以前から気になっていた The Walking Dead を購入してプレイ。このゲームはコミックスが原作らしい。このゲームは番外編的な存在。

ともかく言いたいのは、面白い、と言うこと。今後このタイプのアドベンチャーゲームが流行っていくと思う。いや、流行っていって欲しい。このゲームはなかなか有名らしいのでこのゲームの及ぼす影響にも期待したい。

選択肢がなかなか重くて面白い

PC ゲーマーはあまり知らないゲームではあると思うけれど、このゲームは「Heavy Rain」というゲームに影響されているように思える。

Heavy Rain のプレイ動画。

何よりも似ているのは、主人公が警察に追われる身なこと。Heavy Rain の前作 Fahrenheit(Indigo Prophecy) でもそういうストーリーだったりするのだけど、確かにこの設定は選択肢に重みが増して面白い。

護送中にゾンビが登場し、崖の下に落ちる。そこからゾンビから逃げる日々が始まる。

例えばどういった場面で選択肢が難しくなるかというと、主人公 Lee の事を聞かれた時である。

自分の名前を言うか、偽名を使うか。自分が犯罪者であるのを隠すか、あまり気にせず自分の情報を教えてしまうか。このゲームは自分の選択肢が後に響いてくるらしいので、確実に何かに影響するだろう。上の場面では私は自分の名前を伝えてみた。しかしその後の突っ込んだ質問に嘘をつくのは難しい。このゲームは選択肢が表示されてから選ぶまでに5秒くらいの時間しかくれない。その為4つほどの選択肢を読み、瞬時に答えなければならない。

上の人の質問で、足を引きずる主人公に対して「どうやって怪我をしたんだ」というものがある。実際には護送中に崖から車が落ちた所為なのだけど、やはり嘘をついた方が良いような気がして「家から出た時に~」と答えたりしていたら嘘がばれてしまった。もう少し選択肢に時間があれば何とか出来たのだけど、選択肢によっては2、3秒しか選択に猶予が無いのでちょっと辛い。セーブ機能などはゲームの裏で実行されており、隠されているので気軽にロードして試すなどは出来ない。

選択肢は予想よりも多く、分岐が結構多そうだ。通常のモードでプレイしているなら左上に選択肢の結果が表示される。

これは良いデザインだと思う。選んだ選択肢が与えた影響をプレイヤーに理解させてくれるのは良い。再プレイした時に他の分岐に行きたい時にはそれを覚えておいておけば違ったルートに進める。「会話相手はプレイヤーが自分を気に掛けてくれて嬉しかった」なども表示される。

選択肢の作り方は Heavy Rain によく似ている。Episode 1 をプレイすると人間関係に重きを置いていると分かる。あの人を助けた/助けなかった、気に掛けた/気に掛けなかった、など人間関係からルート分岐するように思える。ゾンビから逃げているので当然重い選択もあり、「ゾンビに襲われた二人のうちどちらを助けるのか」は5秒ほどで決断しなければならない。助けなかった為に死んだ人の家族から「君は私の息子を助けようともしなかったでは無いか」と言われ、多少理不尽さを感じる。後で警察に主人公のことをベラベラと話してしまいそうだ。選択が後に影響するのは怖い。

もしかすると人から嫌われるように行動したらゲームオーバーになるのかもしれない。Episode 1 の最後辺りでもの凄くイラッとした場面があり、私は何かあってもその人を助けないと思う。この場面では他の人が主人公を助けてくれるのだけど、もしかするとプレイヤーが選んだ選択肢によっては助けてくれる人がいない事もあるのかもしれない。その場合ゾンビに食べられてしまうのだろうか。一度もゲームオーバーにならなかったので本当にゲームオーバーがあるのか分からないけれども、もし人に嫌われていると死んでしまうようなら選択肢の作り方としてはあまり良くない

