Mark of the Ninja をプレイ。まだプレイして数時間しか経っていないけれど、最初の10分で十分に面白さが伝わる。素晴らしく面白い。このゲームの絵が Shank に似ていたためプレイせずにいたのが惜しい。

このゲームは2Dでのスニーキング暗殺ゲーム。例えるなら2Dでの「Hitman」または「Splinter Cell」と言ったところ。ただこのゲームの主人公は忍者なので、ワイヤーアクションが出来るし、クナイや爆竹を飛ばしたりなどもできる。暗闇に溶け込むためにライトを壊すのは主にクナイで行う。

私が面白いと思ったのは上のシステム。まずは1枚目の画像を見て欲しい。私は左の崖に掴まっている黒い忍者。そこから顔を出してのぞき込むという動作をしており、右に敵がいるのが分かる。この時、覗くのを止めると2枚目の画像のようになる。覗くのを止めた瞬間は敵が見えなくなり、赤い人影が表示されている。赤く表示されているのは「先ほどまではここにいた」というマークなので、今は違うところにいるのかも知れない。数秒経つと赤い人影も消える。ただ足音は波紋のように表示される。

このシステムが面白くて、プレイヤーが自分で相手の動きを読んだり、常に敵が見えるような位置取りをしなければならない。横スクロールの2Dゲームは普通は完全に敵が見えるし、最近の3Dゲームは敵を壁越しに透視出来るゲームが多い。やはりプレイヤーが見えていない場所は見えないというシステムは面白い。これは特にスニーキングゲームでは重要なシステム。最近のスニーキングゲームがどうも緊張感が無いのは、もしかすると透視できるので簡単になりすぎてしまっているのかもしれない。

敵を発見した後は敵の後ろを取り、刀でぐさっとする。

ここでもちょっと面白いシステムがあり、刀を敵に刺している時はカットシーンになるけれども時間は動いていて、周りに敵がいるとプレイヤーが発見されてしまう。これによって敵が二人以上いたとき、倒す順番も重要になってくる。開発者は意外と忍者というものに精通しているのかも知れない。忍者はいかなる時でも見つかってはいけないのだ。

移動のシステムも良く出来ていて、移動できる面は白く縁取られている。どこを掴めるかを理解するに便利で、壁に張り付くときによくこの知識を使っている。これはゲーム中では説明されないけれど、プレイヤーが知られざる気遣いという感じで良く出来ている。それに通気口から部屋をのぞき込んだり、壁越しに敵を感知したりできるのも面白い。主人公が新しいスキルを取得すると、壁越しに敵を殺したり出来るようになるのも便利だ。

そして、下の画像を見て貰うと分かり易いけれど、画面右上に常にコントローラーのボタンの説明が表示されている。これが結構良くて、間違った動作をしないためにたびたび見ている。このゲームは後になるほどどうしてもアクションの数が増えていくので、今の場所から出来るアクションが説明されているのは有り難い。

私は現在画面右下の「A」と書かれた下にいる。これが通気口というか屋根裏の様な場所から覗くアクション。覗くだけなら敵に気付かれない。こうして覗くことで部屋の中がどうなっているかを調べられる。この場合、ここから出て行っても敵にすぐに見つかってしまうので、画面の左上の通路からこの部屋に落下して部屋に入り、敵の背後を取る。または、ライトをクナイで壊して暗闇にしてからそのまま入っても良い。解法は何通りかある。

部屋の中央の青い服の人は捕らわれた味方。なお、画面右上のボタンの説明にも注目して欲しい。今「A」ボタンを押すとここから飛び出ると分かる。以前ゲームをプレイした時から時間が少し空いて操作を忘れてしまったときなどにも便利。

褒めまくりになってしまうけど、チェックポイントが頻繁にあるのも良い。敵に見つかってしまったら私はやり直したいので、すぐにチェックポイントに戻せるのは嬉しい。「敵に見つからずにクリア」などの長時間にわたるゲーム内の実績もあるので、すぐにやり直しできるのは嬉しい。

