
PS4の純正コントローラーの十字パッド「↓」ボタンの感触がおかしくなってしまいました。
押した後にパッドのボタンがポコッと戻らないのです。ボタンがヘコんだまま。
ただ入力は問題ありません。なのでコントローラーとしては使えるのですが、ボタンがポコッと元の高さに戻らないのがこんなにも不快だとは知りませんでした。
コントローラーを分解してボタンの下にあるゴム(ラバー)を交換して直したという話を聞いたことがあったので、私も交換してみようと思いました。
交換用ラバーは数百円で買えて、コントローラーを買うよりも安上がりです。最近どのゲーム機でも純正コントローラーって高いですしね。
自分で直したい人に向けて修理方法をまとめます。今回はラバーの交換でしたが、他のパーツでも修理の流れはほぼ同じです。
目次
何よりもまず、PS4コントローラーの基盤の型番を調べる
PS4コントローラーは型番によって少し設計が違うため、必要なパーツが違います。
Amazonで販売されているパーツも型番によって分かれています。
なので、何よりもまずはコントローラーを分解して基板の型番をチェックする必要があります。
ただコントローラーを分解するのは面倒ですから、コントローラーを分解せずに基盤の型番を調べることができないだろうかと考えました。
そこで調べてみると、コントローラーに書かれているモデルの型番である程度分かるらしい。
PS4本体が「CUH-1000番代(旧型)」の場合、コントローラーの型番は「CUH-ZCT1J」で、基盤は下のうちのどれか。
- JDM-001
- JDM-011
- JDM-030
PS4本体が「CUH-2000番代(新型)」の場合、コントローラーの型番は「CUH-ZCT2J」で、基盤は下のうちのどれか。
- JDM-040
- JDM-050
- JDM-055
私のコントローラーの場合、この 40/50/55 のどれかだと分かりましたが確定できません。
つまり、コントローラーの型番からは基盤の型番は大まかにしか分からず、結局はコントローラーを分解しないと基盤の型番が確認できないということです。
面倒ですが分解するしかありません。
PS4コントローラーを分解して基盤の型番を確認する
コントローラーの分解は YouTube にたくさん動画がありますし、iFixit というサイトに細かく載っています。
↓ 私が参考にした YouTube 動画
iFixit では R1/R2 ボタン(トリガー)のパーツの外し方なども載っています。細かく載っていてとても便利です。どこにツメがあるのかも分かりやすい。
コントローラーの分解はやり方が分かっていれば簡単です。力任せにやる部分が多いので、たぶんどこかしらツメ(コントローラー内部の小さなフックパーツ)は壊れてしまうのですが、ネジがあるのでこれさえ締めれば大丈夫です。
基本的にはコードに気を付けていれば大丈夫です。まぁコードも交換しようと思えばできますし、ツメが壊れてもコントローラーの筐体も売られています。そんなに心配しなくて大丈夫です。
コントローラーの裏側にネジが4つあるので、それを外して基盤を見てみます。
基盤の左上に書かれているのが基盤の型番です。私のPS4コントローラーの基盤は「JDM-040」と判明しました。
あとはこの「JDM-040」用のパーツを買えばOKですね。
ここまで分解したので、せっかくなのでラバーがどのようにおかしくなっているか見てみます。
なるほど、「↓」ボタンの下にあるラバー部分が切れていたのでボタンが押す前の元の高さに戻らなくなっていたのか。
ボタンの高さは戻らないにしても、この状態ならボタン自体は機能しているのも頷けます。
ラバーを交換するだけで確実に直りますね。
Amazonで交換用パーツを注文
さて、私の場合は「JDM-040」のパーツを買えばOKだと分かりました。
Amazonで「PS4 コントローラー パーツ」と検索するとたくさん商品が見つかります。調べた型番も追加して検索と良いです。
私の場合はラバーを交換したいので「PS4 コントローラー 交換ラバー JDM-040」と検索。
販売されているパーツは型番が「JDM」ではなく、「JDS」になっているものがあります。例えば下の商品は、「JDS-040」用のラバーです。
違いが分かりませんが、海外向けの基盤でしょうか。たぶん「JDM」も「JDS」もラバーは同じ形状だとは思いますが、私は一応「JDM」と書かれたこちらの「JDM-040」用の交換用ラバーを購入。
いざ交換。ボタンを押すときに少し固いが、ボタンの戻りも強い
注文したラバーが届きました。さっそく交換してみます。
一度コントローラーを分解したので再分解はスムーズなものです。
私の場合はラバーの交換ですので簡単ですが、もしトリガーボタン(R1やR2など)を交換する場合、取り外しにちょっとコツが必要で横から力を加えます。困ったら iFixit を見てみましょう。
せっかくなので、切れた古いラバーと新しいラバーとを比べてみます。
左が古い純正ラバー、右が今回購入した新しいラバーです。
純正ラバーの方が色が透明です。この状態で上からボタンを押してみると、新しいラバーは少しだけボタンの押し込みが固めです。
Amazonにたくさんある、PS4コントローラーの交換用ラバーのレビューを色々と見ていたら、「交換したらボタンが少し固くなった」というレビューコメントが結構あったのを思い出しました。
確かに、僅かですが少し固い。ラバーが少しだけ厚いかも。
ただ、純正ラバーも新品の時はこの固さだったかもしれません。私はコントローラーではそんなにシビアなゲームをプレイしないので気になりません。
押すのに以前よりも僅かに力が要りますが、同時に、ボタンの戻りが以前よりも強くて気持ちいい。
ボタンの戻りが早いほうが連射には有利です。
「あぁ、ボタンを押したらポコッと戻るのって素晴らしい」と感動しています。
終わり: PS4コントローラーは交換が楽で良い
ラバーを交換して今はコントローラーがとても快適です。
PlayStation のコントローラーは構造が簡単で、パーツの交換がそんなに手間ではありません。
Xbox のコントローラーだと複雑でこうはいきません。PlayStation のコントローラーって交換が楽で良いですね。
PlayStation のコントローラーの交換は、まずは分解して基盤を確認する必要があるのを知っておくと良いです。
今回は PS4 のコントローラーでしたが、PS5 のコントローラーも基盤によってラバーの形状が違うようです。
コントローラーを分解はツメが邪魔になるのですが、一度分解してしてツメを壊してしまえば、次から分解がかなり楽になります。壊さない方が良いとは思うのですが…。
初めての分解の時はどこにツメがあるのか分からないので壊してしまう確率が高いです。でも最後にネジで締めるのでそんなに困りません。
今回はボタンの下のラバーを購入しましたが、交換用ラバーだけでなく、基盤に乗っているフィルムの配線(ボタンが実際に押す配線のパーツ)などもAmazonで買えます。フレキシブルケーブルとか呼ばれています。
どんなパーツがあるかAmazonで「PS4コントローラー パーツ」と検索してみてください。バッテリーとかも買えます。
交換が初めてで怖い人でも、どのパーツが交換できるかを知っていると「壊しても大丈夫だな」と思えて気が楽になります。
PlayStationのコントローラーの修理はそんなに難しくないので是非チャレンジしてみてください。