ゲーミングPC vs 家庭用ゲーム機。どっちを買うべき?メリット・デメリットを並べてみる。PCはお金をかけている人ほど強い
最近はeスポーツはある程度認知度が上がってきたものの、PCゲーマーの人口が増えているような気がしなかったので色々と検索してみました。
ですが、PCゲーマーの人口はよく分かりませんでした。
ファミ通によると2017年のデータで1500万人もいるようですが、私はこんなに多くないと思います。私の周りにいないだけかもしれませんが、そんなにいます?
「PS4の人口の 1/4 ~ 1/5 あたり」という見解がありましたが、これでも多いと思います。日本ではPC版のマルチプレイヤーゲームが過疎になる早さはもの凄いです。
もしかするとファミ通によるPCゲーマー人口には、ブラウザゲームなどの簡易的なゲームをプレイする人も含まれているのかもしれません。ソリティアをやっている人も入っているのかも。
PCゲーマーの人口を調べる過程で「PC vs 家庭用ゲーム機」の話をたくさん見たので、そういうのも参考にしながらPCでゲームをするメリットとデメリットを書き出してみます。
ちなみに私は家庭用ゲーム機よりもPCでゲームをするのがメインです。
目次
PCでゲームをするメリット
まずはメリットです。
- FPS (Frames Per Second) が高く出る。
- 家庭用ゲーム機だと上限 30fps が普通ですが、PCでのゲームはそれ以上のFPSが出ます。PCゲームに慣れた身としては 60fps ないと見辛いです。(家庭用ゲーム機でも 60fps 出るゲームもあります。PS4 Pro だと fps が高く出るゲームも。)
- 高フレームレートに対応したモニターが利用できる。
- FPSゲームなどで 144fps とか、240fps とかで戦える利点は大きすぎます。その高い fps に対応するモニターを別途買う必要がありますが。
- 同じゲームなら家庭用ゲーム機よりも映像が綺麗。高性能なPCなら4Kでゲームができるかも。
- マウスとキーボードを使える。FPSやRTSでは必須。(コントローラーでFPSをしている人はスゴイ。マウス操作よりも難しいはず。)
- FPSやRTSでeスポーツに参戦するならPCでゲームするしかない。
- インディーゲームが多くリリースされプレイできる。ゲーム内の言語が英語でも良ければ海外のインディーゲームは家庭用ゲーム機よりも先にプレイできる。
- ただ、良質なインディーゲームは家庭用ゲーム機に移植されることが多い。玉石混交のインディーゲームの中から良いもの探すのが面倒なら、家庭用ゲーム機へ移植されたゲームを、家庭用ゲーム機でプレイするのがうまい手。日本語化される事も多いし、キュレーションされたゲームをプレイしていることになる。
- ゲームの MOD を使えたり、ゲームのコンフィグなどをいじれる。
- ボイスチャットは今のところはまだPCでの方がやりやすいかもしれない。ゲーム外のボイスチャットのツールを使えるのは便利。
- ただしボイスチャットだけなら高性能なPCは必要なく、ボイスチャットだけPCを使ったりスマホを使う手もある。
- VRゲームは高性能なPCがないとできない。
- 次世代の家庭用ゲーム機が登場するまでは、高性能なPCでVRゲームをすることになる。ただし、今でも軽いVRゲームならスマホや PlayStation VR で何とかプレイできる。
- ゲーム以外にも色々なソフトを使えるので、ゲームの実況配信をするならPCがあった方が色々な状況に対応できて良い。
PCでゲームをするデメリット
デメリットはこちら。
- PCの価格が高い。ミドルハイのスペックで、家庭用ゲーム機が5、6個ぐらい買える金額。
- PCの他に、周辺機器も必要になる。マウス、キーボード、モニター、ヘッドセット、マウスパッドなど。
- 不具合が起きたら自分で解決する必要があり、家庭用ゲーム機のような統一された機器を使う安定性がない。PCはそれぞれでパーツが違い、不具合もそれぞれ違う。
- (そもそもPCの知識がない人にとっては覚えることが多すぎて取っつきにくい。)
- 最新の高いパーツを使っているほど対人戦で強い。
- ゲーム内の Pay-To-Win(お金を払っている方が勝つ仕組み)ではなく、ゲーム外でPCパーツによる Pay-To-Win がある。例えばFPSゲームの対人戦においてリフレッシュレートが 240fps 対 60fps だとその時点で有利不利が存在する。この点、家庭用ゲーム機は性能が同じなのでプレイヤーの環境が平等に近づく。これはとても大事。
- 高いパーツを買っても新しいパーツがすぐに出るため、良い性能のパーツを追いかけるのはお金が掛かる。
- 日本ではPCゲーマーの人口がかなり少ない。マルチプレイのゲームがすぐに廃れやすい。
- プレイヤーの人数が集まらず、海外のサーバーでプレイすることも多い…というかメインが海外サーバー。海外サーバーは PING が高く、ラグを感じる。
- マルチプレイのゲームでチーターが多い。同じゲームでも家庭用ゲーム機だとチーターが少ない。
- チーターの存在を理由にしてプレイを辞めてしまう人も多く、この理由でもマルチプレイのゲームが廃れやすい。
- PCでは日本のゲームはあまり発売されない
家庭用ゲーム機に比べ、ゲーミングPCはかなり高額と言える
