あまり知られていないと思われるこのゲームは、素早いアクション性とスニークをうまく融合させたゲーム。プレイヤーが上の画像のように一人で目的地に堂々と入り込み、徘徊している敵を倒していく。倒す時に点数を貰えて、点数をより高くしてクリアするというようなゲーム性もある。

敵を倒すときにマップ上を素早く動かないといけないので、このゲームはタイミングに結構シビア。相手が背中を向けているときにすっと部屋に入り込み、殴ったり切ったり撃ったり物を投げたりと華麗に倒す。

敵に見つかってしまってもこちらの攻撃タイミングが良ければ何とか倒せる。このゲームではプレイヤーは敵に攻撃されると一撃死するので、ミスはほぼ許されない。計画的に敵を倒していきたい。

攻撃方法はいくつかあるけれど、スニークゲームなので銃で敵を倒すと周りの敵が銃声に気付き、プレイヤーを探しに来て困窮する場面が多い。そこで、出来れば銃ではなく近接武器や殴って敵を仕留めたいところ。

戦闘では面白い要素があって、敵に追われてしまった時にドアを閉めるなどして敵から隠れると敵がプレイヤーを見逃し、再び敵が徘徊モードになり一安心できる。こう書くと「ドアを閉めて敵を殺せば良いのか」と思ってしまうかもしれないけど、ゲーム状況が素早く変わるこのゲームには大抵そんな余裕は無い。

敵の移動も早いし、銃もすぐに撃ってくるし、緊張感を持ってプレイできるので楽しい。一撃死で死んでしまうのはイライラしてしまう人もいるようだけど、私はこのゲームはこれで良いと思う。

オートセーブが1フロアごとにあるので、一撃死しても辛くない。敵がどのように動いてくるかを見極めるために何度か死んでマップを把握してからクリアするというようなパズル性も持っている。

このゲームの特に悪いところは操作性だろう。Xinput のコントローラーも使えるが、私はコントローラーでの操作は無理だった。左手と右手の親指をアナログコントローラーに置き、左右のトリガーを押す、という操作が私にはできない。

そこからAボタンを押せと言われても、そんなことをすればコントローラーの持ち方が変わってしまう。最近のゲームはこういう操作方法なのだろうか。私はうまくコントローラーが持てないし、トリガーは押し込みが深くラグが発生しやすいので色々とつらい。

そこで慣れたマウスとキーボード操作にした。ただこれでも操作性は悪い。ミスが許されないので敵をロックオンするというシステムがあり、この状態の時はマウスカーソルが敵から動かない。

でもロックオンした敵を倒した後はロックオン先を見失い、画面上に本来位置のマウスカーソルが表示される。これによってロックオン中はカーソルが表面的には動いていないけれど、裏側では動いており、ロックオン先を見失うとカーソルが全然違う場所に出現する。このゲームは銃で敵を撃つときに素早く狙う必要があるので、この仕様は良くない。

グラフィックスは褒められた物では無い。メインストリームに逆行するという、つまりゲーム界ではリアル志向の現代に時代に逆行するような流れというのは常にあるようで、このゲームは日本のゲームセンターにあったアーケードゲームを思い出させる。

わざとネオンのような映像効果を使い、古い時代を描いている面もあるが、ちょっと見辛い。特に会話の文字は見辛い。それにオプション画面の文字がゆらゆらしているのもものすごく見辛い。ただストーリーに最初から全く興味を持てなかったため文字をほとんど読んでいないので、今はあまり文字の見難さは気にしていない。

このゲームで得られる、緊張感のあるプレイは他のゲームにはなかなか無い。HITMAN などのスニークゲームでも得られない緊張感があり、この緊張感は Super Meat Boy などの、死に覚えで操作がシビアなレトロアクションゲームのものに近い。

それにどの敵から倒していこうかと考えるパズル要素も面白い。このパズル要素では私は Frozen Synapse を思い出した。マップを見下ろし、射線を常に意識するあの感じ。

IGN によるゲームプレイ動画がこのゲームがどんな感じか掴みやすい。

クリアまでは5時間ほどだった。私は最初しかストーリーを読んでいないのだけど、意外とストーリーに気を遣っているようで、ストーリーのためだけの戦闘が無いステージがいくつかあった。

ストーリー以外の部分はなかなかの出来だったと思う。戦闘は慣れれば随分楽になってきて、「銃を使うよりも近接武器の方が強いじゃないか」くらいの感覚になってくる。刀などでばっさばっさと敵を倒せると気持ちいい。

戦闘はボス戦がつまらない。倒し方が分からないとすぐ殺されるので、何度も何度も色々と試すことになる。その際に会話があると、すぐに戦いたいのに繰り返しのテンポが崩され、イライラしてしまう。

特に最後のボス戦は連続戦闘で倒し方が分からず疲れてしまった。YouTube で調べて倒し方は大体合っていたけれど、タイミングがシビアらしい。倒し方が分かっていてもクッキーのようにサクッと殺されること何度か。やっと倒したけれどあまり達成感も無く、爽快感も無い。このゲームのボス戦はフラストレーションが溜まるだけ。

ゲームをクリアするまでにクラッシュを10を数えない程度に経験した。動作がかなり不安定な気がする。Steam Works ともうまく連携できていないようで、Steam Works を使うかどうかの選択が起動時に出る。

プレイヤーに選択をさせてくれるのは有り難いのだけど、不具合が無い状態にまで作り込んでおいて欲しかった。私は一応 Steam Works を使うようにしておいたのだけど、実績は画面裏で解除され、Steam Overlay は使えなかった。

全体的にはなかなか楽しめたので良しとしよう。アクション部分は慣れると爽快で楽しく、この気持ちよさはある種の中毒がある気がする。このゲームは他に類を見ないので、そういう意味でも良いゲームだった。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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