『METAL GEAR SOLID V』レビュー - ストーリーもゲームプレイも素晴らしい。ミステリー・SF小説のようなストーリーに、楽しいヘッドショットと兵士集めと紳士のたしなみのエロ要素

2019/06/06 2018/12/22

発売から少し経ってしまいましたが、「METAL GEAR SOLID V」の「GROUND ZEROES」「THE PHANTOM PAIN」を購入してクリア。とても面白いゲームでした。

「GROUND ZEROES」が「THE PHANTOM PAIN」の前章とのことで、この順番でプレイしました。

ストーリーがミステリーのよう。ミスリーディングが面白い

私は Metal Gear シリーズは「メタルギアソリッド2」しかプレイしていません。雷電が主人公のゲームです。実のところ、ストーリーをほとんど覚えていません。「メタルギアソリッド2」ではオセロットが敵として登場して戦ったような…。

Metal Gear シリーズは時系列がしっかりしていて、ストーリーを知らないと入り込めないかと思ったのですが、結果的には大丈夫でした。過去何があったのかしっかりとは分からないのですが、概略は教えてくれます。

一般的に「過去の出来事を教えてくれる」というのは単にプレイヤーへの配慮なのですが、このゲームはそれもストーリーのプロットの一部です。「GROUND ZEROES」の最後でスネークが載っていたヘリが敵の攻撃による爆風で墜ちてしまいます。その後スネークは病院に運ばれ手術をされるのですが、頭部に破片が刺さり、摘出すると脳に影響が出てしまうためそのままになっています。

頭部の破片によって記憶に障害がある。そこで過去の出来事を仲間のオセロットやカズが教えてくれる。こうやってプレイヤーに過去の出来事を教える理由にしているのですが、ゲーム開始直後、おかしなことが起きます

スネークはヘリの墜落から9年後に目覚めます。医師から「世界中があなたを狙っているから、顔を変えた方が良いですよ」と言われ、プレイヤーは他のゲームでよくあるように、自分の好きなように顔を作って決定します。

プレイヤーはここで「スネークの顔を、今作った顔に整形するんだな」と思うわけですが、スネークが目覚めたという情報が病院から漏れ、手術の前日に病室に敵が侵入します。まだ体が動かないプレイヤーは医師が背後から首を絞められるのを見ているだけ。しかもプレイヤーはスネークの顔のままです。整形手術が間に合わなかった。このまま殺されてしまいそうだ…。

しかし、そこで隣のベッドに寝ていた、顔全体を包帯で巻いた入院患者が助けてくれます。助かった…。でも、あれ? この包帯の人の声、スネークの声だなぁ。でもプレイヤーが操るキャラクターがスネークの顔を持っている。声もスネーク。これはどういうことだ?

病院を脱した後も、みんなプレイヤーをボス(スネーク)として迎えてくれます。ああ、やっぱりプレイヤーが操っているのはスネークなのか。スネークでいいんだよね?

でもストーリーを追っていく中で、序盤で「あれ、あなたはスネーク…?」と言われることが数回あります。9年ぶりに表舞台に登場したからか、それとも…? この「プレイヤーがスネークなのかどうか」という疑問が付きまとい、ストーリーが魅力的に感じられました。

大まかなストーリーとしては、「サイファー」によって崩壊させられた自分たちの基地を仲間と一緒に再建するストーリーです。それと同時に、誰が自分たちの基地への攻撃を手引きしたのか、誰が裏切ったのかを探していく。この真実の追究も面白い。

こうやってストーリーを追っていく中、中盤以降は「あなたはスネークか?」と言われなくなり、この件について忘れてしまいます。これはもう見事ですね。シナリオライターの術中にはまっています。私はその頃にはゲーム開始後に自分の顔を決めたことを忘れていました。すっかり自分がスネークだと思いながらストーリーを進めていました。

多少ネタバレっぽい話ですが、これはゲーム序盤に勘付けるでしょう。ゲームの最後で、もう一度ゲーム開始直後の出来事を再体験します。実際あのときに何があったのか。ここでやっと、ゲーム中で体験した不思議な出来事の答え合わせができます

