『Warhammer 40k: Space Marine』レビュー - マルチプレイを少しプレイしての感想
Space Marine のマルチプレイはつまらなくは無い。Jump Pack を使えるクラスを使うと Space Marine 独自のマルチプレイを楽しめると思う。ジャンプをして敵に急降下してから近接攻撃をドカッドカッとして敵を倒す。ただ、ジャンプパックは全てのクラスに付いているわけでは無いので、これはあまり良くは無いと思う。
その理由は、Space Marine のマルチプレイの面白さは銃を撃つ事では無くて、ジャンプすることだと感じたため。ジャンプパックが無いとより強い銃を持てるのだけど、移動方法がダッシュとローリングしかない。ジャンプパックに一度慣れてしまうと、それ無しには移動が遅すぎて疲れてしまう。また、ジャンプできた方がマップを楽しめる。ジャンプして着地する足場は結構多く作られているので、その足場に立てればかなり有利に戦闘を進められる。ただ、ジャンプパックを持つとピストル系の武器しか持てないので、中距離と遠距離では他のクラスより弱い。出来るだけ突っ込んで戦うようにしたいところ。接近できればそれらのクラスには 6~7 割方勝てるはず。TPS では、三人称視点、見下ろし型視点の影響で、空中の敵には気付きにくいので、それが空中へのジャンプをより強くしているという面もある。
そして、面白いのはジャンプパックを持った近接クラス同士の戦い。ジャンプ中に急降下してダメージを与えるジャンプアタックを如何に決めるかが大切なのだけど、相手もジャンプパックを持っていると先にジャンプした方が不利になる。これは単純に先に着地してしまうから。このジャンプアタックを当てる戦いが面白い。比較的長期戦にはなりやすいのだけど、うまく勝てると気持ち良い。もちろんピストルを撃つという手もある。
なお、レベルについてはレベルが高い方が明らかに有利。武器も強いし、スキル(Perk) も良いのを2つを装備できる。武器の性能差で勝敗が決まってしまう戦闘が多く、出来るだけレベルは高い方が良い。特にスキルを2つ付けられるようになるレベル17か20は欲しいところ。ある程度銃が揃ってくるまでは結構イライラする事も多いと思う。そんなときはジャンプパックで飛んで近接攻撃をすると勝敗は攻撃のタイミングになりやすいので、相手の強い武器に負けることも少なくなる。ただ、ショットガンの様な武器はものすごく強いので注意が必要。近距離でクリーンヒットすると一撃で死ぬ。あと、相手の近接武器がサンダーハンマーやメイスの時、一撃で死ぬこともあるのでうまく戦闘しないとならない。
このゲームのマルチプレイは素人目に見ても、マップ構造はあまり良くない。レベル制の弊害もある。武器も強弱がはっきりしすぎている。マルチプレイはチーム戦なので、出来ればVCなどを一緒に出来る人とプレイした方が戦闘がうまくいくことが多いと思う。味方はばらばらに攻めていくことが多いので、そうした時は各個撃破されていき、チームが負けてしまうことが多い。こういった時、「制圧」という拠点制圧型のゲームモードでは、前に出てもすぐに死んでしまうと積極的に前に出来る人も少なくなり、後ろからチマチマ狙撃する人が増え、拠点を制圧できずに負けることが多い。なお、「制圧」というゲームモードは一方的なゲームになりやすい。競っていて良い勝負だ、という事は少ない。逆転することもほぼ無い。
Space Marine のマルチプレイは全体的には普通の出来、というくらい。空を飛ぶジャンプは他の FPS や TPS ではあまり体験できないので、これは評価できる。敵を上から見下ろして急降下して攻撃するのが楽しい。でも、あまり真面目にプレイするようなものでも無いのも事実。現在、マルチプレイはいつの時間帯でもまあまあ人がいるので、マルチプレイできないと言うことは無いはず。ゲーム中はホストとのラグを感じることも多いと思う。ただ、自分がホストになっても今度は相手が PING が悪くなり、瞬間移動する人もいる。難しいところ。また、このゲームは基本的には体が重く動作が遅いので、それをラグだと思ってしまうこともある。ただ言えるのは、このゲームはラグの影響を受けやすい様に思える。自分の画面では相手に弾を当てていても、実際には相手に当たっていないことも良くある。