このゲームは危ないと思いながら始めた Dead Island をやっとクリア。以前書いた Dead Island を始めたばかりの時の感想の記事と併せて読んで欲しい。

戦闘に関して

左: 電撃を出すように改造した武器で攻撃。
右: 倒れたゾンビの頭を踏みつぶす攻撃。

Dead Island はやはり近接戦闘がメイン。銃を使う場面は人間の敵と戦う時と、ゾンビ(感染者) を遠くから攻撃したい時のみ。プレイスタイルや使うキャラクターにもよると思うけれど、私はゲーム中の9割は近接戦闘だった。その近接戦闘はゲームを始めたばかりの時より、序盤後半~中盤あたりが面白い。これは武器の改造が色々と出来るようになるため。武器を改造して敵に電撃を加えたり、敵を燃やしたり、毒を付与したり。改造をするとかなり有利に戦闘を進められるようになり、敵がこちらの武器の特殊効果に戸惑っているのを見て楽しめる。終盤の戦闘については少し下で書くけれど、あまり楽しくない。

武器(Machete) を改造した場面。

ゲームを始めた当初は少し危ないと感じていた、暴力的なものを感じさせる戦闘は、ゲームの中盤頃には慣れてしまった。慣れとは恐ろしい。これは私の使ったキャラクターは刃物を得意とするので、序盤以降は近接攻撃に刃物しか使わなくなった影響も大きい。ハンマーなどの鈍器を一切使わなくなったため、ゾンビを殴るような動作は無くなった。スパッと敵を切るので Jack the Ripper を思い出させる。ただ敵は硬いので、スパスパ部位切断が出来るわけでは無く、肉を切っているような重みのある感触があった。このゲームの暴力的な表現は慣れると大丈夫なのだけど、暴力的な表現は他のゲームより強いと思う。

火炎瓶でゾンビを燃やす。

ゲーム中に登場するゾンビの種類はあまり多くは無い。しかし、少ないとは感じなかった。Act 2 あたりで特色のあるゾンビが揃い、戦闘が面白くなる。これは言い換えると、ゲームを始めたばかりの時にゾンビの数が少ないので戦闘がつまらないという事。

なお、終盤は戦闘がつまらない。改造などによる武器のアップグレード、自分の戦闘スタイルが確立されてしまっていて、あとはゾンビを切るだけになってしまっている。新しいものが何も無いので終盤には戦闘に飽きが出てくる。また、終盤には Infected という足の速いゾンビが狭い通路でたくさん出てくるのもイライラさせられた。Infected が3体以上で一斉に出て来た時は本当にうまくやらないとプレイヤー1人では捌ききれず、連続して攻撃を食らって体力が大幅に削られる。ゲームの最後のあたりで、扉から Infected 10体ほどが一斉に迫ってきた場面では「開発者は何を考えてるんだ」とイライラしてしまった。他にも終盤の狭い通路で Ram という突進してくる大きいゾンビが出てくると避けようが無いので、障害物が多い部屋に引き込んだりと面倒な戦闘が多かった。

Shooting 要素について

Dead Island での銃や射撃については、あまり楽しくなかった。Shooter は取って付けたようなシステムという印象。Mafia 2 などの RTS の Shooter ゲームの感じに近い。軽い。Dead Island はそういったゲームの射撃感にも劣る。またアサルトライフルはアイアンサイトをのぞき込むと敵が見えないという視界の悪さがあり、私はハンドガンしか使わなかった。アサルトライフルよりも命中精度の良く、より敵が見易いハンドガンで敵をヘッドショットした方が楽だった。このゲームでの銃の使いどころは、主には人間の敵が出てきた時。人間の敵は銃でプレイヤーを撃ってくるので、近接武器だと攻撃しに敵に近づくまでにかなりの攻撃を受けてしまう。そこで銃で応戦することになる。ゾンビに対しては銃も一応攻撃手段ではあるのだけど、プレイヤーが持てる弾薬数が少ないのと、ゾンビは体力が高いので近接武器の方が楽にゾンビを倒せる。

ステージが多様で飽きなかった

Dead Island はステージが多様だった。ゲームを始めた時はビーチの風景。少し進むとホテルのステージ、次には街、警察署、ジャングル、湿地帯、刑務所などと特徴のあるステージが出てきてステージ自体に飽きなかった。ステージが変わるとがらりと雰囲気が変わる。これは飽きさせないように考えて作られているのだろう。この点は素晴らしい。

ジャンプと車

このゲームは意外と車を運転している時間が長い。車は視界が悪く運転があまり楽しくは無いのだけど、ゾンビを車で轢いて移動出来るのは少し気持ちいい。でも車の運転には早い段階で飽きてしまった。道端にたくさんある障害物に当たると車が簡単に止まってしまうし、ちょっとした段差でも引っかかる。そしてちょっとした段差により身動きが取れなくなってしまうことも良くある。もう少し運転しやすくしてくれても良かったのでは。それに中盤からのゾンビは轢いてもほぼ死なない。ゾンビを倒すために車を前後に移動させ、ゾンビをすり潰すために車でブランコを漕ぐかのような動作をする事が多かった。こうなるとゾンビを倒すのが作業になってしまう。