ミステリー小説っぽい展開でとても楽しめました。序盤である程度予想はできてしまいますが、それでも楽しめました。私は×××だったのか。

私としては最終ミッションよりも、条件を満たすと出現する仲間のクワイエットとのミッションが映画的に感動的だと思いました。このミッションのエンディングはプレイヤー達に受けが良さそうです。とても綺麗なストーリーですが、私はクワイエットが好きなのでその後に良い展開があることを信じたいです。

登場する敵の目的に説得力がある

スネークたちはスカルフェイスという敵を追っていくのですが、スカルフェイスが何故報復したいのか、その理由がとても説得力がありました。

言語学を少しだけ知っていると馴染みのある話ではあるのですが、人は言語よって思考方法を決められてしまっています。母語の影響は大きい。スカルフェイスの祖国(母語)は消滅させられてしまいました。「人は国に住むのではない。国語に住むのだ」という思想家(エミール・ミハイ・シオラン)の言葉を引用し、スカルフェイスは報復として世界を規定しようとする言語を消滅させようと企みます。

その方法が面白い。SF小説のようです。ゲームでここまでストーリーを練ってくれているのは本当に珍しい。ストーリーで「ある病気」が広がっていくのです。初めは人間の変な死体が見つかり、他のゲームなどでよく見る「ミュータント」のように敵が人間を変容させる実験して捨てていたのかと思いましたが、このゲームはそういうよくあるストーリーに逃げず、もっとしっかりストーリーが練られています。よく調べていくとその病気は意図的に広められています。

あぁなるほどなぁと納得してしまいました。点と点が線で繋がるあの快感を、こうしたアクションゲームでも得られるとは思いませんでした。ストーリーのテーマも一貫して「The Phantom Pain(幻肢痛)」に掛かっているのも良い。

このゲームをプレイして良かったと心底思いました。素晴らしいです。私は前に多くの海外ゲームのストーリーに落胆し、ゲームにストーリーを求めてはいけないのかもと考えるようになりましたが、ストーリーがよく練られたこうしたゲームがある事が本当に嬉しいです

「SHINE」を「しね」と読み間違えて激怒して殺そうと思った、などという膝から崩れ落ちそうになるくだらない犯行動機ではありません。敵の考えにはとても説得力がありますし、面白い観点だと納得できます。単純な二項対立ではありません。

ところで、一見すると敵対するスカルフェイスが何故スネークに計画を語ったのかその場面は不思議だったのですが、ストーリーを補完するカセットテープも聴くと、スカルフェイスが狙っているのはスネークではないのですね。

細かなところが良く出来てる

カセットテープに書いてある文字が手書きだったり、書類にコーヒーカップを乗せてこぼした跡があったりと、小物のリアル感を出すためにしっかりと作り込んであります。このゲームは開発に時間が掛かったと聞いていますが、それが納得できます。

ゲームシステムもプレイヤーへの細かな配慮があります。このゲームは敵をこっそりと倒していくスニーク要素が強いのですが、この類いのゲームで気になるのは周りを見渡しやすいかどうか。このゲームでは肩越し視点の時にスネークの体がゲーム画面を遮らないように、その場合は体がすりガラス状の透明になります。プレイヤーが不快に感じる部分を見つけてあるなと感心しました。

他にも、一人称視点と肩越し視点の切り替えが楽ですし、武器を構えるときに一人称視点になるようにもできる。FPSゲーム、TPSゲームとして気になるところはしっかりと配慮があります。

ゲーム画面も疑似フルスクリーンにできます。私は 4K ディスプレイを使っていて解像度が大きく、普段ゲームをするときにはFPSを稼ぐために 1920 x 1080 のフルスクリーンの設定でゲームを起動してプレイしています。でもこのゲームではデスクトップが 4K の解像度のままでも、疑似フルスクリーンにすると 1920 x 1080 の内部解像度で 4K まで拡大表示するように設定できます。負荷を少なくしてくれます。こんな高度な設定があるゲームは初めて見ました。

そもそもこのゲームは動作が軽く、有り難いです。結構綺麗な映像だと思いますが、思ったよりも負荷が低いです。

FPS/TPS ゲームとしても面白い

日本のゲームは FPS や TPS はちょっと大味なゲームが多いという印象ですが、このゲームはしっかりできています。不満点がほとんどありません。

このゲームは敵に見つからないようにした方がメリットがあるため、銃を使わないプレイスタイルがメインと言えばメインです。でも私は敵を体術で倒したり絞めたりするのがあまり好きではなく、できれば撃ちたい。

