『Warhammer 40k: Space Marine』レビュー - 少しプレイしての感想
キャンペーンモード
結局買ってしまった。キャンペーンモードに関しては Demo と感想は変わらない。戦闘が爽快。でも、少し懸念があって、このゲームから爽快さを除くとあまり新しいものは無いと言うこと。Trait は Demo よりも追加されていくので少し新鮮なのだけど、「Gears of War との違いは?」という問いに対して、今はあまり答えられない。爽快さだけはおそらく上だと思う。たぶんこのゲームは Gears of War などの有名な TPS ゲームを参考に作られていると思うので、システムはなかなかまとまっている。RTS での Warhammer 40,000: DoW2 の爽快さを、うまく TPS で表現できているとは思う。ただ、私は初代の Gears of War しかプレイしていないので、Gears of War の最新作はもっとよく錬られたシステムなのかも知れない。PS3 などでそのような新しい TPS をプレイしている人からすると、このゲームは単なる模倣作品という評価になるのかも。
体力の回復に関して、Demo 版では Trait を使う方法しか分からなかったのだけど、敵をFキーでスタンさせた後にEキーでとどめを刺すと体力を回復できる。この方法を知るとゲームがかなり簡単になる。Demo 版ではこれを知らなかったため体力の回復が狙ったように出来ず、反ってバランスがとれていると感じた。でも、この方法を知ってしまったので製品版は難易度 Normal で簡単に感じる。
さて、Steam を日本語にしてこのゲームをプレイすると、言語が日本語になる。そして笑ってしまうのが、「PlayStation3 本体の電源を切らないでください」という文字。確かに販売のメインターゲットは PS3 ユーザーなのかもしれない。
マルチプレイ
マルチプレイも数ゲームやってみた。
マルチプレイは、チームデスマッチとチーム戦での拠点制圧の2つのモードがある。2つともプレイしてみて、拠点制圧の方が面白いと感じた。ただ、味方が一緒に動いてくれない状況ならチームデスマッチの方が楽しいかも知れない。
また、マルチプレイはレベル制で、武器と Perk を付け替えれるというシステムがある。CoD と全く同じようなシステム。キルストリークで特殊スキルを発動できるのは無いのだけど。このレベル制の所為で、ゲームを買ってマルチプレイに参加したばかりの時は辛い。最初は本当に弱い武器しか持っていないので正面から敵と1対1になると負けてしまう。レベル3にならないとジャンプパックを持てないのもあるし、装備のカスタマイズはレベル4から。自分が倒された相手の装備をコピーできるという、CoD での CopyCat のシステムも付いてはいる。こんなものを付けるのでは無くてレベル制を止めてしまえば良いのに。
マップは狭め。これにより敵と良く出会えて戦闘を楽しめるというのはある。でも、マップにはオープンスペースが多く、マップ構造はかなり悪い。拠点制圧モードのマップは、マップの両端にある遠くの拠点Aから遠くの拠点Cをスナイパーライフル(に準ずる武器) で狙えるという酷さ。このため、拠点制圧モードでは拠点上に乗って向こう側の拠点の敵を狙っている人がかなり多い。それに加えて、スナイパーライフルが強い。遠くの敵も狙えるし、連射速度もなかなかある。一撃当たると体力がかなり削られるので困りもの。レベルが高い人はこの武器を持っているので、勝負前からすでに差が付いてしまっている。
そして驚きなのは、もうレベル20の人がいること。レベル20が最大だろうか。彼らはゲームを買ってマルチプレイに参戦したばかりの人達を蹂躙するという悪魔のような存在。マルチプレイでのレベル制というシステムは開発者にはもう一考して貰いたい。レベル制があるとゲームを長くプレイしてくれる人がいるのは分かるのだけど、新規が参入しにくすぎる。レベルがあっても良いのだけど、初期装備がある程度強いという状況にして、レベルが上の人とも同等の戦闘が出来るくらいにして欲しい。Crysis2 はその点は良かった。