Destiny 2 のストーリーをクリアしました。Destiny 2 ではストーリーはチュートリアルに近く、ここから複数人でクエストを行ってトレジャーハントなどをして良いアイテムを見つけていくゲームですが、ストーリークリアまでの感想を書いておきます。

購入する前は前作 Destiny 1 の方が良かったという多くのレビューコメントを見て、ちょっと不安がありました。Destiny 1 はPCで発売されていないため、プレイしたことがありません。ですがその高評価ぶりはよく目にしていました。Destiny 2 は続編として失敗したのか…?

ですが、プレイしてみるととても印象の良いゲームです。色々な要素が良く出来ています。このゲームを低評価にすることが私には出来ません。むしろこのゲームを低評価している人がうらやましい。このゲームよりも良いゲームをたくさん見つけられているのですから。

Borderlands と少し似たゲームなのでこのゲームと比較していきます。Borderlands シリーズは悪い意味で進化のないゲームですので、シリーズ全体を Borderlands と表現します。

ストーリーは展開が早くて飽きが来ないが、細かい部分は分からない

Desitny 2 のストーリーはとても展開が早い。次の場面次の場面と良いテンポで進みます。ただ、正直に言うと Destiny 2 の舞台の細部はよく分かりません。よく分からない用語が出てきてもそれが説明されません。前作を未プレイだと理解しにくいのでしょう。

基本的には宇宙空間を素早く移動できるような技術のある舞台のSFで、「人類 vs オーク」に近い。これ以外の種族も出てきますが、種族については語られないためよく分かりません。簡単な二項対立では無いようですが、とりあえず人類の惑星はオークに占領されボロボロです。

オークや他の種族もいるので Mass Effect を思い出しますが、雰囲気として近いのは Warhammer 40,000 シリーズでしょう。かなり似ています。

Mass Effect のようにゲーム中に登場する固有名詞や歴史を説明してくれないため、目的としてはとりあえずオークを倒せば良いらしい、としか分かりません。「トラベラー」が神のような存在で、選ばれた個体に「光」を渡しているらしい…。ゲーム中に「光を失った」「光が…」と何度も「光」という言葉を耳にしますが、それが何なのか分かりません。プレイヤーは「ガーディアン」…。

舞台設定がよく分からないのですが、ストーリーは展開が早くて飽きが来にくい。ストーリー自体は王道のよくあるストーリーでした。ストーリーをクリアするだけなら、本当にストーリーのクエストしかやらないなら10数時間でストーリーを終えられるかもしれません。私としてはストーリーはこれでちょうど良い長さです。

Borderlands は妙なハイテンション(誤用の方の意味)の人たちが登場するストーリーで、つまらない冗談を延々と聞かされ、ついて行けず白けてしまっていました。そして Borderlands はくだらないお使いクエストが山積しており、お使いをしているうちにメインストーリーを忘れてしまいます。

それに比べ、Destiny 2 は会話が上品。笑いも上品。ストーリーに関係の無い単なるお使いクエストは今のところ無く、サイドストーリーのクエストもしっかりストーリーがあります。サイドストーリーのクエストはメインストーリーを補完できる知識を貰えることが多く、楽しいです。ストーリー中盤のAI同士の掛け合いは何度も笑わせて貰いました。

展開が早すぎて説明不足が生じていますが、たぶんそこまで細かな舞台設定が無いゲームなのでしょう。サイドストーリーのクエストが少ないのがとても良く、ストーリーをどんどん進められます。

舞台設定をうまくやれば Mass Effect シリーズを超えられそうな気もします。宇宙を旅する高揚感もありますし。違う惑星にいくと景色がガラッと変わるのが楽しい。

銃に射撃感がある。撃っていて楽しい

FPSゲームとして嬉しいのは射撃感があること。Borderlands の銃は銃ではなくスプレーを使っている印象です。銃を撃っている楽しさは無く、単に「ダメージの出る武器を使っている」という感覚でした。Borderlands は私としてはFPSゲームと言うよりも「アクションゲーム」と表現したいところです。

Destiny 2 のハンドキャノンは特にお気に入りの銃です。私は銃はリボルバーが好きなのですが、ハンドキャノンはリボルバーを撃っているのを感じます。本当のリボルバーの撃ち心地は知りませんが。BioShock のリボルバーも良かったですね。あとは Metro 2033 のも。

ハンドキャノン

Borderlands は基本的に銃の精度が悪く、これもFPSゲームとしてマイナスポイントです。Borderlands には自分の狙ったところに弾が飛んでいく楽しさがなく、ストレスを感じます。FPSゲームはヘッドショットを狙うのが楽しいゲームなので、精度が悪いとストレスフルです。Destiny 2 は銃の精度が良くてストレスがありません。

