Double Fine が Amnesia Fortnight 2012 でプロトタイプを公開した「Sapcebase DF-9」。2013年に Open Alpha になってから2週間で Indie Fund などを含め40万ドルを集めた。2014年9月17日に「来月に Version 1.0 を公開」とアナウンスしている。しかしその背景は、採算が取れなくなって開発を断念したようだ。ゲームに追加すると言っていた事柄を放棄し、Version Alpha 6e から Version 1.0 にして開発を終える。今後はソースコードの公開を予定している。

これに対して購入者から不満が多いようで、中には返金をして欲しいと言っている人も。Steam Forum では Double Fine 代表の Tim Schafer が自らスレッドを立てていくつかの質問に返答している。ちなみにこちらが開発者が作ったスレッド

Tim Schafer answers common questions about v1.0 :: Spacebase DF-9

“What happened to the devplan? What happened to the beta stage? How can ANY game go from Alpha 6 to a “finished” 1.0?”

In traditional development, “Beta” refers to a time when no new features are added but bugs are fixed. Things are different in early access where the game is in players’ hands at an earlier state, so the team has been fixing bugs all along as features are added. In the remaining dev time, there will be both bug fixes and new features so it’s true--calling it “beta” is a little inaccurate. But the amount of time fixing bugs is comparable to that of a traditionally-developed game.

ちょっとためになったのは Tim Schafer の上のコメント。「ベータはどうしたの?」という疑問について、「Beta は今後何も追加要素がないというバグ取りの段階なので、ゲームの開発状況として Alpha の方が適していたからそうしていた」と書いている。

つまり開発状況を Alpha 段階にしているゲームは、まだまだゲームに要素を追加しますよ、という意思の表れらしい。私は Early Access のゲームをそういう視点で見たことが無かったので、ためにはなった。永遠の Alpha 状態は格好良いということか

その他、「何で(開発停止を知っていながら)安売りセールしたの?」という良い質問にも答えている。Tim Schafer はこれにしっかり答えてはいないけれども、質問自体は良い質問だと思う。「Early Access の段階なのに、何でセールするんだろう」とはみんな思っているのではないだろうか。Prison Architect とか。

私はこのゲームは製品版が発売されたら買おうと思っていた。Early Access のゲームを買うのは怖いし、最初から完成品を楽しみたいから様子見をしていた。今回の件でも分かるように、結局のところ Early Access のゲームを買うのは不安がある。「Towns」というゲームが開発中止したことも記憶に新しい

Early Access という仕組みは良いとは思うけれど、今やゲームが完成しないかもしれないという不安の方が大きい。私は今後も Early Access のゲームは買わない。

ただ勘違いをしてはならないのは、開発打ち切りとなったからといって Spacebase DF-9 Version 1.0 が楽しくないとは限らないこと。私はプレイしていないから分からないけれど、ある程度は楽しめるゲームなのだと思う。

Gameplay Video (Alpha 6)

Double Fine はどうして好感度が高かったのか

私はここ数年 Double Fine がこんなにも好感度が高かったのが不思議だった。これはたぶん Notch の影響だろう。以前、Notch が Psyconauts が好きだから Double Fine を支援したいと話してから急に Double Fine がイベントなどで前面に出てきた。または、メディアなどが Double Fine のことをよく取り上げるようになった。有名なゲームがほとんどないのにどうしてだろうとその時から感じていた。

Psyconauts は高評価のゲームだけど、有名かと言われるとそうではない。Costume Quest はたしか XBOX あたりで日本語版が販売されたと思う。でもこのゲームはそんなに高評価では無いし、有名でもない。Double Fine への好感度は Notch の人気に乗せられてしまった部分が大きいだろう。日本人は醒めた目で見ていた人が多いと思う。親近感がないし。

Notch の件以来、Double Fine は Humble Bundle などでも登場して、なかなか資金を集めたと思っていた。Double Fine が Crowdfunding で作った Broken Age の方はプロジェクトがうまく行ったようだ。でも Spacebase DF-9 は断念。

今回の件で Double Fine への評価が落ちたようだ。今回約束を完遂できなかったことは置いておいて、私は今までの評価が高すぎたと思っているので、今の方が正常だと思う。みんな Double Fine に変に期待しすぎていたのではないだろうか。Broken Age の開発発表時は人気が絶頂で「あの Double Fine が新しいゲームを!」という雰囲気があった。でも Double Fine の過去のゲームを考えればそんなに期待してはいけないと分かるはず。

発売順に、Psychonauts、Brütal Legend、Costume Quest、Stacking、Iron Brigade、Sesame Street: Once Upon a Monster、Middle Manager of Justice、Kinect Party、The Cave、Dropchord、Autonomous、My Alien Buddy、Broken Age、Hack 'N' Slash、Massive Chalice、Costume Quest 2、Spacebase DF-9。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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