ステージ中に達成目標があって(上の画像では「巻物」と「封印」)、それを達成するとスキルポイントが貰える。これを使って新しいスキルを習得する。やり込み要素ではあるけれど、何とか達成したいと最初から頑張ってしまう。このようにステージ中の達成目標があるとゲームが長く楽しめる。私はやり直しなどをして出来る範囲で多く達成したくなる。

少し悪い点としては、思った通りのアクションがちょっと難しい点にある。「ジャンプして敵の背後を取ってすぐさまバックスタブ」という動作をしたいのだけど、バックスタブではなく普通のパンチが出てしまったりする。他には壁に掴まった状態からただ下に着地したいだけなのに敵の前まで飛び跳ねてしまったりする。素早い連続アクションや移動の入力がちょっと辛い。

でも全体的に素晴らしいゲームだと思う。サクサクとプレイできるし、敵の背後を取るのも楽しい。爆竹や何かの音で敵を攪乱してから倒すとコンボになったりするもの良い。3Dのスニーキングゲームよりこのゲームの方が見易いし分かり易いので、ゲームとしては一枚上手のように思える。3Dゲームにおける移動の面倒臭さも無いし、ゲームとしては非常にうまくまとまっている。

クリアまで飽きさせない作りだった

最後まで飽きずにプレイできた。終盤はトラップの回避がメインになることもあり、少し違ったプレイスタイルになった。同じプレイがずっと続くと言うことが無く、プレイヤーに飽きさせないための工夫が見られる。ステージ中にある隠しアイテムの巻物をすべて取り、さらにサイドミッションもすべてクリア。

意外だったのはボリュームのあるゲームだったことと、ストーリーが単調では無かったこと。ゲームのボリュームは、私は5時間ほどで終わるゲームだと思っていたら、12時間ほどクリアまでにかかった。1ステージが濃厚なので1日に2ステージずつ進めていった。2ステージプレイすると結構疲れてしまう。それは敵を殺すタイミングが少しシビアなのでそこに集中しなければならないため。1秒ほどの誤差しか許されないこともある。

ストーリーは意外と凝っており、安いゲームにしてはなかなかのストーリーだと思う。ただ少々分かりづらい。後、どうしても気になったのは、お供のくノ一の台詞「Don't get me killed」の日本語訳。

「(プレイヤーが) 私を殺すな」と訳しているけれども、本当は意味がちょっと違う。ゲーム中に何度も出てくるこの台詞は印象に残る。その台詞が出てくる度に「うーんこれで合っているのか」と頭をよぎった。しかし、驚きなのはストーリーの最後でもこの台詞が出てくるけれど、その時はこの訳の方が適している。ここまで考えて訳したのかはちょっと分からない。日本語訳には他にも機械翻訳のような箇所があったので、なおさら判断が付かない。

ストーリーの最後の演出は良かった。特に上の画像の場面。今までのストーリーでの台詞が回想で流れ、さらに BGM がボーカル付きの曲だった。このシーンは盛り上がる。このシーンはプレイヤーに考えさせる場面であり、良い演出だったのでほんの少しだけこのシーンを説明したい。

[ネタバレ] 特殊な墨を用いて主人公は入れ墨をしていたが、墨の力は強く、幻影が見える様になったり、最終的には狂気に陥ってしまう。この墨の力を使って主人公は今までの任務を遂行してきた。このシーンはプレイヤーを裏切った一族の長に問いかけられた後のシーン。「おまえが見てきたものは本物か?」。

今までの墨の話を知っていると意外に強力な質問で、プレイヤーは今までの会話を思い出して、本当に正しいのは何かを判断せねばならない。判断は回想シーンが終わった後のプレイヤーの手に委ねられる。

そんな感じでクリアした。全体的にかなり満足できたゲームだった。Klei Entertainment の Shank シリーズはあまり良くない出来だったけどこちらは素晴らしい。

久しぶりにほぼ手放しで褒められるゲームに出会った。もしプレイした事が無い人がいたら是非おすすめしたい。近年稀に見る良ゲーの予感。あ、コントローラーはあった方が良いと思う。ゲームへの没入感にも違いが出るし。ちなみに音声は英語だけど字幕は日本語表示出来る。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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