ついに登場した現代の光るキーボード「LUMI」。ゲーミングデバイスだけでなく、鍵盤も光らせる時代へ
ROLI が「LUMI」というキーボードの Pre-Order を開始するらしいです。公式サイトはこちら。
このキーボードは KickStarter でクラウドファンディングをしていたらしいです。知りませんでした。
メーカーは ROLI。映画「ラ・ラ・ランド」に登場したキーボード「Seaboard」のメーカーです。
光るキーボードは前からあるが
光るキーボードはカシオ製のキーボードで以前からありましたが、押すべき鍵盤が光ることはそれほど優れたツールではありませんでした。
楽曲の中で次に押す鍵盤が光っても、1曲を通して押す鍵盤を覚えられないのです。
光ることによって、覚えないで弾ける、間違えないで弾けるかも、というところは優れているかもしれません。しかし、私としては覚えたいので、この用途には適しません。
音ゲーをプレイした事がある人は、上から落ちてくるバーを下でタイミング良くボタンを押していくというのが面白いのを知っているでしょう。
それをピアノで具現化したようなものが今回の「LUMI」です。アイディア自体は以前からありましたが、具現化は初めてでしょうか。
光る色も1色ではなく、たぶんどんな色にも光らせられます。
鍵盤全体が光るのも良いポイント。Native Instruments のキーボードは鍵盤の上部に付いているランプが光るだけですからね。
絶対音感を持つ人は音高を色で捉える人もいるらしいので、光る色と絶対音の色のずれがあると困りますね。
日本と他の国で想起する色が違っていたりするのでしょうか。光る色をカスタマイズしたいところです。
音符に色が付く
上から流れてくるバーを押すだけではなく、音符の色を変えて表示してくれるのはかなり良いです。
ピアノロールで音楽を作る人もいるようなのですが、私は五線譜で考えるので、ピアノロールではない方が有り難いです。
楽譜の音符のオタマジャクシの色を、鍵盤の色と合わせてくれるのはかなり良いです。
音が狭い中で積み重なるとオタマジャクシが左や右へずれて見にくいので、色で見分けられると助かります。オクターブかどうかも分かりやすい。
キーボードが狭い?
最近MIDIキーボードを買おうかと思っていて、少し調べているところです。
正直なところ、「LUMI」は音ゲーに使うなら遊べそうですが、音楽を作るときには鍵盤数が少なくて使いにくそうだと思いました。
しかし、そこも考えられています。
24鍵のキーボードを繋げられるようです。側面に磁石が付いているようで、くっつけて48鍵に。良いアイディアです。
ちょっと価格が高いかなぁ
価格は24鍵サイズの先行販売が $299。大体3万円ちょっとくらいです。
弾く用のMIDIキーボードとしては鍵盤数は48は欲しい。欲を言えばもう +24 して 72鍵。
MIDIキーボードの鍵盤数は、25鍵、32鍵、37鍵、49鍵、61鍵、88鍵という区切りなので、72鍵だとちょっと特殊な数になりますね。
ピアノ曲を弾く・作る人には61鍵だとちょっと足りないと思うこともあるでしょうから、72鍵は意外と良いかも。ただ「LUMI」だと88鍵にはできないということになります。
あとはピッチベンドとかを弄れるとMIDIキーボードとして使えます。是非、追加して欲しい。
でも良さそうですね。鍵盤の押し心地などがどうか分からないのでレビューを待ちたいところですが、鍵盤全体が光って好きに色を変えられるなら面白いです。
調性音の鍵盤だけを光らせられると良いなぁ。トランスポーズで色を入れ替えたりして。
でも色によって鍵盤が一目見て分かるだけでも有用です。あ、それなら光らせる必要は無く、今の鍵盤にただ色を塗れば良いですね…。
昔ピアニカに色の付いた丸いシールを貼っている人がいました。アレですね。カッコ悪いですが、アイディアは悪くありません。
「LUMI」が売れれば他の会社も光る鍵盤を採用してくることでしょう。
ゲーミング関連では、光るファン→光るマウス→光るキーボード→光るモニター→光るマウスパッド→光るゲーミングチェア、と、ありとあらゆるデバイスを光らしてきています。
鍵盤も光らせる時代が来ましたね。楽しみです。