Atom Zombie Smasher というゲームが The Humble Indie Bundle #3 で追加されたので、プレイしてみた。


右下の黄色の丸のポイントにヘリを呼んで、逃げ惑う人をヘリに乗せている状態。左上からゾンビが迫っている。

まず、このゲームはルールが分かり易い。上の画像を見て貰いたい。紫色の点がゾンビで、黄色が人間。人間はゾンビから逃げているので、プレイヤーがヘリを呼んで彼らを助ける。これが基本的なゲームルール。ただし、ヘリがやってくるまでに時間がかかるので、その間の時間をどうするのかを考える。ゾンビに接触した人間はゾンビになってしまう。うまくやらないと、ヘリを待っている人達にゾンビが接触して一気にみんながゾンビ化してしまい大惨事になったりする。ボムや歩兵などを利用して出来るだけ多くの人をヘリで助けるとスコアが高くなる。


ステージクリア時の画面。画面下に総合スコアが表示されている。助けた人間の数でプレイヤーのスコア(黄色) が延び、ゾンビの数でゾンビ側のスコア(紫色) が延びていく。

このゲームはゲームクリア時のスコアをゾンビと競う要素があるのが面白い。プレイヤー側の点数は何人の人を助けたかなどで決まり、ゾンビ側は最終的なゾンビの数でスコアが決まる。このゲームはこの人間とゾンビの戦いを進めて、どちらが目的のスコアに早く達するかを競うというゲーム。この要素は結構面白い。ゲームを始めたばかりの頃はプレイヤーの圧勝になるのはほとんど無いので、良い勝負でゾンビとスコアを競っていくことになる。

ステージでのクリアスコア以外にも、上の画像のように地図の状態からもスコアを手に入れられる。(上の画像ではゾンビ側の点数が表示されている。) ただ、これは紫色のゾンビの感染地域の方が多いので、地図からのスコアはゾンビ側が有利なようになっている。地図にある数字がゾンビの感染のレベル。レベル4が最大で、この地域のステージはかなり難しい。なお、上の画像では陣取り合戦をイメージしてしまうのかも知れないけれど、陣取り合戦では無く、どの地域を占領するかはあまり関係ない。感染レベルが高い地域の方がスコアを多く貰えるだけ。

中盤辺りからボム系の指令が強化されてきて、ゾンビをたくさん倒せるようになる。でも、ゾンビの進軍経路がたくさんになったりと、だんだんとステージの難易度が上がってくる。その中で、プレイヤーはだんだんとヘリの着地点を動かしていけば有利な事や、ボムのタイミングなどを掴んで、プレイヤースキルを上げていかなければならない。このゲームはルールが本当に分かり易いので、プレイヤースキルを上げるのに集中できる。これはかなり良いゲームデザインだと思う。


建物屋上に陣取ったスナイパー部隊の狙う位置を変更している様子。ヘリに乗る人たちを助けるように指示する。

ただ、中盤辺りから「制限時間内に全てのゾンビを倒せ」という目標のステージが出てくる。これは少し上の文章で登場した、地図のレベル4の感染地域でのミッション。このステージは本当に難しい。ゾンビの動きは最初は直進なのだけど、T字路などでランダムっぽい動きになる。ボムは指示を出してから実際にボムを落とすまでに時間差があるので、ランダムな動きをされるとボムを落とす場所を定めるのが難しい。また、ステージ中にゾンビが点々と広がっていると、小さい爆破範囲のボムでは倒し切れない。さらにステージの制限時間は短く、効率よくゾンビを倒さないとならない。ステージのやり直しは何度も出来るのだけど、この「全てのゾンビを倒せ」という目標は本当に難しく、何度やり直しても「頑張っても無理じゃないか」と思わせるステージが多い。この部分は良くないね。

ステージは「やり直し」は何度も出来るのだけど、クリアを諦める場合は放棄するしか無い。そうするとゾンビ側にスコアが足され、プレイヤーは窮地に陥ってしまう。レベル4のステージは難しいので、ステージをクリア出来ずに放棄するよりは、あえて挑戦しない方が良い。このゲームは目標スコアに達することが大事なので、レベル4の感染地域は放って置いてもゲームには勝つことが出来る。

まとめ

全体的にはかなり気軽に出来る RTS ゲームのようなイメージ。正確には RTS というより、昔の「平城京」というゲームの雰囲気に近い。ルールが簡単で分かり易く、ゲームに時間がかからないため、かなり気軽にプレイ出来る。プレイ時間に関しては、スコアが目標スコアに達するとゲームが終わりなのだけど、その1ゲーム全体が終わるまでに1~2時間といったところ。

より高いスコアを取りたい時には、RTS 並に忙しく操作しなければならない場面も出てくる。これは悪い点と言うよりは、むしろ良い点だと思う。このゲームで忙しい操作をする時というのは、プレイヤーが次に何をすれば良いか分かっていて、戦略を構築している時である。つまり、ゲームルールを理解して、プレイヤースキルがある程度無いと、忙しい操作をする事も出来ない。戦略を構築できるのはゲームを初めて始めてから、大体1~2時間後だと思われる。プレイヤースキルもその時間でかなり身につくはず。つまり、かなり短い時間でゲームをほぼ完全に理解できる。

この要素はテトリスに少し似ている。テトリスのようにゲームルールが簡単だと、プレイヤーはテトリスの効率の良い回転方向やどうやって積み上げるかという、プレイヤースキルの部分に頭を使い出すはず。Atom Zombie Smasher のゲームデザインはそれと似ている。

グラフィックスに不満を抱く人はいるだろうか? 私はゲームが綺麗な 3D でないとダメとは全く思わないので、グラフィックスに関しては何とも思わなかった。確かにこのゲームのグラフィックスは簡素だ。でも、これが逆に見易い。本来、ゲームはゲーム性で面白さが分かれ、グラフィックスは二の次のはず。この時、グラフィックスは見易い方がゲームはしやすいと言える。

なお、このゲームは MOD に対応していて、なかなかの数の MOD がある。ゲームのメニュー画面の「Mods 」から MOD を眺めてインストールできる。また、1つの PC で3人までプレイが出来る。私は試していないので分からないのだけど、Local Co-op のような状態だと思われる。

まとめると、このゲームは手軽にでき、ルールが分かり易いというのがかなり良いと思う。時間があまり無い人や、簡単な RTS をしたい人にも良いかもしれない。RTS というほど RTS っぽくは無いのだけど。


ゲームクリア。目標のスコアに達した。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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