銃を撃つのはデメリットがあり、まず音が出てしまうこと。音が出ると周りの敵に気付かれてしまいます。これはサプレッサー(サイレンサー)付きの銃を使えば対処できます。しかしサプレッサーは耐久度がありたくさんは撃てません。また、敵を撃ったときに弾が体を貫通すると弾が他のものに当たって音が出てしまいます。これにも気をつけながら撃ちます。

撃った後に立っている敵が倒れても音が出ます。それにヘッドショットを決められないと撃たれた敵に騒がれてしまいます。銃を撃つときはできる限りヘッドショットを成功させる必要があります。体術(CQCや締め上げ)の方が音が出ずに良いのですが、敵に近づかなければならないというデメリットがあります。

このゲームは敵を銃で倒すか体術にするかプレイヤーに選択肢があって面白かったです。銃を撃つときは緊張感がありますが、ヘッドショットを決めると爽快です。

ただ、敵に見つからないようにミッションをクリアするのは時間が掛かります。敵に見つかるのを気にせず敵をドカドカ撃った方がミッションは早くクリアできます。私は隠れるのが面倒になったら思いっきり音を出しながら敵を倒しました。ミッションの目的さえクリアできれば敵に見つかっても問題ないです。

サプレッサーが壊れてしまったり、弾が足りなくなってしまっても、補給物資を落として貰うことができます。至れり尽くせりです。

ゲームシステムの唯一の欠点としては段差と斜面が苦手

ゲームはとても快適なのですが、唯一の欠点としてこのゲームは段差の処理がうまくありません。小さな段差でも登れなかったり、傾斜が少しでも強い斜面はずさーっと足が滑って登れません。急いでいる場面で、大きい岩の上を歩いて登ろうとすると「ずさーずさーずさー」。滑り台を下から登ろうとして失敗しているかのようです。急いでいるときにこれはきつい。

敵から逃げるときにこれが発生するとイライラします。私は「ずさーずさーずさー」の最中に敵に見つかって撃たれて死んだことがあります。やるせない…。

このあたりの処理だけ改善してくれればアクションゲームとしてはほとんど不満点がなくなります。

敵兵を集めるのが面白い

敵の兵士は気絶させたり殺したりするだけでなく、自分の基地へ回収するという選択肢があります。

それぞれの兵士(スタッフ)には能力にランクがあり、ランクの高い兵士を基地へ集めるとメリットがあります。基地のレベルを上げて新しい武器を開発できたり、敵の位置を知らせる諜報活動がうまくなったりします。これが面倒だという人もいるのは分かりますが、私はキャラクターを強くしていくのが好きなので、敵兵を集めるのを楽しめました。

敵の能力値はスコープで覗くと判明します。

敵を回収するには脱出用の気球(フルトン)を使います。敵を眠らせたり気絶させたり殺すと、その後の処理が必要になります。例えば敵を気絶させた場合、他の敵に気絶して倒れている敵が見つかるとまずいです。ですから、その気絶した敵を他の敵に見つからないところに移動させなければなりません。

気絶した敵は時間が経つと起きてしまいますから、起きてしまってもそこで敵に侵入がばれます。それを避けるためには殺しておいた方が楽です。

しかしこのゲームではフルトン回収という選択肢があり、眠らす・気絶・殺すの他にフルトン回収で戦場から離脱させる手があります。これだと事後処理に困りません。フルトン回収されている敵が仲間の敵に見つかると少し騒がれますが、警戒状態になる程度です。フルトン回収にはこのメリットがあります。敵を殺さないでミッションをクリアしてスコアを稼ぎたい場合、フルトン回収が良い手段です。

ちなみに背後から銃を突きつけて脅して伏せさせて無力化する手段もあるのですが、うまく成功しないことが多く、私はほとんど使いませんでした。

フルトン回収をしているところ

敵兵を集めて各部門のレベルを上げると新しい武器やアイテムを作れます。

開発が難しい武器は強いのですが、出撃のコストがより掛かるようになります。お金がないと強い武器を作っても戦場に持って行けません。プレイ中はコストを考えて弱い武器を使うことが多々あり、初期の武器だけでも十分戦えます。ツールは強化した方が良いのですが。