Borderlands を見習ってか、Destiny 2 でも敵に弱点部位があります。人型の敵ならヘッド、ロボットは光っている部分など、この弱点を狙うにも銃の精度が必要となります。Destiny 2 は銃の精度が良くて弱点部位を狙う楽しさがあります。敵の動きも Borderlands よりも良く出来ています。

トレジャーハント要素も良い

装備を手に入れるのは主に敵からのドロップとクエストの完了報酬です。自分の強さに合わせてドロップする装備の強さが決まり、敵を倒すのが苦になりません。弱い装備がドロップしないのはとても良いデザインです

Destiny 2 が特殊なのは、インベントリーでアイテム管理が必要ないことでしょう。

初めてこのインベントリー画面を見たときは、装備を選択する楽しさがないゲームなのかと不安を感じました。装備画面としてはかなり簡略化されています。アイテムの種類も少なそうで心配でした。

ですが、実際は銃の種類は結構あるし、徐々に強い装備がドロップしていく楽しさもあり、心配する必要はありませんでした。このゲームではインベントリーを管理する必要がなく、これが思いの外ストレスフリーです。装備を選ぶ楽しさも損なっていません。装備を「売る」システムがなく、要らない武器はすぐに分解できます。

Diablo シリーズなどのようにインベントリーにアイテムが入るのはあとどの位のサイズまでとか、他でよくあるシステムで、持っているアイテムの重量が重すぎると動きが悪くなってどうのこうのとかを気にしなくて大丈夫です。アイテムのサイズや重量の概念がないです。ただ強さを比較して選ぶだけ。

ストレスがない一方、インベントリー管理や重量の管理に楽しさを感じる人にはちょっと物足りないでしょう。私はアイテム管理があまり好きではないので Destiny 2 は快適です。重量に縛られないのもとても良いです。

装備のパーツ付け替え・強化はカスタマイズ欲をくすぐられる

まだストーリーをクリアした段階ではレア度の高い装備がほとんど手に入らないのですが、レア度の高い装備はパークとパーツの付け替えができます。装備の強化もできます。

銃については Call of Duty っぽさがちょっとあります。Destiny 2 の販売は Activision ですから、少し開発に絡んでいるのかもしれません。銃のパーツを付け替えるあの感じ。そういえば Brink というFPSゲームも銃をカスタマイズできましたね。あのカスタマイズの楽しさを感じられてとても良いです。

強化についてはレア度の高いアイテムを、レア度の低いアイテムで強化していくシステムのようです。気に入ったものがあったら強化できるのは嬉しい。

もし装備の強化が好きならこのゲームはかなり長くプレイできるのではないでしょうか。

クラスもスキルも付け替えする

最初3つのクラスから1つを選びゲームを始めますが、そのクラスのサブクラスが3つあり、それを強化していきます。「ハンター」というクラスを選んだのに、「アークストライダー」というサブクラスを強化していっていたので最初は理解できませんでした。説明もないし。

このゲームはプレイヤーによってステータスが違うという成長システムではなく、装備の強さでの違いと、どのサブクラスとスキルをどう選択するかで違いが出ます。このゲームには3つの属性があり、サブクラスもその3つの属性に分かれて3つあります。

スキルポイントでスキルを覚えるシステムですが、例えば手榴弾のスキルは3つあり、その3つの内どれか1つを選んで敵との戦闘で使います。3つともスキルを覚えられますが、手榴弾カテゴリーではその内の1つしか選択できないのです。

どのサブクラスとスキルを選択するかで戦略が変わりそうです。

シームレスにみんなでクエストに参加できるのは面白い試み

Destiny 2 のマップでは周りに同じセッションに参加しているプレイヤーが表示され、一緒に同じ空間でゲームをします。メインストーリーのクエストなどは一人でプレイしますが、そのクエストが始まる前までのマップの移動中は他のプレイヤーと同じ空間にいるのです。これがちょっと面白い。

他のプレイヤーを「動いてるなー、敵を倒してるなー」と見てるだけで交流はありません。ただマップ上には「公開イベント」があります。マップの特定の場所で行われ、そろそろイベントが始まるところにはマップに分かりやすく表示されます。そこに近づいたりイベントの敵を攻撃するとイベントに参加できます。

中央の青いマークが公開イベント。開始までのカウントダウンも表示される。

あらかじめマップ上に他のプレイヤーがいるシステムのため、マルチプレイの開始が非常にスムーズ。公開イベントは Players vs Enemies のイベントで、プレイヤー同士の会話も必要なく、気軽に参加できます。

