Salt and Sanctuary というアクションゲームが面白かったため、似たようなゲームがないかと探していたら Hollow Knight に出会って購入。1000円ほどで購入したので価格を考えると全体的に上質なゲームでした。

DLC も3つ無料で追加される予定で(現在2つ目までリリース)、この価格なのに開発にかなり力が入っているように見えます。

かつて Don't Starve でもこういう印象がありました。こんなに安いのにアップデートが多いなぁ(大丈夫なの?)という好感触があります。

最近ではこうしたジャンルのゲームはメトロイドヴァニア(メトロイド + キャッスルヴァニア)と呼ばれているようです。Hollow Knight ではゲームを進めていくと移動スキル(ダッシュや二段ジャンプなど)が増えていき、広大なマップで侵入可能な箇所が増えていくというタイプです。

マップは親切です。重要なところは大部分がマップに表示されます。ただしゲームの後半にならないと全ての情報がマップに載りません。

Salt and Sanctuary は Souls シリーズ(Demon's Souls / Dark Souls)に影響を受けた作品と公言されているとおり、敵の攻撃力が強く死にやすいデザインなのですが、敵の攻撃パターンを見つけられれば勝てるというタイプのゲームでした。レベルアップでステータスを上げられ、キャラクタービルドを魔法使い系にするか筋力を上げるかなど考える楽しみもありました。

Hollow Knight もボス戦は攻撃パターンを見つけるタイプの戦闘です。ですが Salt and Sanctuary と大きく違うのは、このゲームでは体力の回復が楽なこと。敵にダメージを与えると増えるポイント(ソウル)を消費して、いつでも回復できるため優しいです。ただし回復をするには無防備で少し立ち止まらなくてはならないため、ボス戦では回復のタイミングを見極めるのが難しいというゲームデザインです。

ステータスの強化と特殊能力はチャームというアイテムをスロットに付け替えてキャラクターを強化するタイプのビルド。攻撃のスキルは探索して手に入れていきます。攻撃スキルはビルドはなく、ゲームが進むと使えるようになっていきます。Salt and Sanctuary のように好きなスキルを覚えるタイプではありません。

1000円以上の価値がある

Hollow Knight はアクションゲームとしては不満が湧きません。キビキビとした動作で気持ちいいです。雑魚敵は Salt and Sanctuary のように厄介ではなく、他のアクションゲームと比べると少し強いだけの普通の敵です。

雑魚敵を倒すのは爽快感がそんなにありませんがしっかりとアクションゲームをしている感じがします。爽快感を感じるのはやはりボスを倒した時。

徐々にできることが増えていくのは非常に良いです。徐々に強くなっていって、倒すのが大変だった敵をサクッと倒せるようになるのはやっぱりゲームの醍醐味です。ゲーム後半では移動スキルも増えているため、より快適なゲームプレイ環境になっていきます。

ボスはパターンを読んで、うまく動ければ勝てます。DLCで追加される強いボスもパターンさえ分かれば言われているほど難しくありません。私は「絶対に無理だ」とまで感じることはありませんでした。ボスに必ず隙があります。

ただ、繰り返し戦闘するところまで持っていくのがちょっと面倒で、ここがこういう死に覚えゲーの悪いところです。Dark Souls が流行っているせいか、その悪いところを引き継いでおり、ボス戦はセーブポイントから少し遠い。

死に覚えゲーなのに、何度も何度もボスのところまで行くのが面倒です。ボスとの再戦はその場ですぐ行えるようにしてくれても良いと思うのですが…。時間が無い人は特にそういう部分にイライラしてしまうことでしょう。

私も Hollow Knight ではイライラすることもありましたが、何度かやれば必ず勝てるという確信を持てたため、完全クリア(第2弾DLCの裏ボス撃破)までいけました。私にとっては丁度良い難易度だったのかもしれません。

