Steamのレビューボムに対する判断基準がよく分からない。レビュースコアが低いとブーストを受けられないのを初めて知った

2019/05/23

Steam が論点がずれていても肯定的なレビューボムなら許すことにした経緯を説明をしています。私は Steam がダブルスタンダードだという批判に賛成です。

Steam による説明は非常に長ったらしく書かれているので読むのが少し大変ですが、興味がある方は読んでみてください。

肯定的な「レビュー荒らし」について

数週間前、ノートルダムの悲劇を受けてUbisoftは寺院再建への寄付と、「Assassin's Creed: Unity」のUplayでの無料提供を行い、ファンを喜ばせました。 これはSteam上のAC: Unityプレイヤー数の急上昇とゲームに対する多数の好意的なレビューの投稿につながりました。 これにより、私たちとコミュニティのメンバーは、これがまさに好意を装った肯定的なレビュー荒らしなのかどうか、そしてそれをトピずれと見なすべきかどうかを考えさせられました。

データ面では、否定的なレビュー荒らしのパターンには当てはまらず、AC:Unityの場合、レビューの増加に伴い実際のプレイヤー数も大幅に増加しました。 典型的なトピずれのレビュー荒らしの場合は、必ずしもそうはなりません(しかし、そのパターンに当てはまる否定的なレビュー荒らしが存在することも確かです)。

...

ここでどうすべきかは、私たちにも明確ではありません。 これは、以前の定義に従えば、実際のレビュー荒らしではないように思いますが、それは単に私たちの定義が間違っているだけかもしれません。 しかし、それをレビュー荒らしだと定義したとしても、それがトピずれなのかどうかは明確ではありません。 トピずれとマークした場合、総合的なレビュースコアは1.3%減少しますが、これにより、ストア上で表示に大きな影響が出ることはないでしょう(詳細については、下記のよくある質問をご覧ください)。 どちらにしろ、ゲーム自体が私たちの決定によって影響を受けることはないでしょう。

結果として、私たちはそれをそのままにしておくことにしました。 なぜ私たちがそのように決定したのかを理解するのに、このブログが皆さんのお役に立てば幸いです。 今回の件、または今後同様の件に対して、どのように取り組むべきかについてのご意見がありましたら、以下のコメント欄でお知らせください。

そもそも「論点がずれている(トピずれ)」の定義が曖昧ですので明確な判断ができないという問題があります。

今回の件ではゲーム中にノートルダム大聖堂が含まれる「Assassin's Creed: Unity」を無料配布した Ubisoft が社会的な貢献をしたということから、このゲームへの「トピずれ」の肯定的なレビューボムが許されました。しかし、一方で Steam は否定的な意見でトピずれしたレビューボムはスコアに含めません。

ルールが曖昧すぎるので、私はレビューボムを全てスコアに含めないようにした方が分かりやすいと思います。それか全てをスコアに含めるか。

今回のレビューボムは排除してもスコアが 1.3% しか違わないからといって許容するのは独善的です。それなら否定的なレビューボムでもスコアがどのくらい減少するのかを確かめて許容する必要が出てきます。

さて、ここで「Assassin's Creed: Unity」のスコアがどんなものか見てみましょう。

Steam:Assassin's Creed® Unity

ノートルダム大聖堂の火災は 4/15 です。Ubisoft が AC: Unity を無料配布し始めたのは 4/18 あたり。左側のグラフでその日あたりに肯定的なレビューがたくさん投稿されているのが分かります。

今回の件で得られた知恵は、ゲーム会社が何か少しゲームに絡めた社会貢献をすれば、スコアをレビューボムでブーストできるということになります。ゲームそのものの評価でなく、論点がずれたものでも肯定的なレビューなら許容されます。

一般的にはトロール・荒らしというと否定的な嫌がらせを思い浮かべると思いますが、褒め殺しの嫌がらせのようなトロールも存在します。Steam は一方だけを排除しました。

多くの人は Steam のレビューをそれほど読んではいないと思いますが、私はちょくちょく読んでいます。日本人によるレビューは頑張って書かれているものが多くて助かります。ちょっと力が入りすぎているような気もしますが。

Steam は中立を装いながら、中の人たちの意見がシステムに現れることが多いです。アダルトゲームや、社会的に物議を醸し出すようなゲームは本当は嫌いなようです。

でも「良いゲーム」の基準を定めるのが難しいように、「良いレビュー」を判断するのも難しいです。プラットフォーム側が細かく判断しない、というのも一つの手だと思います

Steam はゲームのレビュースコアを高くしておきたいようです。肯定的なレビューボムを許し、否定的なレビューボムを排除する。デベロッパーやパブリッシャーとは仲良くしておかねばなりません。

一方でレビュースコアが低いとゲームの販売が促進されないというのも、ゲームを販売する側からすれば恐ろしい話です。

Q: トピずれとしてマークを付けた場合、レビュースコアの変化によってSteamストア内でのAC:Unityの表示に影響が出ないのはなぜですか?

A: ストア内には、ゲームをリストに分類する際にレビュースコアを考慮に入れる箇所がいくつかあります。 ゲームは、属しているユーザーレビューバケット(賛否両論、ほぼ好評など)に基づいて「ブースト」を受けます。 実際のブーストの量は、ストア内の他の要素と比較してかなり小さく、賛否両論以上のすべてのレビューバケットでほぼ同じです。 しかし、ゲームの評価が賛否両論から不評のバケットに下落するとすぐに、ブーストが大きく減少します。これは、好評のユーザーレビューが40%未満の時に発生します。 賛否両論のゲームは、ほぼ不評のゲームよりも500%以上のブーストを受けます。 怖い話に思えるかもしれませんが、あくまでもブーストについての話であり、ストア内のその他多くの要因に比べれば影響も小さい上、少数派です-ストア上のタイトルの71.7%は賛否両論以上です。

今回の件はレビューを投稿するユーザーには不満が残るでしょう。ただレビューはゲームを販売する側にとってはシステム上、重大なものになっているということが Steam の説明で少し分かったのが良かったです。

「ゲーム」の最新記事

その他の最新記事

About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。