Fallen Enchantress: Legendary Heroes をプレイ。このゲームは頂きもの。有り難うございます。送り主の名前は一応伏せておこう。

どんなゲームなの?

プレイ動画を見た限りではターンベースの RPG かと思っていたけれど、プレイしてみると随分感触が違い、Civilization V に近い。Civilization の内政を簡単にし、蛮族をモンスターにして登場させ、戦闘を少し作り変えたゲーム。ただシングルプレイヤーのゲームで、マルチプレイ要素は一切無い。

Civilization と違い、タイルは四角形。

チュートリアルから始めたは良いけれどこのチュートリアルの出来が悪く、操作の仕方は分かったけれど何をしたら良いのか分からなかった。拠点を作るのは良いけれど、タイルの良さがどのように影響するのか、河は何かに使うのか、タイルに数値が無い場所があるけれど何なのか、などなど分からないことがたくさん。ゲーム内に辞書があるけれど、内容のほとんどが Spell の説明、モンスターの説明などに割かれており、肝心の戦略についての項目が少なく出来が良くない。

都市の詳細の表示も Civilization に似ている。それと違うのは生産力などの数値がタイル依存では無いところ。どうやら都市に作った施設などで生産力が生まれる様だ。辞書には書かれていないので分かりにくい。となると、都市どのタイルに建設するかはあまり重要では無いのかもしれない。

都市の境界線は広がっていき、ここも Civilization と同じ。問題はタイルにあまり特色が無いのと、タイルに労働者を割り当てる機能は無いので、境界線が広がる利点は視界が開けることと戦闘時の有利さ以外にはあまり無い。

1: Civilization のように研究ツリーが存在する。対称は "Cilization"、"Warfare"、"Magic" と分かれており、どれに力を注ぐかが重要となる。

2: 外交画面。

ここまではほぼ Civilization と同じと言って良い。分かりにくさをプラスし、多少機能をそぎ落とした感じ。このゲームが Civilization と大きく違うのは戦闘。

敵との戦闘はターンベースで、日本ではよく見かけるもの。画像2枚目の画面の一番左のラインが行動の順番。敵に味方キャラクターが隣接していると、その敵への攻撃時に隣接した味方キャラクターが攻撃してくれるという援護システムもある。ただ敵もこのシステムを使ってくるので位置取りが重要。

この戦闘を何回かしたけれど、あまりシステムが良く出来ていないし、毎回このように戦闘していたら時間が掛かりすぎる。そこで戦闘に入る前の画面にある "Auto Resolve" をいつも押していた。これは自動で戦闘して貰い、結果だけをすぐに見られるという何とも楽なシステム。自分で戦うよりもこのシステムに任せてしまった方が良い結果が現れることが多かった。

キャラクターの装備を変えることも出来る。

感想

努力して作ったかもしれない戦闘要素は、私は Auto Resolve をいつも押してしまいほとんど見ることが無かった。この戦闘なしにはこのゲームは Civilization の劣化版という評価になってしまう。

たぶん都市を増やすことのデメリットが無いので、都市はたくさんあった方が良い。Civilization にあるような都市間の距離によるコストもない。ただ都市を作れる場所が決まっているようで、そこを相手よりも先に押さえられるかが戦略的。

また Outpost を使った陣地の広げ方は特色がある。Outpost は都市では無いので何も生産はしないけれど、建てると Outpost 中心に境界が広がり、その境界の内部にある資源は自分の都市に送れる。Outpost 周りの境界も道も都市と繋がっていなくて良い。つまり都市を建てなくても Outpost を使ってマップ上の資源だけを集めることが出来る。しかし戦争時には作った Outpost は敵に乗られるだけで占領される。ここは面白いと思う。

相手プレイヤーへの戦争も試してみた。都市への攻撃が問題で、敵が都市に兵士を大量にスタックさせているとかなり厳しい。どちらかが死ぬまで戦闘が行われるシステムが悪く働き、徐々に敵を攻めていく戦法が採れない。死ぬ覚悟で突っ込ませ、死んだら次のユニットを、という戦法しか無い。このゲームではユニットは大事に取っておくよりは使い捨て感覚で使うことが多い。ユニットのアップグレードは出来るけれどコストが高すぎる。

都市への攻撃では Civilization の投石器などのように、都市へ一方的に遠距離攻撃をする方法を見つけられなかった。この一方的な遠距離攻撃なしには敵を徐々に追い詰める戦法が採れないので、大きな戦力差が無いと敵へ攻めにくい。大量のユニットを失う覚悟があればそれでも良いけれど、他にも競っているプレイヤーがいるのでその戦略は採りにくい。

なお、どうやってゲームが終わるのかは実は分からなかった。たぶん他のプレイヤーの都市をすべて占領するか、研究などで何かを達成すると終わると思う。ゲーム内辞書やチュートリアルでは言及が無かったように思う。Civilization の Codex は出来が良いのをこのゲームを通して確認できた。このゲームの辞書は「戦略」に関する叙述を増やさないとほとんど役に立たない。

Civilization で登場する蛮族をモンスターにして増やしてあるのを想像して貰えば戦闘が多いのが分かって貰えると思う。戦闘に力を入れているので、戦闘関連で覚えることが多い。また研究の対象が多くなったこと、装備のシステムなども手伝い、ゲームが複雑だと感じた。Civilization も複雑なゲームではあるけれど、こちらは「煩雑」という言葉が当てはまるだろう。戦闘時のスキル、Trait、Magic など戦闘方法がたくさんあり、その効果をいちいち確かめていかなくてはならないのは大変だ。戦闘はそこまで作り込まれたものでは無く、単にスキルが多いだけ。

このゲームは大まかには Civilization + 戦闘、というゲームだけれど、それぞれの要素はあまり出来が良くない。洗練されたゲームと言うより色々付けてみました、という総合ゲームに近い。

私はこのゲームをプレイしている最中、Civilization をやりたくなってしまった。このゲームは陣地を広げて資源を集める楽しさが無いのも大きい。資源の種類が数えられるほどしか無いのである。また、画面右上の勢力数値も良くない。

右上の数値。オレンジ、赤、黄色、青の右が勢力数値。

この数値はどうやって算出しているのかとずっと考えながらプレイしたところ、どうやら兵力に大きく影響されている様子。つまり右上の数値を見て、自分よりも数値の低いプレイヤーに向かって攻め込めば大体勝てる。Civilization では各プレイヤーがどのようなユニットを持っているかは隠す。それは戦略の一部であるから、これが分かってしまってはつまらない。

このゲームでは領地の意識が少なくて、他プレイヤーが自陣に我が物顔で入ってくる。自陣に常駐してくる相手プレイヤーもいる。Civilization のように協定を結んでから相手国の領地に入るという手順を踏まないので、戦争する前に存分に敵を調べられる。情報が筒抜け。

初プレイでここまでやってきたけれど、正直なところこのゲームより Civilization をプレイした方が楽しいと思う。このゲームは都市を建てる楽しさや国を発展させる楽しさが少ない。全体的に先発の Civilization の方がシステム的に良く出来ているので、このゲームの特色である戦闘が楽しめなければ Civilization の方に軍配が上がる。ただし Civilization と似て、1ゲームを最後までプレイする前に飽きてしまうところまで似ている。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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