資源を奪い合うオンライン要素は要らない

ゲーム中、オンライン要素としてプレイヤー同士で守ったり攻めたりする基地(FOB)を作らなければなりません。オンラインの基地を作るとそこにスタッフを置けるため、基地全体のレベルが上がって良いのですが、他のプレイヤーに攻め込まれると厄介です。集めたスタッフやお金や資源が奪われてしまいます。

私はストーリーを追うのに集中したかったのでオンライン要素には全く手を付けていません。敵に攻められても良いように、作ってしまった FOB には力を入れませんでした。

このゲームは資金・資源・スタッフがオフラインの基地とオンラインの基地の二つに分かれてしまいます。これがとても分かりにくいです。オンラインに繋がないと資金や資源が集めにくかったりしてデメリットが大きいです。でもオンラインだと FOB に攻め込まれる。うーん。

今は幸い、PC版のプレイヤーはオンライン要素をプレイしている人がほとんどいないようです。いやー良かった。私の FOB はスタッフの能力も低く、資金もなく、ランクが下なので標的にもされなかったのかもしれません。

他に気になるところ

ストーリーを進める上でカセットテープの音声を必ず聴かなければならないのはちょっと大変です。このゲームはストーリーの補完としてカセットテープを入手します。

カセットテープを聴かないとストーリーミッションが出現しないのを後で知り、慌てて全て聴きました。私がカセットテープを聴かなかったのは、音声を集中して聞くだけというのは時間が掛かってあまり好きではないからです。字だけで読めるようにして欲しかった

でも試してみると、音声の字幕が出るのと、早送りボタンを押すと次の文章にすぐに飛ばせるため、字幕を次々と読んでいけば簡単にカセットテープを終わりまで聴けて、それほど苦になりませんでした。

あと、後半は敵がヘルメット着用やフルアーマーを着ている事が増えてきます。フルアーマーは「ライオットスーツ」という名称です。これを着ている敵は銃弾を弾いてしまい、ダメージが全く通りません。数十発ヘッドに当てるとスーツのヘルメットが飛びますが、このゲームにはそんなことをしている余裕はありません。弾薬を使いすぎますし、敵に気付かれますし、敵を殺すまでに時間が掛かりすぎます。

ライオットスーツは全身がアーマーで覆われ、ダメージが通らない。

ですからライオットスーツの敵は基本的には絞め上げたり体術で倒します。それかロケットランチャーで殺す手もあります。ただ気絶させた場合、後で殺したくなると困ります。殺そうとして気絶している敵を撃ってもライオットスーツに弾かれてしまいます。気絶している敵を後からナイフで殺すことはできないため、締め上げる前に、締め上げてナイフで殺すか気絶させてフルトン回収するかを決めておかねばなりません。

ナイフで殺す選択肢が締め上げている最中しか出ないのがこの面倒さを引き起こしています。気絶している敵をいつでもナイフで殺せるシステムがあれば嬉しかったです。

銃弾を弾くライオットスーツの敵も体術なら簡単に気絶させられます。

ヘルメット着用だけなら顔の正面はヘルメットで覆われていないのでヘッドショットできます。でも顔の正面を狙わなければならないのはかなり面倒です。

私はヘッドショットの爽快感が好きなので、敵がフルアーマーやヘルメットだとつまらない。どうしたものかと思って調べてみると、自分の基地の兵士を派遣して、敵のライオットスーツやヘルメットの工場を妨害する手があるのを知りました。この派遣が成功するとライオットスーツを着ている敵が減ります。これを何度も行えばOK。こんな手があるとは…。このゲームはこうしたところも芸が細かいです。