Hollow Knight で戦闘が一番楽しかったのはその第2弾のDLCで追加されたボス、グリム。2度目の戦いの強くなったグリムは攻撃速度が速くダメージが2倍になっているので、すぐに対応しなければ連続して攻撃を食らい、一瞬で死んでしまいます。

その速い攻撃を避け、少しの隙を突いて攻撃を当てていくのが楽しかった。10数回くらいの挑戦で勝てました。下で紹介する攻略サイトの人はこのボスを倒すのに6時間ほど掛かってしまったようです。私よりもゲームが得意そうな方なので、その人でも6時間も掛かるのを読んで諦めようかと思っていたのですが、いざ戦ってみると攻撃パターンがはっきりしていて分かりやすいボスでした。

私はこのゲームでは攻撃スキルとソウル攻撃(魔法攻撃のような技)をほとんど使わず、ただ単に剣で切っていく通常攻撃しかしないスタイルの戦闘方法で、そこが良かったのかも知れません。

このゲームの攻撃スキルは溜め攻撃で、攻撃を出すまでボタンを押し続けないとならず、私はこれがうまくできません。敵の攻撃を避けながらボタンを押し続けていないといけないのです。

私はボタンを押し続けているとそちらに気を取られてしまい、他の操作がおぼつかなくなってしまいます。ですので、その溜め攻撃を一切しないようにしてプレイしていました。

ボスの攻撃パターンを読みながら、何度か挑戦していると徐々に攻撃を避けられるようになっていき、自分の成長が見えて楽しかったです。こういったタイプのゲームは敵の攻撃を避けられさえすればほぼ勝てます。

よく出来ているが、Salt and Sanctuary の方が戦闘に自由度がある

十分に楽しめたですが、ゲームをクリアした今考えてみると、Salt and Sanctuary の方が味があるというか、ゲームバランスが良いです。Hollow Knight での「諦めてしまうほどの難しい戦闘」はランダムな要素が多く、敵のパターンを覚えてもどうにもしようがない時です。闘技場の第三段階目は辛かったです。

プレイヤーと敵が1対1ではなく、敵がたくさん出てくると途端に難しくなります。その場合は敵の攻撃パターンよりも、いかに安全地帯を見つけるか、いかにランダム要素を排除できて攻撃を避けやすい場所を見つけるかが重要です。

こういう1対多数の戦闘は理不尽な殺され方をされ、イライラさせられます。Hollow Knight は敵から攻撃を受けると自分のキャラクターがノックバックしますので、思い通りにキャラクターを動かせず、足場から押されて針の上に落ちることも。

でも、このゲームでは即死はありません。針の上に落ちても体力のポイントが1減るだけ。そこは大いに褒めたいところです。即死は本当にガックリしてしまいますので、Dark Souls などと違って即死がないのは嬉しい。

Salt and Sanctuary はキャラクターを成長させる楽しさや、武器の種類がたくさんありおのおの好きなものを使えたり、スキルも好きなものを取得したりできました。プレイヤーの好みの戦闘方法を選べます。しかし Hollow Knight でプレイヤーが選択できるのはチャームを付け替えるだけ。Salt and Sanctuary ほどの自由度はありません。

あと、広大なマップにセーブポイントとファストトラベルの位置が少ないのが気になります。マップがかなり広大で、あちこち色々な所に行く必要があるにもかかわらず移動が面倒です。後半はセーブポイントが少なくなり、ゲームを好きなタイミングで止められません。数時間セーブポイントに出会えない可能性もあり、ストレスが大きいです。

マップは無駄に広い印象もあり、特徴がなくて行ったことがある場所が覚えにくい。店がマップに点々とあるのですが、どこだっけなぁと思い出せないのです。店は拠点に移動してもらうか、すぐにファストトラベルできるようにしてくれると親切でした。店で買い物をしたいだけなのに、そこまで移動するのに時間が掛かりすぎます。

