Digital Homicide というゲームスタジオが、Steam で自分たちのゲームのレビューやコメントで誹謗中傷、迷惑行為があり、そのレビューを書いた人100人を訴えました。1800万ドルの請求。

Digital Homicide は訴えの際にその人たちの個人情報をもらおうとし、アリゾナ州連邦裁判所が Valve に召喚状を発行したわけですが、Valve が取った行動はそのゲームスタジオのゲームを Steam から取り下げ。Steam ではそのゲームがもう存在しません。どんなレビューかちょっと見てみたかったんですけど。(レビューを見つけました。下の方でリンクしています。)

Valve のコメントは TechRaptor にあります。その他のニュースサイトもこの記事を読んで書いているようで、Valve がしたコメントの情報源はここのようです。

[Updated] Digital Homicide's Games Removed From Steam - TechRaptor

Update: Valve has responded to our question, confirming that they did delist the games. This was what Doug Lombardi of Valve had to say:

Valve has stopped doing business with Digital Homicide for being hostile to Steam customers.

Digital Homicide の公式サイトにはこれに対する声明があります。ドメインが「.ninja」でアクセスするのがちょっと怖いですが。これによると、Steam/Valve にこういった個人を攻撃するコメントや迷惑なコメントを何とかしてくれと要求したようですが改善されなかったようです。そういったコメントの画像がいくつか掲載されています。

Digital Homicide Game Central

これは確かに。かなり強い言葉です。Steam では強い言葉が結構あるのですが、確かに Steam はこれまでそういうコメントへの対応を怠ってきたとは言えそうです。Steam の Discussions などではよくそういうコメントが見られます。

声明の下の方は共感してしまいます。

When someone bothers you on say a platform like Facebook and you find the need to ban them, the Facebook response after you ban is "Sorry you had this experience" and then that person is removed from being able to post on your page.  Steam's stance is what just happened to us.  By removing us they have taken the stance that users have the right to harass me, tell me I should kill myself, and insult my family . If I try to defend myself against said actions then I lose my family's income.  If it wasn't for 2 years of experience of dealing with Steam on a regular basis, this disgusting stance would seem shocking to me.  The only thing that prevented me seeking legal counsel for a long list of breach of contracts, interference with business, and anti-trust issues was the fear of losing my family's income.  Since that has been taken away I am seeking legal representation.  The case will benefit from a long list of organized documentation of events that have happened over the past 2 years including dates, screenshots, emails, and more on over 100 infractions in need of litigation.

「私達を Steam から削除することにより、Valve/Steam は、Steam ユーザーが私に迷惑行為を行っても良いという権利があるという立場をとった。私は自殺し、家族を侮辱するべきだろうか?」

他のニュースサイトでは「ゲームを酷評した人を訴えた」という話になっていますが、Digital Homicide のコメントを読むと、これが正しければ脅しや嫌がらせのコメントをした人を訴えたようです。二年分の証拠データがあるようです。

誹謗中傷のあるコメントには対処してもいいのでは?

Digital Homicide のこうした行為はするべきではないと言っている人が多いのですが、私は Digital Homicide の言い分も分かります。Valve のスタンスはおかしい。Developer も保護すべきでは?

もし自分で作ったゲームにコメントがあり「お前を殺したい」とあった場合、自分ならどうするのか。私も Digital Homicide と似たような行動をするかもしれません。

「酷評をすると訴えられる」なら確かに問題ありですが、今回のケースはそれとは違うようです。「Steam で酷評をしたら訴えられた。Valve は訴えられたユーザーを守った」なら Valve を褒められるのですが。

Valve もしっかりコメントを出してくれないかな。あの短い返答では経緯が分かりません。どうして Steam に敵対すると判断したのでしょう?

Digital Homicide は YouTube の Jim Sterling の動画に対する公開停止要請や、Greenlight の vote のために steam key を渡した疑いがあるなどして印象が悪いのは分かるのですが…。

これまでに Valve と Digital Homicide の間で何かあったのかもしれません。

これだけ攻撃的なコメントが多いのはゲームの質のせいか

そもそもどうして誹謗中傷、迷惑なコメントが多いのかと不思議です。Steam にゲームが表示されなくなってしまったのですが、探してみたところスレッド(discussions) はまだ残っていました。

The Slaughtering Grounds General Discussions :: Steam コミュニティ

荒れています。基本的には「ゲームの質が低いからこんなの無料でもいらないよ」という感じですかね。

ちなみにゲームのストアページが Google のキャッシュに残っていました。探せば他にも残っていると思います。

The Slaughtering Grounds on Steam

かなり荒れたレビューですね。ここらでちょっとゲームプレイ動画を見てみましょう。

問題となっている Jim Sterling のゲームプレイビデオ。

10~20年前だったら受け入れられたゲームでしょう。このゲーム「The Slaughtering Grounds」は Digital Homicide の中ではよく出来ている方らしいです。でも Greenlight レベルでみるならこのレベルのゲームはよくあります。これより酷いものもありますし。

ゲームの質が低かった、そして Digital Homicide はレビューを真摯に受け止めなかった、口も悪かったのかもしれないのですが、誹謗中傷を許すというのはちょっと。質の低いゲームだから何を言われても構わないというのはおかしいです。

Jim Sterling の動画への公開停止要請でも火が付いたようで、たくさんの人が集まって集団になり、気が大きくなってコメントしているように感じられます。日本でもよく見られる光景です。

みんな弱者を責めるのが好きなので Digital Homicide を支持する人はあまりいないんじゃないかな。ただ Digital Homicide も性格に難ありという感じだとは思いますし、擁護しにくそう。

裁判はどうなるのでしょう。Digital Homicide にちょっと分があるように感じられます。商品の質が悪いと文句が言いたくなるのは分かりますけどね。「殺したい」までいくとちょっと行きすぎています。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。