『Quantum Conundrum』レビュー - 2ちゃんねるを始めたばかりの日本語翻訳者
Quantum Conundrum をプレイ…、は良いがどうにも日本語訳が気になってしょうが無い。原文から乖離した意訳がもの凄く含まれているし、2ちゃんねる用語に訳しているのが多い。
「wktk」は訳語として適切では無いと思うが…。ちなみにこの翻訳者の訳では、ゲーム中に操作しているキャラクターである「私」が誰であるか分からない。原文の英語字幕ではちゃんと書かれているが、日本語訳では「意訳」という名の下にして飛ばしてある。
「wktk」などと翻訳されてしまうと日本語でも意味を理解するまでに時間が掛かる。上の上の画像の「凸ったら」も私は理解に数秒かかった。この前文は「こういう私(博士自身) の家が建っている」という会話で、その後に「凸ったら」だったので、「突撃したら? 意味がおかしいな」と苦しんだ。たぶん「いたずら電話をしたら」という意味で使っているのだろうけど、本当は「凸」は2ちゃんねるで「突撃」の意味で、電話で突撃をするのは「電凸」だと私は理解している。さらに「電凸」は「電話をして何かに対して相手を糾弾する」という意味で使われると思われ、この場面では意味として適さない。
「頭痛が痛い」。この会話はシリアスな場面のことなので、たぶんジョークで訳したのでは無く完全なミス。
私が思うに、日本語への翻訳者は2ちゃんねるを始めたばかりで、用語をどうしても使いたくなってしまう時期なのだと思う。2ちゃんねる用語は一般的な言葉では無いので、わざわざこういう用語に訳したことで、私は翻訳者にゲームが貶められているように感じてしまった。
このおかげでゲーム中の会話を冷めた目で見てしまい、ゲームプレイもつまらなくさせられた。SQUARE ENIX がこの翻訳を許したのが不思議だ。有志翻訳では無く、SQUARE ENIX 公式の日本語翻訳字幕がこれでいいのか…。これに対してお金を払ってしまったのか。
さて、翻訳者の名前を載せておこう。
「Yuji "Charlie" Watanabe」である。この人の翻訳ではあまりゲームをプレイしたくない。このゲームは科学用語が多いので翻訳自体は有り難いがこうして歪められるのは困る。