ほかには、探索中はセーブポイントか拠点の街にいつでも戻れるようにしてくれたら有り難かったです。ゲーム終盤に知ったのですが、セーブポイントにワープするには一度タイトルメニューへ戻るのがテクニックになっているようです。ゲームの状態はタイトルメニューへ戻っても保存され、再開位置は最後の休憩ポイントになります。

こういうのはゲームシステムの隙を付けばできるようにするのではなくて、ゲーム内でワープできるようにデザインした方が良いです。

画面が見にくいことも

ブルーム効果のようなエフェクトが多用されていて、画面が見にくいことがあります。基本的には背景が暗いゲームなのですが、たまに明るい時があります。その場合は敵の体と敵の攻撃が見にくいです。オプションからパーティクル効果を低にすると少し見やすくなります。

このゲームの真のラスボスは敵の攻撃が背景に溶け込んで見えず、大変でした。うぉっ、まぶし。

真のラスボス戦では画面を暗くして何とか切り抜けました。敵の攻撃が見えればかなり楽になります。

上でも書きましたが、真のラスボスと再戦するにはまずはラスボスを倒さねばならず、再戦に時間が掛かってしまいます。ラスボスを一回倒したら、再戦は真のラスボスからできるようになれば親切でした。真のラスボスも何度か挑戦してパターンを見つけないと勝てないわけですから。

BGMと雰囲気はすごく良いが、ストーリーが分からない

BGMは静かな感じで綺麗です。BGMと雰囲気が合っています。この世界は夜や暗い部分が多く、しっとりとした世界観です。雨がざぁっと降っている都市は雰囲気が良いです。このエリアはお気に入りです。

しかし、ストーリーは非常に分かりにくい。主人公が誰なのか分からず、虫が主体となった世界に何が起きたのかも分からず、何で戦っているのかしっかりと分かりません。

断片的で不思議で思わせぶりな言葉を少しずつ貰えるのですが、ストーリーの全体は見えてきません。ストーリーは実は Salt and Sanctuary とかなり似ていると考えていますが、ストーリーを理解しようとまでは思いませんでした。

最近こういうストーリーの伝え方のゲームが増えている気がします。プレイヤーに想像力を遺憾なく発揮してもらい、ストーリーを補完してもらうタイプ。

スーパージャンプが気持ちいい

このゲームで一番気持ちいいのは、まっすぐ前に飛ぶスーパージャンプです。

障害物に当たるまで飛び続ける移動方法なのですが、何にも当たらずに長く飛べると気持ちいいです。ボスに勝つよりも爽快感があるような…。

プラットフォーマーとしての側面も

ダッシュ、二段ジャンプ、壁蹴り、スーパージャンプなどを駆使して、細かな足場を移動していくプラットフォーマーな側面もあります。

私にとっては適度な難しさで楽しめました。細かな操作を要求されるのですが、何度か繰り返せば先に進めました。

ゲーム終盤のプラットフォーマーがメインとなるステージの白い宮殿では、チャームは1回で2ポイント体力を回復できるもの(超集中)と、ダメージを受けるとソウルを回復できるもの(幼虫の歌)を付けておけば大丈夫でしょう。

ただこのプラットフォーマーなステージは評判が悪く、難しくて諦める人も多いようです。ここをクリアしないと真のエンディングへ辿り着けません。私は難しいけどいけるなという感覚があり、言われているほど難しくなかったです。VVVVVV や I wanna be the guy などの細かな操作が必要なゲームに比べればかなり簡単です。

ただし、第2弾のDLCで追加されるステージはレベルが全く違います。紹介を見ただけで面倒そうで挑戦していません。

攻略サイトは読まないと詰まる

このゲームはヒントが少なく、詰まりやすいです。この虫に聞けば行き先が分かる、という親切さがないのです。どこに行けば良いか、何をすれば良いのか分かりにくく、かなり不親切です。