なお、このゲームはジャンプが意外にも重要だったりする。ジャンプで屋根から屋根へ移動したりする場面が何カ所かあり、驚いた記憶がある。通常こういったゲームでは繊細なジャンプによる足場の移動が必要になる場面が無い。屋根から屋根へジャンプするシーンでは思わず Assassin's Creed を思い出してしまった。あのゲームか Half-Life を参考にしたのでは無いだろうか。

FoV や映像効果について

FoV は狭い。そこにさらに自分の動きに合わせて視界が揺れるため、このゲームは酔いやすい。他にも、Blur や Bloom などの映像効果がゲーム画面を見辛くしているので、それらを設定で切った方が良いと思う。

こういった FoV や映像効果の細かな設定は通常のゲーム内オプションからでは出来ないので、Dead Island Helper というツールを使うと良い。このツールは Config ファイルを自分で編集する手間を省いてくれる。このツールを使って FoV や Bloom を変更するとより快適なゲームプレイが出来るだろう。

なお、このツールを使うとメニュー画面でのマウスカーソルの動きの遅さもある程度直せる。

まとめ

全体的には「近接攻撃がメインの Borderlands」という印象。お使いクエストが気怠く面倒なのも似ている。細かく言うと、

全体的には近接戦闘メインの Borderlands でクエストにげんなり。ゲームシステムの中でも特に体力の回復と戦闘と武器の改造は Dead Rising、近接格闘の印象は Left 4 Dead 2 に爽快感を無くした感じ。

だと思う。全体的には Dead Island は悪いゲームでは無く、良作。ただ、ストーリーはあまり無いし、ゲームを進めるためのクエストはお使いのみ。それに爽快感があまり無いのは良くない。また、銃はあまり使わないので Shooter を期待していると期待はずれになる。その点は Borderlands を想像するより、Dead Rising を発展させたものを想像した方がゲーム性が近い。「近接戦闘をよりリアルにした Dead Rising」とも言えると思う。ただ複数のゾンビを一気に攻撃出来ないので Dead Rising ほど爽快感は無い。

Borderlands のようなげんなりとしたお使いクエストが Dead Island でも続くのだけど、とにかく撃ちまくりたいトリガーハッピーな人を除いて、他の部分は Dead Island の方が優れている。Borderlands よりも後に出たゲームなので、これは当然とも言えるのだろうけど、Borderlands よりも改良されたシステムとゲームデザインだった。銃以外は。

戦闘

Dead Island は近接戦闘に重きを置かれたゲームデザインで、この戦闘は悪くない。ゾンビが出てくるゲームというとゾンビを撃って倒すというゲームが今まで多かったので、そういったゲームとうまく棲み分けが出来そう。でも、もう少し爽快感があると良かった。特に複数のゾンビを攻撃する手段はほぼ無いので、戦闘は基本的には1体の敵を狙う。数体のゾンビが来た時はゾンビを転ばせたりして、短い時間の1対1の環境を作り出さねばならない。

あと、ゾンビを攻撃した時の感触や重量感というのが妙にリアルで、現実の人間を攻撃しているかのような印象をプレイし始めによく思った。発売禁止にはならないだろうけど、暴力表現としては少し危ない気がする。ゾンビを蹴って倒れたところにボコボコと攻撃を食らわせる光景は、やはりゲームから現実へと頭を少し引き戻される。こういうのが気になる人は出来るだけ鈍器の近接武器を使わないようにすると良いかもしれない。

ゲームは始めたばかりの頃の世界が良く分からない感じのところから、ゲームのシステムを分かり始めたところまでが一番楽しめる。終盤には自分のプレイスタイルが確立されてしまい、戦闘において新しいことが何も無いので飽きる可能性が高い。

レベルとトレジャーハント

このゲームはレベルというものがあって、ゾンビを倒したりクエストをこなして経験値を稼ぐとレベルが上がる。レベルが上がると欲しいスキルにポイントを振る事ができて、自分を強化していける。こういった自分を強化していくのは私は好きだった。だんだんとキャラクターが強くなっていく。それにトレジャーハントの要素も面白い。拾うアイテムはほぼランダムでたまに強いアイテムを拾ったりする。アイテムを大量に拾う中で、持って行きたいアイテムを選別する楽しさがあった。レベルのシステムと、トレジャーハントのシステムで、キャラクターと装備が徐々に強くなっていくゲーム性は好きだった。

ただ、トレジャーハントのシステムの悪いところを言うと、キャラクターのレベルによって手に入るアイテムのレベルが決まっている事。キャラクターのレベルが上がってからアイテムを拾い集めた方が強いアイテムを拾える。私はトレジャーハントの楽しさは、飛び抜けた強さのアイテムや武器を拾う事だと思う。「今のキャラクターではレベルが足りなくて装備できないから、早くレベルを上げたい」と思わせてくれるアイテムが欲しかった。自分のレベルに近いアイテムしか拾えないので、そのような楽しさは Dead Island には無い。

ストーリー

ストーリーはほんのりとあるという程度。ゾンビゲームにストーリーというのは難しいのかもしれない。このストーリーは BioHazard の影響を受けているのだろう。BioHazard をプレイした事がある人は過去の作品のストーリーをなぞっているような印象を持つと思う。もう少しストーリーを頑張ればこのゲームはもっと評価が高くなっただろう。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。