Steam: 「Steam Broadcasting」のベータ開始。フレンドのプレイ画面が眺められるように
Steam を利用したプレイ動画配信サービスのベータが始まった。Steam ユーザーのプレイを見るには、フレンドのリストや、プロフィールページにある「Watch Game」というボタンを押す。
まだベータの段階なので、この機能を利用するには Steam クライアントをベータ版にアップデートする必要がある。プレイを見る方と見られる方の両方がベータクライアントを利用していなければならないとのこと。
Steam Broadcasting に関する公式ページはこちら。FAQ もある。
注意すべき事柄
FAQ を読んでいて重要そうだと思ったことがあるので少し書いておきたい。
- Steam Broadcasting を利用するには、Steam で何か購入したことがあるアカウントでかつ、Steam Community で BAN されていないアカウントが必要。
- プレイを見られるブラウザは、Steam クライアント、Google Chrome、Apple Safari。FireFox は現時点ではダメ。
- まだ Windows 版のクライアントからしかプレイ動画を配信できない。
- 初期設定ではゲーム画面しか配信しない。設定でデスクトップ画面も配信できるようにできる。
- プレイ配信にはプライバシーの設定があり、自分のプレイを見ることができる人を制限できる。承認制、フレンドだけなど。
- 配信を止めるにはゲームを終了させるか停止ボタンを押す。
- 配信は保存できない。
海外と違い、日本ではゲームのプレイ動画配信は著作権法に触れたりする。最近は任天堂がニコニコ動画でのプレイ動画配信を許可したりして、Win-Win の方向で緩和の傾向にはあると思う。
しかし Steam で売られているそれぞれのゲームではそこら辺はどうなっているかよく分からない。日本に支社や代理店がないゲームや、Valve のゲームなら日本でも大丈夫だろう。ストリーミングを「フレンドだけ」などと限定すると不特定多数への配信ではなくなり、友人へのみなら関係ない話ではある。
なお、全然書かれていなかったけれど、たぶんプレイ動画をエンコードするのは動画を流す側だろう。つまりプレイ動画の配信は配信する側に負荷がかかると思われる。どのくらいの負荷がかかるか分からないけれどエンコードは結構 CPU を使うのでプレイしているゲームの動作が重くなったりするかもしれない。
プレイ動画は一度 Steam のサーバーを経由してから動画が配信され、Steam サーバーの帯域が多く使われているときには動画の配信が開始できないようだ。
この機能でどうなる?
普通に考えると Twitch に対抗するものだろう。ここ数年はプレイ動画の配信が流行っていて、PlayStation 4 なども動画配信の機能を持つ。Steam OS のこともあるし、今後を考えるとなくてはならない機能になるだろう。Steam Broadcasting は Twitch や Ustream などの外部のサービスに動画配信を任せていない。
Twitch では動画配信者は寄付ができるボタンを付けられるようになっている。その点を考えると、Steam では Steam Wallet という通貨があるので、その辺のシステムは作りやすいのではないだろうか。
ただ個人への寄付は日本では法に抵触してできない。しかし、Steam Wallet という仮想通貨では寄付をできるのだろうか。詳しい人は教えて欲しい。