佐村河内守さんが海外ゲーマーの間でもちょっと話題
なにやら世間を騒がせている佐村河内守さん。名前がなかなか読めない。お恥ずかしながら先日のニュースで初めて「交響曲第1番 HIROSHIMA」を知った。この曲は以前から話題になっていたとニュースで解説されていたけれど、どこで話題になっていたのだろう。
ともかく、彼の楽曲は新垣隆(cf. Wikipedia) さんが全て作っていたとのこと。この方がメディアがいうところの「現代のベートーベン」らしい。作曲された交響曲は音楽家の方々に大好評だったようなので今後の展開が気になる。同じだけの評価を新垣隆さんにしてあげないと、この楽曲を「本当に苦悩を極めた人からしか生まれてこない音楽」とした評価がかすむ。ちなみに、佐村河内守さんの Wikipedia のページを見るとすでに「自称作曲家」と説明されている。
彼、「さむらごうち まもる」さんはゲームへも楽曲の提供をしていたようで、「鬼武者」に『交響組曲ライジング・サン』(この名前のサウンドトラックCDもある様子)、「バイオハザード」に『バイオハザードシンフォニーOp.91「CRIME AND PUNISHMENT」』という彼名義の楽曲が存在する。このゲーム名を通して、彼に関するニュースが海外でも少し話題になっているようだ。
Resident Evil, Onimusha composer revealed as fraud - GameSpot
"Japanese Beethoven" Mamoru Samuragochi reveals someone else wrote his arrangements for the past decade.
YouTube にまだ曲が残っている。
鬼武者、交響組曲ライジング・サン。
交響曲第1番 HIROSHIMA (1:45 から)
「交響曲第1番 HIROSHIMA」は YouTube 上には第1楽章から第3楽章まで、全て演奏されている動画がないようだ。残念。上の動画も聴きにくいし。
ところでなぜ今、作曲していないことを公表したのだろう。気になる。今回のニュースで彼の交響曲自体を嫌いになる人がいるなら、その人は彼のストーリー(バックグラウンド)が好きだっただけで、彼の曲は好きではなかったということになる。辻井伸行さんも考えてみると、彼の演奏が好きなのではなくて、彼のストーリーが好きな人が多いんじゃないだろうか。