Humble StoreからSQUARE ENIXのゲームがほとんど消えた。衰退国である日本向けにゲームの価格を下げて欲しい。なぜ貧しい日本でアメリカの価格より高いのだろう
先ほど検索して気付いたのですが、Humble Store から Final Fantasy シリーズなど、SQUARE ENIX のゲームがほとんど無くなっています。新しめのゲームしか残っていません。
海外向けには以前のまま存在するため、日本からの購入が制限されたようです。SQUARE ENIX が気付いて日本から買えなくしたのでしょう。
ちなみに現時点で日本からのアクセスで Humble Store で買える SQUARE ENIX のゲームは下のものだけです。
円安になる以前($1=¥110 くらいのとき)はファイナルファンタジーシリーズなどが日本向けの高い価格よりも随分安く買えて、私はそのことを何度も書きました。
今の円安状態だとアメリカ向けの価格で買っても日本国内向けの価格とあまり差がありません。なので Humble Store で買えなくなってもそんなに悔しくありません。
それより、日本の衰退状況からすると日本向けのゲームの価格を下げないといけないのではないでしょうか。
アメリカと日本をビッグマック指数で比べるとアメリカは日本の2倍ほどですので、日本向けのゲームの価格はアメリカ向け価格の2分の1くらいが良いところでしょう。
例えば上の画像の「CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION: Deluxe Edition」はアメリカで $69.99。$1 = ¥136 として約 9,500円。
ビッグマック指数だけで考え、アメリカ人の $70 の感覚を日本人の感覚に置き換えると $35 ≒ 4,750円。
このくらいの金額なら日本人にも買いやすいですね。
なお、「CRISIS CORE Deluxe Edition」の実際の日本向けの価格は 10,120円です(cf. Steam)。貧しい国日本でアメリカ向け価格よりも高い(¥10,120 ≒ $74.41)。
昔のSteamではゲームの価格が安い国で買うという手がありましたが(たぶん今もやっている人はいますが)、今や日本がその「価格の安い国」のグループに入らねばなりません。iPhone も日本で買うと安いと話題になりましたね。
日本の大手ゲーム会社は日本向けの価格を高く設定しているのですが、スクウェア・エニックスやバンダイナムコは特に目立ちます。今一度、海外向け・日本人向けの価格を考えて欲しいです。
リリース時の価格をいくつか比べてみます。
- FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
日本: ¥8,580、アメリカ: $49.99 (→ $34.99 へ値下げ)
- FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
日本: ¥9,878、アメリカ: $69.99 - CODE VEIN
日本: ¥9,020、アメリカ: $59.99 - ELDEN RING
日本: ¥9,240、アメリカ: $59.99 - Tales of Arise
日本: ¥8,778、アメリカ: $59.99
上の「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」がSteamで発売された 2018/3 のドル円レートは $1 = ¥106 です。よってアメリカの価格 $49.99 ≒ ¥5,299。日本の ¥8,580 ≒ $80.94 は高すぎます。その後アメリカでは通常価格が $34.99 に値下げされていますが、日本では値下げされていません。
ちなみに 2018/1 のビッグマックの価格は日本で ¥380、アメリカで $4.61。ドル円レートは $1 = ¥111 くらいです。
これまで日本の大手ゲーム会社のゲーム価格はアメリカなど海外に向けた価格の方が随分安く、日本人には不公平感がずっとありました。
今では円安によって換算すると価格が同じくらいに近づきましたが、アメリカ人と同じ価格かそれより高い価格で買わなければならないというのは日本人にとっては大変です。
アメリカのラーメンの価格が高いと話題になったのは記憶に新しいはずです。アメリカのランチの金額で考えてもどうしても日本人にはそのアメリカの価格は辛いです。
この不公平感への対処に海外向けの価格を上げるという手段もありますが、日本は経済発展の希望がほぼないので日本での価格を下げる方が日本人には有り難いです。