/ 2011.10.26

プレイして数時間での感想

最初 Purna という銃が得意なキャラクターで始めたのだけど、このゲームには銃があまり出てこないので Xian というキャラクターで新しく始めた。ゾンビとの戦闘は、実を言うと今のところあまり面白くない。Dead Island はゾンビを倒す方法は主に近接戦闘。戦闘では走ってくるゾンビを一度蹴って硬直させ、その後にナイフや棒などで攻撃する方法をとっている。今のところ全部のゾンビに対してこの方法が有効で、これ以外の方法はあまり無いように思える。戦闘がパターン化されてしまった。Thug という今は中ボスのような硬いゾンビでさえ、ヒット&アウェイで戦うだけなので戦闘に多様性が無いと感じている。もう少しプレイすると変わってくるのだろうか。

このゲームを買う前に Metacritic で色々とレビューを読んだのだけど、その中にあった「銃が無い Borderlands」という表現が Dead Island にぴったり当てはまると思う。そこに加えて、Dead Rising のような、ゾンビに対する面倒臭さがある。マップを移動するだけでゾンビに目を付けられ、追われて攻撃される。ゾンビに移動を制限され、面倒なお使いクエストがさらに面倒になっている。

特に私が面倒だと感じるのはアイテムを拾う事。アイテムが落ちているという表示があるところに行き、Fキーを連打している。お金は必ず拾うのだから、近づいたら自動で拾ってくれれば良いのに。他には、武器には耐久度があり、攻撃する度にそれが下がって武器が使えなくなるのでこれも面倒だ。

また、ストーリーがほぼ無いようで、お使いクエストをクリアしていく形でゲームが進んで行く。お使いクエストというのは面倒なのでサイドクエストはせめて無視したいと思うかも知れない。でも、サイドクエストのお使いクエストはクリアするとクラフトの設計図が貰えたりするので、なかなか無視しにくく憎らしい。メインクエストのお使いクエストだけを進めてもいいのだけど、そうすると色々と不利な部分が出てきやすいというゲームデザイン。

悪いところばかり書いてしまったのだけど、進行度に合わせてアイテムがだんだんに強くなっていくのは私は好きだ。敵が持っている武器を倒して奪ったり、良い武器が落ちていないかと宝箱のようなオブジェクトを開けるのも良いと思う。こういうのはトレジャーハント(Magic Finding) の要素で、これがあるから今のところはゲームを続けられている。他にはスキルツリーも良いと思う。レベルが上がると自分が好きなようにスキルを覚えて、自分を強くしていける。ただ、ゲーム中に誤って欲しくないスキルにポイントを振ってしまった事実があるので、Respec が出来ない事には不満がある。

ゾンビを殴って倒す

このゲームは「ゾンビを殴って倒す」というアクションに重点が置かれており、その表現が少し生々しい。ゾンビが現実の人間に近く、さらに殴った時のリアクション、音もリアル。銃で撃ったり殴ったりすると簡単に体が千切れるような通常のゾンビゲームのゾンビではない。本当の人間をゾンビに置き換えた感じに近い。(そもそもゾンビとはそういうものなのかも知れないけど。) そして、倒れているゾンビをバットやカナテコでボコボコ殴って骨を折ったり、ナイフで四肢を千切ってポイントを稼ぐのはちょっと危ない気がする。

私はゾンビの頭が飛んだり、破裂したりするのは爽快感があれば良いと思っている。ゲームというのは現実と距離を置いたところにあると思っている。でも、この Dead Island は現実とどうしても比較してしまう。リアル過ぎる、とまでは言わないのだけど、ゲーム中でゾンビを棒で叩いたりする時に、「現実の人間でもこんな感じかも」という考えが頭をよぎる。Dead つながりで、Dead Space では銃での四肢切断が爽快で面白かったので、 Dead Island もああいった形にしてくれれば良かったのに。

このゲームが凄く面白い、と言っている人達は大丈夫だろうか。「アヒャヒャヒャヒャッ」と笑いながらゾンビを切り刻んでいないことを願うばかり。ところで、Metacritic でのこのゲームのユーザーレビューは実はあまり参考にならない。というのは、極端すぎるため。冷静に悪いところを指摘してくれているレビューはあまりない。このゲームを買おうか悩んでいる人は、少し冷めた目で YouTube でプレイ動画を見るのをお勧めする。

Nomeu / のめう
PCゲーマー

ゲームに没頭している時間は幸せ。

レビューとか良さげなセール情報とかを書いていきます。

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