私が参考にしたサイトはこちら。本当に助かりました。情報が良くまとまっています。

【Hollow Knight】スピードラン実績用 5時間以内クリア向けチャート:すたいるのブロマガ - ブロマガ

【Hollow Knight】真ED向けチャートとミスターマッシュルームの場所・DLC1内容(2018/1/3更新):すたいるのブロマガ - ブロマガ

【Hollow Knight】DLC2 Grimm Troupe”グリム巡業団”のクエストチャート:すたいるのブロマガ - ブロマガ

Hollow Knight Wiki | FANDOM powered by Wikia

このほか、検索するのが大変そうな疑問の答えを書いておきます。

  • 売却できるアイテムは全部売って問題ありません。
  • 取り返しが付かなくなる要素はほぼありません。どう行動するかで実績がとれなくなるものがあるのと、第2弾のDLCでは強くなったグリムと戦えないルートがあるだけです。アイテムやスキルなどは取り忘れても後から取りに行けます。
  • クリアまではノーマルエンディングで20時間ほど。アクションゲームが得意で、マップに取りこぼしがあっても構わないなら初プレイでも10数時間でクリア可能かも。
  • マップを全て踏破しなくてもノーマルエンディングは見られます。真のエンディングを見ようとするとマップの9割は行かないとなりません。
  • エンディングの分岐については Wikia のサイトが正しいです。虚無の心(Void Heart)の有る無しで大きく二つに分かれ、さらに虚無の心がある場合は仲間がボスを押さえつけたところでドリームネイルを行えば真のラスボス戦へいけます。エンディングは3つあります。そんなに違いませんが。
  • エンディングを迎えても、最終戦の前のセーブポイントからゲームを再開できます。なのでノーマルエンディングをまず見てから他のエンディンに挑戦しても、エンディングの実績を全て取得できます。
  • ゲーム達成率はDLCが追加されたことで100%を超えます。達成率100%の実績は、何かが難しくて諦めても、他で補えば100%を超えられますので、実績を取得できます。
  • Steamの実績を全て取得するにはタイムアタックや死んだらゲームオーバーのモードに挑戦しなくてはなりません。

この価格でこんなに楽しめるとは満足

Hollow Knight は1000円ほどのゲームで、将来的にはセールでもっと安くなるかも知れません。この価格でこんなに楽しめて満足です。絵も綺麗だし、音楽も綺麗、アクションゲームとしても面白い。本当に良いゲームです。

Salt and Sanctuary もかなり安く、こういったタイプのゲームが好きならどちらも楽しめるはずです。安い価格なのにこれで何十時間も楽しめるわけですから、価格以上に楽しめると言って良いでしょう。

こういったタイプのゲームにあまり馴染みがない人が注意しなくてはならないのは、Hollow Knight は通常は普通の難易度のアクションゲームなのですが、ボス戦などは死に覚えタイプです。Salt and Sanctuary ほどは死なないと思いますが、そんなに気楽にプレイできるゲームではありません。

Dark Souls などのゲームが流行り、最近は死に覚えをしなくてはならないゲームが増えていますが、こういったタイプのゲームはアクションゲームが下手だと下手な分だけクリアまでに時間が掛かります。何度もやり直すことになるため精神的な苦痛も多く、爽快感よりも苦痛が上回るかもしれません。

Hollow Knight は死に覚えゲームの中では簡単な方に属すると思いますが、ノーマルエンディングではなく完全にクリアしようと思うと Salt and Sanctuary よりも難しいかもしれません。

私は Dark Souls などの3Dのアクションゲームよりも2Dの方が周りの状況が分かりやすくて好きです。Dark Souls などでは回避をしようとしてローリングをすると崖から落ちることもあるし、視点が大きく変わるため自分がどこにいるのか分かりにくいです。もっと視野角を広げてくれれば改善する問題だと思いますが。

ちなみに、現時点で日本語でプレイできますが、ベータの段階です。表示できない文字があるようで、□で表示されます。これは早めに直して欲しいところです。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。