戦闘方法

このゲームは Left 4 Dead のパロディーな部分が少しあるので戦闘があると勘違いしている人も多いかも知れない。このゲームの戦闘は確かにあるのだけど、アクションゲームでは無い。あくまで Point & Click で行う。

ボタン連打や忙しい場面で何かを見つけてクリック、などなど。私としては FPS ゲームをやっているよりも緊迫感があって面白かった。Heavy Rain ではもっと複雑なボタンの押し方をさせていたのだけど、あれはあまり良くないので The Walking Dead のシンプルな分かり易いデザインは良い。Heavy Rain は R1 ボタンを押しながら R2 を押して、そのまま△を押しながら◯などという、ちょっとコントローラーの持ち方に気を配らないといけないデザインだった。あれは少々複雑すぎるように思える。

パズル要素

このゲームはどちらかというとドラマを見ている時にプレイヤーに緊急アクションを取らせるような感じのゲームなのだけど、Point & Click ゲームらしくパズル要素もある。パズルと言ってもあれをこう動かして…、というようなパズルは無かった。あれをするためにこう動いて、あれを手に入れてこう、という感じのパズル。例えるのは難しい。

左: ゾンビに見つからないように動く
右: アクションできるものの見え方

何らかのアクションができる場所にはヒントが表示されるので分かり易い。今のところそこまで難しいパズルは無かった。パズルより選択肢を気にしなければならない。ちなみに移動は WASD キーで出来る。Point & Click にしては珍しいタイプ。

ゾンビって何?

ストーリーで気になるのは「ゾンビというもの」が周知の事実である、という点。これはあまり良くない。ゾンビは人を襲う、ゾンビは噛み付く、ゾンビに噛み付かれると感染してゾンビになってしまう、ゾンビは死ににくい、ゾンビは音に反応する、などなど…。こういったものは固定観念なので、本当は何らかの舞台設定をした方が良いだろう。「何で感染するの?」、「なんで音に反応するの?」、などという疑問が私にはかなり生じる。結局、「ゾンビって何?」という大前提が分からないという問題があったりする。

原作のコミックスの方では何らかの説明がされているのかも知れない。バイオハザードのようにウイルスとかにしちゃってもいいので、何か理由が分かると面白い。そもそもなんでゾンビが発生したのかも分からない。いや、「まだ、分からない」のだろうと期待しておきたい。

まとめ

久しぶりに前のめりになるような面白さのゲームに出会えた。私はずっと PC ゲームでも Heavy Rain のようなゲームが出て欲しいと思っていたので、それに似たこのゲームにはかなり満足している。安いしね。パズルも難しくないし、ストーリーも緊迫感の中どんどん進んで行くので楽しい。ただ選択肢だけはちょっと辛い。日本語でプレイできれば選択肢の意味が分かりやすいし、その影響も考えられてかなり快適になると思う。でも字幕が日本語なだけでは十分ではなく、忙しいこのゲームでは音声も日本語なのが好ましい。

このゲームの購入前、Episode が全5話中の2話しか無いことが気にはなっていた。でも Episode 1 をクリアした今では、こういったタイプのゲームは一気にプレイするよりもこうやって区切られていた方が良いかもしれない、という感想に変わった。確かに先が気にはなるけれど、アクションゲームと言うほどのアクションが無いゲームはこうやって少しずつプレイした方が続けられる気がする。

ちょっと気になるのは色々な選択肢を選んでもあまりルートが変わらないのでは無いか、という事。他のルートは試していないのだけど、ストーリーの流れからは他のルートに入っても同じようにならなければならない事柄が多い。例えばとある人には嫌われていなければならなかったりするのでは無いだろうか。選択肢が与える影響が目に見えて大きいのは生き死にの場面で、それ以外がどう影響するのかまだ分からない。Heavy Rain の方がもしかしたら選択肢が面白いのかも知れない。

"You made a difficult choice."

ゲームの序盤から一緒にゾンビから逃げることになる Clementine ちゃんが可愛いのでともかくこの子は助けていく選択肢を選んでいこうと思う。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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