GOG.com が返金制度をアップデートし、購入から30日間ならゲームを起動しても何時間プレイしても返金の対象となるようにしました。

GOG’s Updated Refund Policy has your back (even more) - GOG.com

Everyone at GOG believes in a 'gamers-first’ approach. It means that every part of our store is designed with gamers in mind and your purchase safety and satisfaction come first for us. The latest update to our voluntary Refund Policy adds another piece to this customer-friendly experience. And it all sums up in one sentence: starting now, you can get a full refund up to 30 days after purchasing a product, even if you downloaded, launched, and played it. That's it.

It’s important for us to say that this update is possible thanks to your respect for all the time and hard work put into creating the games you buy on GOG.COM and playing by the rules. We're grateful for that and encourage you to continue to do so.

数少ない日本のゲームニュースメディアもこのことを報じるかと思っていたのですが、報じませんでした。まぁ GOG.com を使っている日本人なんてほとんどいないのかもしれません。報じても無意味だと判断されたのでしょう。

4Gamer でたまに GOG.com のセール情報が掲載されるため一応ニュースのチェックはされているはずです。

優しい返金制度が悪用され得る

このアップデートは海外では少し話題になっています。ゲームのデジタルストアとしてはかなり緩やかな返金制度で、Amazonの返金保証制度を思い起こさせます。Steamでの返金は購入後2週間かつプレイ2時間以内という厳しめの条件があるのですが、GOG.com は性善説に基づいた返金ポリシーにしました。

この返金制度を悪用する人が必ず出てくるでしょう。このことが議論を呼んでいて、多くは GOG.com が自ら首を絞めているのではないかと指摘されています。GOG.com の forum などをご覧下さい。

  • GOG.com の唯一利点は DRM-Free なのだから、もしこのポリシーを維持するために今後 DRM を導入するなら Steam でゲームを買った方が良い
  • ゲームデベロッパー・パブリッシャーが悪用を恐れて GOG.com でゲームを販売しなくなるのではないか

何故厳しい指摘があるのか分からない人はいるでしょうか?

GOG.com で購入できるゲームのほとんどは DRM-Free なので、購入後にデータのコピーができます。起動にもプロテクトが存在しません。購入→コピー→返金という手が使えてしまいます(コピーする必要も無いかもしれません)。Steamのゲームはプロテクトがあるため、コピーしただけでは起動できないようになっています。

制度を悪用して自分の利益にするだけならまだ良いのですが、このコピーを人に売ったりすることも可能です。日本でもYahooオークションにはクラックされたソフトウェアが未だにたくさん販売されています。メルカリなどでもあるかもしれません。今は簡単に売買ができます。

悪用されることが多くなれば、GOG.com でゲームを販売している会社が GOG.com でのゲーム販売を止める可能性もあります。Torrent などでゲームを自ら流出させ無料でプレイさせてそれを宣伝にし、最終的にはゲームを買ってもらうという手法もありますが、博打のような側面があり、この手法を使うことは決定し難いでしょう。

ですから、もう少し厳しい制度にした方が良さそうではあります。30日間もあるとゲームクリアは十分可能ですし。「購入後2週間、プレイ5時間以内」くらいの条件でも私としては十分です。DRM-Free のためコピーはもう性善説で許すしかありません。

Steamの「プレイ2時間以内」では時間が短くゲーム内容の判断が難しいです。ゲームの起動の設定やゲーム内オプションを弄っているだけでかなりの時間が潰れることがあり、ゲーム内容を判断するのは2時間では無理です。

プロテクトがあるSteamの方が本来なら返金条件が緩くていいはずですが…。

ただ GOG.com もこのポリシーで良いのか懸念があるようで、返金を全て許可するかどうか分かりません。

Update to our voluntary Refund Policy – GOG.COM SUPPORT CENTER

We're monitoring the effects of the current update to make sure no one is using this policy to hurt the developers that put their time and heart into making great games. We may refuse refunds in such individual cases. We'd also let you know about any future adjustments in the voluntary Refund Policy in advance.

返金ポリシーのアップデートがどう影響するかチェックしている様子なので、悪用がたくさんあれば厳しいルールになっていくことでしょう。

さらに、Steamでの返金方法と違って GOG.com ではサポートに返金の理由を説明しなくてはなりません。Steamではクリックするだけで返金の申請ができ、条件を満たしていればSteam側からの質問無しに返金が完了しますが、GOG.com ではたぶん少し事情を訊かれると思います。鍵屋と違って不正クレジットカードでの悪用は難しそうです。

返金制度を悪用する人が少ないといいなと願いたいのですが、たぶん少ない人数が大きな悪用をするというパターンになりそうです。

心配している人が多いのが救いですね。ただ昨今はチーターが多く、クラッキングに対して罪悪感を感じない人が多くなっているような気もします。

日本人はそんなことをしないと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。私は日本人のチーターも何人も見ていますし、日本人でもゲームやサーバーのクラッキングで捕まっている人もいます。

この返金ポリシーが今後どうなっていくのか、社会実験的な楽しさがありますね。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

Twitterのアカウントはありますがうまく扱えていません。Twitterでご連絡の際はDMだとメールが来て気付けます。