、単に古臭く難しいシューティングゲームをプレイしているだけだったのです。

ちなみに、Half-Life 2 の良いところは、ゲーム中に登場するグラビティガンの発想。物をガンに引き寄せてそれを投げつけるように発射できる。面白いアイディアです。

これがあったから Portal ができたり、Garry's Mod でアイテム配置ができたりと他のゲームシステムに発展できる良いアイデアでした。

あと、Valve のゲームエンジンである「Source Engine」のアップデートによってシステムが改良されていくのも良かったです。

Valve は Portal など Source Engine で作られているゲームのアップデート時に Source Engine 自体にも手を加える事があり、その恩恵で Source Engine で作られている Half-Life などのゲーム全体の映像が綺麗になったりします。

当時と今ではアップデートによって映像の綺麗さが違います。もう長らくアップデートされていませんが。

ストーリーを知りたい人へ

私は Half-Life 1 のプレイを途中で辞めたため、ストーリーだけを知ることはできないかなと調べたところ、こちらのサイトに素晴らしく良くまとまっていました。

Half-Life storyline | Half-Life Wiki | Fandom

Half-Life のファンによる Wiki です。サイトは私にとってはどこに何があるのか分かりにくいデザインなのですが、こちらの Storyline カテゴリーから Half-Life シリーズのストーリーを見ることができます。

時系列もこちらにあります。これはかなり分かりやすいでしょう。

実際のところ、ゲームをプレイしてもこの Wiki に書かれているストーリーやバックグラウンドの 1/3 も知ることができません。ゲームをプレイするよりもこの Wiki を読んだほうが詳しくなれます。「これ誰だっけ」というときもすぐに調べられます。

この Wiki を読んだ当時、ゲームをプレイしたのにストーリーの情報量にこんなにも違いがあるのかと驚きました。

Half-Life はストーリーやバックグラウンドを知ったところでそんなに面白いなと感じないかもしれません。Half-Life は実際のゲームが淡々としているため、私はプレイ体験を通してもストーリーにのめり込めませんでした。

仲間が死んだり、危険な目にあっても、「へー、そっかー」とストーリーに没入できないのです。ひどいときは「今、敵に締め上げられている味方っぽい人は、えーっと、誰だっけ…?」と考えることも。

Half-Life にはヒューマンドラマがそんなになく、味方に思い入れができません。Valve のゲームとしては Portal の方が Half-Life よりも没入できるストーリーです。奇妙さがあって謎を解きたくなりますし。

ゲーム体験を通してストーリーに没入できないなら、文字で読むだけのほうが良いのかもしれません。ゲームをクリアまでプレイするとなると時間がかかりますしね。

ということで、Half-Life のストーリーを知りたいだけの人や、時間がなくてプレイできない人は上の Wiki を読むのがおすすめです。

その後、YouTube でプレイ動画を飛ばし飛ばし見れば十分でしょう。

YouTube で「HALF LIFE IN 60 SECONDS」という有名な動画がありますのでこちらを一応紹介しておきます。

これを見てもストーリーはたぶん分かりません。ストーリーを知っている人が見て楽しめる動画です。Half-Life のストーリーは60秒くらいで十分だという皮肉も感じますが。

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About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。