以前面白そうだと書いた Card Hunter のベータキーをとある方から頂いたので早速プレイしてみた。このゲームはもの凄く出来が良い。実物の Dungeons & Dragons などの TRPG 臭さが所々に溢れている。

どんなゲーム?

戦闘のシステムは日本のターンベースでフィールドがマスで分かれているようなゲームをプレイした事がある人なら取っつきやすい。自分のターンにはカードでユニットを動かす。「移動」などの基本動作もカードが無いと出来ない。

画面下中央のユニットの攻撃カードにマウスカーソルをホバーさせた状態。攻撃が出来る範囲が赤く表示されている。

カードを使う毎にターンが終わり、自分のターン、敵のターンと交代でカードを使い、使えるカードが無くなったりして両者がパスをすると両者がカードを引く、と続けていく。TRPG をしたことが無い私の感覚としては Magic The Gathering + 日本のマス目のRPG(シミュレーション RPG というらしい)。ディスガイアなどの日本のシミュレーション RPG と大きく違うのはユニットの行動であって、カードを引いてランダムな選択肢から選ばなければならないこと。

ターンが来ればいつでも魔法が放てるわけでは無いし、カードの引きが悪ければ基本攻撃すら出来ないこともある。こういったランダム性が意外と楽しい。シミュレーションゲームは戦略が重要なので、本来はランダム要素は排除できた方が良い。でもこのランダム性を楽しむのが TRPG だろう。

もちろんダイスも登場する。敵の攻撃の対象となった時、その大賞となったユニットが盾や鎧のカードを持っていれば自動的にガードが発生する。この時、ダイスで「3以上が出たらガードが成功する」などとカード毎に決まっており、毎回ハラハラできる。

ガードが発生した時。ダイスで3が出たので、ガード成功。カードの左下に必要なダイス目が書いてある。

カードを引くとなるとデッキがあるわけだけど、各ユニットが持つカードは装備アイテムによって決定されている。

装備アイテムを買えると自動的にカードが変わる。当然強い武器の方がカードが良い。

Campaign モードではストーリーがあって、マップ上の町、ダンジョンなどに行き、戦闘をして進めていくようだ。Multiplay も出来て、たぶん他のプレイヤーと対戦が出来る。Multiplay はまだ説明があまり無い。たぶん自分のユニットと他のプレイヤーのユニットを戦わせるのだろう。となると装備アイテムで勝負が決まるような気もする。

このあたりは公式サイトには下のように書かれている。

Aren’t free to play games just designed to make you have to pay to win?

Some free to play games are designed that way, but our model is that we want to provide you a great free experience with the option of purchasing stuff if you like the game and want to enhance your experience. We are striving hard to make sure the game isn’t “pay to win”. With the exception of the Treasure Hunts and the costumes, you can access everything else in the game for free.

Pay-to-win にはしないようだけど、装備アイテムで勝負が決まるのはちょっと。

ちなみに既にリアルマネーはゲームにつぎ込める。

総評

これが無料で良いのかと思うほど完成度が高いと思う。ゲーム内容とはちょっと違う部分だけど、私が感動したのはブラウザのサイズに合わせてゲーム画面が広がること。それに Flash なのに右クリックを使えるようにしてあること。些細な事かもしれないけれど、こういう些細なところに細やかさを感じ、完成度が高いと思わせられる。Flash ゲームで右クリックを使えるようにするのは私からすると普通のデザインだと思うのだけど、コーディングが何か面倒なのだろうか。

他にも、Campaign モードで Dungeon などに入る際の導入画面が TRPG ファンからすると堪らないと思う。

実際の TRPG はこうやって紙上のテキストを読みながら進めていったのだろうと思いを馳せる。うまい演出。実は戦闘時のフィールドも紙で出来ているように作られており、その上、フィールドの横にはゲーム中に使うだろうダイスが転がっていたりする。ユニットがやられたら紙のフィールドの横にユニットをどかしておくのもうまい演出。

私は「このゲームを買いたい」と思ってしまった。ゲーム内アイテムを買うためにリアルマネーを使うようなゲームは私はあまり好きでは無く、ゲームにはお金を払うのでゲーム内で自由に遊ばせて欲しいと感じる。いわゆる基本無料/アイテム課金ゲームのようなゲームは際限なくお金が掛かるので、それなら Diablo III などのようにゲームにお金を支払ったら後は自由、というようにして欲しい。アイテム課金だと私はお金を払わないと思う。

それにしても最近ブラウザゲームが勢いを増しているように思う。「ドラゴンクエスト モンスターパレード」とこのゲームの出来の良さには驚き。それに「艦隊これくしょん」もプレイヤーが多いと言うことはある程度良く出来たゲームなのだろう。「艦隊これくしょん」に登録はしてあるけれど未だにプレイ出来ない。

以前はブラウザゲームというと手軽にプレイ出来るけど底が浅いというゲームが多かったけれど、その認識が徐々に変わりつつある。ただ発展するのは主に海外かなとは感じる。日本はブラウザゲームよりもスマートフォンや携帯ゲーム機などのゲーム勢力の方が強そう。PS Vita でアイテム課金のゲームとかあるのかもしれないし…、と思って調べたら "サムライ&ドラゴンズ" というアイテム課金ゲームが既にあるらしい。このゲームが成功したかは知らないけれど、やはりいつも身近にあるスマートフォンのアイテム課金ゲームは収益が良さそうだ。ブラウザゲームは私からするとちょっと特殊なプラットフォームだなと感じるけれど、「艦隊これくしょん」が話題になったりしているのを見ると一般的にはそうでは無いのかもしれない。

ともかくこの Card Hunter は良く出来ていた。Beta 中のデータはリリースの後にリセットされるようなのでゲームを先に進めても仕方が無く、もっとストーリーを進めたかったけれど数マップで止めておいた。リリースを待ってからゲームを進めたいと思う。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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