戦闘班の派遣画面

敵のフルアーマーの回避策があるのは良かったのですが、フルアーマーは爽快感がなくなりますから登場するととても萎えます。

上品なエロ

メタルギアシリーズは大人の遊びがちょこっと入っているゲームですが、今作はクワイエットという女性のキャラクターがいて本当に有り難いです。

クワイエット。あまり過激なスクリーンショットは載せられません。申し訳ない。

このゲームは「仕方ないよね」というエロ要素があって良いです。押しつけがましくないエロでとても好感が持てます。

スネークが病室で寝ていて動けない場面では看護婦がスネークの介護をするために近づいてきて、おっぱいが目の前に。目に飛び込んでくるんだから仕方ないよね。

クワイエットが敵として登場する場面では、基地に運ぶために気絶させたクワイエットを担ぎます。おっぱいが体に…!おぉ…!仕方ないよね、こうしないといけないんだから。

クワイエットは何故このような格好なのかというと(強引な)理由があります。肺呼吸ができなくなってしまい、皮膚呼吸をしなければならないのです。ということで服を着られない。うん、仕方ない。

もうクワイエットが登場する場面は嬉しくてしょうがないです。おっぱいがしっかり揺れています。クワイエットと仲良くなるとヘリの中で色々なポーズを取ってくれます。

最初はイヌ(D-Dog)をパートナー(バディ)にして戦場に行っていて、D-Dog は近くの敵や採取できる草花をマーキングしてくれます。これがとても便利です。他のパートナーよりも便利だと思っていたのですが、クワイエットを使ってみると意外にも戦闘が楽です。

クワイエットも敵の位置をマーキングしてくれるのですが、クワイエットから見えない敵はマーキングしてくれず、イヌほど便利ではありません。しかし、クワイエットはスナイパーとして敵に必ずヘッドショットしてくれます。麻酔銃を持たせれば次々と敵を眠らせてくれます。私は片っ端から眠っている敵をフルトン回収するだけ。うわー楽だ。

クワイエットをパートナーに選ぶとヘリの中にクワイエットがいるため、目の保養になります。男ばかりでむさ苦しい基地、激しい戦場からヘリに戻ると、クワイエットがいてとても癒やされます。有り難いです。スネークと一緒に雨の中で遊ぶシーンは最高でした。是非プレイして見てください。YouTube でも見られますけどね。

このゲームはエロく感じても表情に出さないという、紳士のたしなみのようなエロが所々にあって楽しめます。スネークはいつも渋い顔をしています。私は「おおっ」と声を上げてスクリーンショットを取っているのですが…

本当は表情や声に出さないようにスクリーンショットを撮り、満足したら「フム…」と言わなければ紳士になれませんね

プレイして良かった

小島秀夫監督とコナミとは軋轢があり、小島監督はコナミを退社してしまい、Metal Gear シリーズはこれが最後かもしれません。Metal Gear シリーズは映画的な演出や軍事オタクっぽいところがあり、とても楽しめます。銃の打ち方について町山智浩さんが小島監督と楽しく話したということをラジオで聴きましたが、もしかしたらそのこともあってゲーム中に銃の撃ち方について新兵をたしなめる場面が出てくるのかもしれません。

映画的な演出が鼻につくという評価もあるでしょうけど、私は好きです。多くを語らないところもあり、直接的な分かりやすさはありませんが、こういう表現のものがあっても良いでしょう。私は格好良い演出だなと感じる場面が多かったです。

Metal Gear Solid V は色々な要素がとても良く出来たゲームでした。ストーリーだけでなく、ゲームプレイ部分も良く出来ているのは日本のゲームとしては意外でした。日本にも優れたFPSゲームがあるのか。なんだかんだあっても小島監督は優秀で、その下のスタッフも優秀でしょう。コナミはとてももったいない事をしたのではないかと気がかりです。

このゲームを買う前は楽しめるか不安だったのですが、プレイ中は本当に楽しかった。プレイできて良かったゲームです。サイドミッションがたくさんあって手軽に遊べます。プレイするためのハードルが低いのがこのゲームの良いところです。「このミッションだけクリアしておこうか」「さて、次のミッションは…」とずっと続いてしまいます。

実は前にPS4版を一度プレイしたのですが、私はコントローラーでFPSするのが全くうまくなく、ストレスが溜まってしまい、最初の病院を出てさあゲームが本格的に始まるぞというところでゲームを諦めました。PC版はマウスでエイムできるのでとても快適です。コントローラーでFPSをしている人は本当に凄い。

コントローラーをうまく扱えるならPS4版の方がゲームを安く買えますから良いですね。


METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES + THE PHANTOM PAIN - PS4

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。