公開イベントの場所に行くだけでスムーズに討伐イベントが始まる

私はみんなで集まってパーティを組んでクエストに行くマルチプレイは面倒そうだなと思っていましたが、この「公開イベント」は本当に気軽に参加できて良いです。何も言わずふらっと立ち寄って敵を倒してトレジャーボックスを開けてニヤッとできます。

落ちるアイテムはプレイヤーごとに個別で、「拾ったな!」と怒られません。今のところ暴言を吐くプレイヤーに出会ったことはなく、死んだら蘇生してくれますし、優しい世界です。

チームを組んで向かうクエストもあり、そちらはまだ試していませんが、友人がいれば楽しいと思います。難しいクエストだとコミュニケーションがとれていないと厳しいらしいのでちょっと怖いです。

Borderlands よりも数倍楽しく、ストレスがない

2018/5 の Humble Monthly Bundle で購入してプレイを始めたのですが、序盤からとても印象の良いゲームでした。Blizzard の Battle.net で販売されるゲームは質の高いものが多く、その Battle.net で自社以外のこのゲームが販売を認められているのがよく分かる出来です。

ストーリーのプレイだけでも購入時の値段以上に楽しめていて、ゲームで久しぶりに良い買い物ができました。ものすごく満足しています。

射撃感があってFPSゲームとして楽しいし、UIはスタイリッシュで、映像はとても綺麗で、動作が軽い。マップも広いのに似たような構造が少なく、どこを見ても新鮮で作り込まれている。似た場所がほとんど無いためマップを覚えやすい。惑星によって景色が全然違うのも良い。マップの広さがちょうど良い。

ファストトラベルも出来ますし、Borderlands のように長々と車に乗って酔うこともありません。もっさりした動作もない。お使いクエストもない。体力の自動回復も良い。面倒だなぁと思うことがほとんど無い。

惑星間でもファストトラベル可能。

面倒と言えば、Borderlands ではアイテムを拾うときに必ずキーを長押ししなければなりませんでした。倉庫や箱を開けるのにキーを押し、周りのアイテムを一気に拾うのにもキーの長押し。アイテムを拾える範囲もよく分からず、取りこぼしもあったりしてキーの押し直し。お金ぐらい近づいたら拾ってくれないかなぁと何度も思いました。このストレスが Destiny 2 にはありません。アイテムは近づくだけで拾えます

そして弱い装備が落ちないので、売ったり捨てたりする手間も無し。自分の強さに合わせて装備の強さが決まり、落ちる装備は大抵今よりも強いもので、毎回ワクワクできます。Destiny 2 はこれまでのゲームでストレスだった箇所を取り除いています。素晴らしい

そんな Destiny 2 で悪い部分だと感じるのは、ストーリーの説明が丁寧でないこと、ゲームシステムの説明が丁寧でないこと、敵の種類が少ないかも、ということくらいでしょうか。とにかく説明が足りないと感じることが多いです。

属性のシステムはゲーム中に説明がなく、ネットで調べてしまいました。敵のバリアと同じ色の属性の武器を使えば、バリアを簡単に壊せて爆発させられる。属性無しの武器はダメージが高い。つまり属性攻撃は主にバリア用という使い分けをするようです。

バリアの破壊を反対の属性で行うようにしなかったところは褒めるべきところでしょう。反対属性を考えるよりも、同じ色が弱点になるなら分かりやすい。

日本のゲームでは属性が5つとかあるゲームもあり、弱点属性を覚えるのと思い出すのがストレスです。新しい方のポケモンは属性が多すぎて私には訳が分かりませんでした。

強い敵はバリアをまとっている。バリアの色を見て、使う武器の属性を決める。この場合は青い属性で攻撃をするとバリアを壊しやすい。

私なら Destiny 2 には Borderlands の数倍の点数を付けてしまいます。Borderlands で感じていたストレスがないのです。久しぶりに良いゲームに出会えました。

装備を強化したり、より良いアイテムを探すのが好きな人や、友達と Coop プレイが好きな人ならかなり長く楽しめるゲームだと思います。私も一緒にプレイする友人がいればかなりはまっていたことでしょう。楽しかった初代の Phantasy Star Online を思い出しました。

Destiny 2 は2018年5月までは Humble Monthly Bundle で安く買えますのでおすすめです。このゲームの出来の良さが分かった今ではこの値段で買えるのが驚きです。私もその Monthly Bundle で Destiny 2 を買ったのですが、すごく良い買い物ができました。お勧めしておきます。


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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。