ITmedia の記事が話題ですね。たぶん。

日本でeスポーツが流行らないのは“おじさんゲーマー不足”? 協会理事に聞く (1/3) - ITmedia NEWS

この話をしているのが「馬場章」さんという人のようですが、「あれ、石黒教授?」と思ったのは私だけではないはず。見分けが付きません。もしかして、これが石黒教授による最新型のロボット?

ロボットに感情は必要なのか? アンドロイド研究の第一人者に聞いた|ギズモード・ジャパン

それはいいとして、ITmedia の記事では「日本のゲームは子供向けで、競技性が低い」「日本のゲームプレイヤーの平均年齢も低い」「日本で eSports が流行っていないから資金を出して盛り上げないと」と語られています。

ちょっと勉強になったのは下の箇所。

日本のゲーム文化の特異さは、ゲーマーの平均年齢の低さからも見て取れるという。馬場教授によると、ゲーマーの平均年齢は米国が37歳、フランスが41歳なのに対し、日本は27歳と、10歳以上の差が開いている。

日本人ゲーマーの平均年齢が27歳まで上がったのも最近だという。馬場教授はこの背景に「ソーシャルゲームブームが影響している」と分析する。

スマートフォンなどでプレイするソーシャルゲームは、家庭内に限らず、通勤中など場所を選ばずに遊べる。課金制のシステムを採用していることも多く、金銭的な余裕がある中高年層がプレイしやすいのも特徴だ。その結果、平均年齢の上昇につながる。「プレイヤーの年齢が上がれば、意識も生活スタイルも変わるし、社会の中でのゲームの位置付けを変える可能性がある」(馬場教授)。

私は「ゲーマー ≠ ゲームをする人」という感覚が強いので「ゲームプレイヤー」と言いますが、日本のゲームプレイヤーの平均年齢は27歳らしい。

馬場教授の見立てではソーシャルゲームが流行りだしたから平均年齢が上がった、と。これはなるほどです。

ですが、すごく不思議なのですが、「どうして他の国と比べ、平均年齢が低いのか」に言及がありません

記事のタイトルである「日本でeスポーツが流行らないのはおじさんゲーマー不足」は記事の内容を読むとどこにそれが書かれているのか分かりません。eSports を流行らせるには馬場教授は「資金と企業の eSports への理解が大切」と言っています。

ゲームをする時間がない

日本のゲームプレイヤーの平均年齢が上がらないのは、単純にゲームをする時間がないからではないでしょうか。

競技性のあるゲームをプレイしてみると分かりますが、結構まとまった時間が必要です。「まとまった時間」というのがポイントで、まとまらない時間ならソーシャルゲームに費やすわけです。

これまでは、まとまらない時間をゲームに費やせなかった。でも今ではスマホがあるのでその時間をゲームに使えるようになった。これでゲームプレイヤーの平均年齢が上がったわけですね。

競技性の高いゲームで戦えるようになるにはある程度プレイ時間が必要なので、そもそもゲームをする時間がないと全然勝てず、嫌になってポイッと投げて終わりです。

ゲームプレイヤーの平均年齢を上げようとするなら、趣味に使える自由な時間を増やす必要があります。となってくると、社会的に労働時間を短くしたりと、そちらの方の問題になってきます。

自由な時間が少ない中で、ゲームにその時間を費やす人は少ないでしょう。「おじさんゲーマー不足」だからといって、おじさんゲーマーを増やそうとしても無理です。そもそもゲームをする時間がありません

プレイヤーの平均年齢を上げなくてもいいんじゃない?

また、ゲームプレイヤーの平均年齢が上がれば eSports が盛り上がるかというと、そんなに関連性がなさそうです。

だってサッカーをする人の平均年齢が上がったとしても、サッカーがもっと流行るわけではないでしょう。ゲームプレイヤーの平均年齢は低くても良いのではないでしょうか。

ゲームも運動も、若い人の方がうまいです。ゲームで、しかも eSports ともなると、かなりの瞬発力が必要とされます。脳と体の反応速度が素早い、若い人がトッププレイヤーになることは目に見えています。

特にゲームではそんなに筋力や体格を要求されませんから、通常のスポーツのような体の大きさ・小ささが重要ではありません。トッププレイヤーの平均年齢はある程度の所まで下がっていくことでしょう。

野球のファンや、サッカーのファン、ラグビーなどのファンは、別にその競技のプレイヤーではありません。経験者ですらない可能性が高いです。フィギュアスケートなんて、ほとんどの人が経験したことがないでしょう。

もっと良い例はゴルフですね。ゴルフのプレイヤーの平均年齢は高く、野球やサッカーよりも高いでしょうが、それらよりも流行っていません。プレイヤーの平均年齢と流行は関係ないでしょう。