さて、こうしてPCでゲームをするメリット・デメリットを見てみると、日本では家庭用ゲーム機でゲームをするのが合っているとは言えそうです。
同じゲームなら家庭用ゲーム機よりもPCでプレイする方が快適で綺麗なのですが、コストパフォーマンス的に許せるかどうかが問題となります。
ゲーミングPCと比べるとどうしても家庭用ゲーム機のコスパは良いです。PCのグラフィックスカードを買う価格で家庭用ゲーム機を買えてしまいます。
グラフィックスカードはそれだけでは何もできませんが、そのお金で家庭用ゲーム機を買えばもうゲームができます。カジュアルゲーマーなら家庭用ゲーム機で十分です。
シビアな対人戦や競技性のあるPCゲームでは、PCにお金をかけられる人でないと勝ちにくいです。やはり高性能なパーツであればあるほどプレイ環境が快適になります。対人戦のゲームにおいてフレームレートの高さは非常に重要です。
PCでのeスポーツは、高性能なPC、高Hzに対応したモニタ、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボードがあってやっと勝負の場に立てる世界です。
PCで競技性のあるゲームをやろうと思っている人はまず最初にプレイ環境を整える必要があります。欲を言えば低PINGも欲しい要素です。
eスポーツもお金がある人ほど強いという今のスポーツのような状況になりそうです。子供の頃から良い環境でプレイしている人の方が強いでしょう。実際のスポーツに比べればお金はそれほど必要ないかと思いますが。
逆に考えると、PCゲームはPCにお金さえかければ一般のプレイヤーよりも良いプレイ環境を整えられ、そもそも好条件で戦闘できるので敵を倒せて面白いかもしれません。
プレイヤー人口が必要なゲームなら家庭用ゲーム機
マルチプレイがメインゲームでPC版と家庭用ゲーム機版が発売されたとき、日本ではPC版のプレイヤー人口がそもそもかなり少ないため、発売後すぐにプレイしないと人がいなくなってしまいます。
PC版もよく売れる「Call of Duty」や「Battlefield」シリーズでさえも、日本では発売してから数ヶ月以降になると人口は大丈夫かなと心配になる感覚です。
以前よりも人が減るのが早くなっている気がします。PCゲーマーって本当に増えているのでしょうか。
ただし日本人との対戦を期待しないなら問題ありません。海外の人たちとの対戦でも良いなら長い期間プレイできるかと思います。
家庭用ゲーム機の方が日本人のプレイヤー人口が多いため、ゲームがマッチングできなくなるまでの期間が長いです。ゲームを長く遊べます。
どちらか一方を選ぶなら家庭用ゲーム機
ゲームをするのにPCが良いか、それとも家庭用ゲーム機が良いかという議論になると、どちらか1つだけを買う二者択一を考えてしまいます。でもお金に余裕があるなら両方買えば良いだけの話です。
ただ、そこまでしてゲームをする人も少ないかと思います。カジュアルゲーマーなら家庭用ゲーム機の方が良いでしょう。日本の会社のゲームもプレイできますし。
Xbox は日本では人気がないため、買うなら PS4 か Nintendo Switch になります。大体3万円です。
ゲーミングPCを買うお金があったとして、そのお金の 1/5 とか 1/6 とかでこれらの家庭用ゲーム機を買えますので、その余ったお金で他のものを買えます。
ノートパソコン(ラップトップPC)を買ってもいいですし、ゲームの動画配信をしたいなら配信用PC+配信環境も購入できますし、他の家庭用ゲーム機を買う手もあります。それほどゲーミングPCが高いわけです。
競技性のあるゲームで勝負したいなら高いゲーミングPCを買うしかありません。性能の低いPCを使っているだけでそもそも不利です。
ゲーミングPCはどこで買ったら良い?
ゲーミングPCはどこで買ったら良いのか選ぶのが難しいと思います。特にパーツの知識がない場合は何が何だか分からないでしょう。
「FRONTIER」はゲーミングPCとコスパに力を入れているとのことです。「徹底的にコスパにこだわる人へ」という謳い文句には惹かれます。
コスパにこだわったその価格がどのくらいになるか見てみましょう。
「FRONTIER」はPCのベンチマークのスコア(数値)が書かれていて、どのくらいの性能があるのか簡単に比較できます。ベンチマークは嘘をつかないので、この数値を比較するのは大事です。
ベンチマークの数値が分かればあまりパーツの知識が無くても大丈夫です。「このパーツがどうのこうの」という細かい知識より、「ベンチマークがこれだけあるからゲームがこのくらい軽くなる(FPSが上がる)」という実際ゲームをするときにどうなのかという情報の方が大事です。
ちなみに、PCでそこそこ快適にゲームをプレイできるスペックとなると、コスパ的に狙い所なのは「ミドルハイスペック」です。数年前までミドルハイだと15万円くらいかなという印象だったのですが、今はミドルハイで20万円ぐらいです。
PCの性能は上がっているのですが、ゲームの処理の重さも上がってきていて、いつの時代もゲーム用のPCとしてはミドルスペックが15万円以上になります。
ハイスペックになると30万ぐらいでしょうか。これ以上の金額になるとコスパの悪さを感じますが、確かに高性能ではあります。
どうしてもゲームで勝ちたい人はコスパは考えていないでしょう。高性能なPCが必要ですから、良いスペックのPC・パーツを選びましょう。