先日、Supergiant Games が Bastion の楽譜を無料で販売した。(「販売」という言葉を使ったのは、一応購入という形を取るのでカートに入れて買わないといけないため。) Bastion の音楽は独特の雰囲気があって綺麗なので、私は公開直後にすぐに楽譜を貰った。ここでは Bastion の楽譜で発見したちょっと面白いところを紹介したいと思う。

Zia と Zulf と End Theme

上の楽譜は「Build That Wall (Zia's Theme)」より。2つのフレーズ(モチーフ) を覚えておいて貰いたい。

上は「Mother, I'm Here (Zulf's Theme)」の一部。歌い出しの部分なので分かり易いと思う。こちらも覚えておいて欲しい。

さて、Bastion では二人の重要なキャラクター Zulf と Zia が登場する。彼らは Ura という種族の生き残り。そして上の2曲は彼らのテーマである。(Zia は自分で歌う。) ゲームにはそんな設定がある事を知った上で次の楽譜を見ると感動できると思う。

上は「Setting Sail, Coming Home (End Theme)」のもの。この曲では先ほどの二人が同時に歌っている。「同時」に。最初は同じメロディで、その後それが分かれる。ここで、先ほど覚えておいて貰ったフレーズが登場していることに気付くだろうか。「Build That Wall」はモチーフを縮小した形で登場している。私が考えるに、おそらく最初にこの合わせた形で作ったのでは無いかと思う。それを分解して2つの曲にしたのでは。テキトーに作った曲を後から合わせるのは面倒なので、最初から重奏状態にした方が楽だろう。それにゲームの設定上こうしたかったのでは無いだろうか。

結構不思議なところもあり、例えば上の2つ目の小節2拍目の E♭ とその下の段の E♮(オクターブ下) が同時に使われているのは少し不思議だ。この2つの音は通常ならかち合う(増1度音程)。でも実際に弾いてみるとかち合わない。この音はテンションと考えるのだろうか。オルタード・テンションとナチュラル・テンションの同居? そもそも D11 はドミナントと捉えて良いのだろうか。もしこれについて理論的にどういうことなのか知っている人がいたら教えて欲しい。

他の曲にも同じフレーズが見られる

上のこのゲームのメイン曲のフレーズは他の曲にも見られる。例えば、「Spike in a Rail」。

出だしから「Build That Wall」のフレーズ。

他にも「The Pantheon」。

他にも色々とあるのかもしれない。こんな感じにゲームでは無くその曲でも楽しめてしまうのは嬉しい。

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Nomeu

ほとんどのジャンルのゲームが好きです。特に好きなのはRPG。「Xenogears」「クロノトリガー」「ペルソナ3、4」とか。ドラクエは「V」。主人公が「勇者」ではないところが好き。ビジュアルノベルは「STEINS;GATE」「Ever 17」「AIR」が好き。

どこぞの作曲コンクール最優秀賞受賞。好きなゲーム音楽は「愛のテーマ (FF)」「Heartful Cry (ペルソナ)」「夢の卵の孵るところ (Xenogears)」「凍土高原 (Kanon)」「夜の底にて (クロノトリガー)」「Theme of Laura (Silent Hill 2)」「Scarlet (みずいろ)」「bite on the bullet (I've)」など。たくさんありすぎてスペースが足りません。

ゲーム音楽以外だと「Ballet Mecanique (坂本龍一)」「月光 第3楽章 (L.v.Beethoven)」「水のない晴れた海へ (Garnet Crow)」「Angelina (Tommy Emmanuel)」「空へ… ライブ版 (笠原弘子/ロミオの青い空)」「太陽がまた輝くとき (高橋ひろ/幽遊白書)」「スカイレストラン (ハイ・ファイ・セット)」など。

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