でも、こうしたファンはプレイヤーでもないのに、テレビのおかげか知りませんが、そのスポーツは流行ってお金を落としてくれます。

eSports でもこういう状態を作り出さないとならないでしょう。平均年齢という観点よりも、ファンの人数が大事です。

大事なのは周知

なので、資金を集めて、もう少し eSports というものをみんなに知って貰った方が良さそうです。普通の人は「競技性が高い」ことすら知らないと思います。ボタンを押す早さで勝ち負けが決まったりするほどシビアです。0.0何秒の世界です。

テレビなどでは「ゲームをすること」自体の評価が低く扱われている気がします。オタクっぽいとか、根暗、社交性が低いなどという見方を暗に強要しています。

最近ではソーシャルゲームが以前より流行っているため、ゲームに対するイメージがちょっと変わったと思います。普通の女性でもスマホのゲームならプレイするようになったはずです。

ですから、ITmedia のライターである片渕陽平さんが、「おじさんゲーマー」と一括りに、ゲームプレイヤーを男性に限定するのもおかしくなってきたはずです

これまでアメリカなどでのゲームに関するアンケート結果をいくつか見てきましたが、ゲームをプレイするのは男性と女性でそんなに人数が変わりません。ちょっと男性が多いかなという感じです。

日本ではもっと男性が多いのだと思いますが、若い世代では以前よりもゲームをプレイする人の男女比が 1:1 に近付いているはずです。

ゲームに対するイメージが変わりつつある今、テレビなどを使って eSports がどんなものかもう少し知って貰うのが良いのではないでしょうか。

世間的にイメージの良い、ファンが多い有名人を巻き込んでみたりして。アイドルとか、オタク的な有名人ではなくて、もっとオタクなにおいのしない人が良いでしょう。かつ、心の底で「どうでもいい」とゲームに引かない人。

女性アイドルは「うわーすごいですね!私、前からこれ好きだったんですよ」と言いながら、「(興味ないけど、私の人気上がれー!)」と思っているのが見え隠れしますし、俳優は「うわーすごいですね!」と言いながら「(どうでもいいけど、こういうのにも寛容なオレカッコいいだろ?)」という心が見える人がいます。

最近はちらほら衛星放送やネットのテレビ番組で eSports の対戦を放送していますね。これでも以前と比べればゲームが表舞台に出て来ています。

ゲームプレイヤーの平均年齢を上げるよりも、eSports の競技を見る人の数を増やす方が大事です。

スプラトゥーンを推したい

長々と書いてしまいましたが、最後に記事の「日本のゲームは競技性が低い」にちょっと例外を言っておきます。

「日本のゲームは競技性が低い」という言い方だと語弊がありますので、たぶん言いたいのは「日本のゲーム全体から見ると、日本のゲームで競技性があるゲームの数が少ない」ですよね。ビデオゲームには競技性がなくてもいいのですから。

ちなみに、私が好きなのは一人でプレイできるゲームです。私はストーリー重視派で、他人に急がされることなく自分の時間でプレイしたいのです。こういうゲームで他人と競いたくありません。

基本的には競技性のあるゲームの数が少ないのはその通りだと思いますが、最近では日本のゲームでもネットで対戦できるゲームが増えています。

日本の対戦ゲームとしては格ゲーは当然ながら、任天堂の「スプラトゥーン」がすごく人気です。私はこのゲームは海外に誇れると思っています。

海外の対戦ゲームは人(プレイヤー)を殺したり、ものを壊したりするゲームが多いですが、スプラトゥーンは世界が優しい。相手に向かって弾を撃つ有利性はあるものの、殺すとまではいきません。インクで床や建物を塗る遊び心もあります。任天堂的ですごく良いイメージです。

スプラトゥーンが eSports に採用されると日本勢が強いと思います。日本ではこのゲームが好きな人が多いですから、話題性もありそうです。

私はスプラトゥーンをプレイしたことがありませんが、殺伐とした戦争ゲームよりはこちらの方が見ていてにこやかになれます。殺し合いをするゲームよりは対戦を見守り易いでしょう。

スプラトゥーンはインクを多く塗っている側が勝ちという、映像や競技のルールが「分かりやすい」という大事な面も持っています

スプラトゥーンが eSports に採用されるとなると、システム的な公平性を突き詰めていかなくてはならないと思いますが、我ながら結構いいゲームを推しているなと感じています。

太鼓の達人とかでも良いかも。eSports は今は RTS が人気なような気がしますが、音ゲーとかも面白いかもしれません。


Splatoon (スプラトゥーン) [Wii U]


太鼓の達人 あつめて★ともだち大作戦! 専用コントローラ「太鼓とバチ」1セット同梱版 - Wii U

「ゲーム」の最新記事

最新記事

About

Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。