光回線を「楽天ひかり」に切り替えてみた。速度はほぼ同じで71000円分くらい得をした。IPv4が遅い時にIPv6に切り替えたらどうなる?
少し前から楽天が「楽天モバイル」の「UN-LIMIT」プラン加入者へ向けに、「楽天ひかり」を1年間無料で提供してくれています。
「楽天モバイル」もタダ同然なのに、その上それは有り難いなと光回線をその「楽天ひかり」に変えてみました。
速度がどう変わったのかスピードテストを行っておいたので参考にどうぞ。…と言いたいところですが、インターネット回線の速度は住んでいる場所の回線混雑状況でかなり変わりますので、そんなに参考にならないかもしれません。
目次
「楽天モバイル」も「楽天ひかり」も1年間無料
「楽天モバイル」の「UN-LIMIT」プランも1年間無料、「楽天ひかり」も1年間無料なので太っ腹です。「楽天モバイル
」の契約手数料はポイントで全額が還元されます。
加入者数を増やしたいようです。スマホも「Rakuten Mini」を1円で配っていましたし。
「Rakuten Mini」が1円になるキャンペーンは今は終わってしまいましたが、今でも「楽天モバイル」で購入できるスマートフォンがポイント還元などでかなり安くなっています。興味がある人は「楽天モバイル
」を見てみましょう。
「楽天モバイル」は気に入らなければ解約すれば良いだけです。解約は解除料・違約金はなく、いつでも無料で解約できます。
ちなみに1円で購入した「Rakuten Mini」は使い勝手が良くありません。バッテリーの持ちも悪いし、画面が小さくて操作が大変。文字入力は地獄です。
eSIMのみに対応というところがさらに不便で、物理的なSIMカードがないので、「Rakuten Mini」が嫌だからと言って他のスマホにSIMカードを移して使うことができません。
「楽天モバイル」の加入と同時にスマホを買う場合は、物理SIMを使うスマホにしておいた方が良いです。後からeSIMを物理SIMに変更してもらう事もできますが、手数料が3000円です。
「楽天ひかり」にすると71000円くらい得になる
私が「楽天ひかり」に移る前に使っていた光回線は「DMM光」です。
「DMM光」は「楽天モバイル」に買収され、2019/9 から楽天がサービスを提供しています。「DMM光」は今も残っていますが、新規加入はもうできません。
ということで、「DMM光」から「楽天ひかり」なら回線の速度はそんなに変わらないだろうと考え、光コラボの事業者変更をしてみました。
速度が変わらずに1年間無料となると、そのまま「DMM光」を使っていた場合に掛かる金額「5420円 × 12ヶ月 × 1.10[税込み] = 71544円」がタダになりますからね。
まぁ事業者変更をするので、契約手数料(初期登録料)と事業者変更承諾番号の発行手数料が他に必要となるのですが。私の場合は合わせて5000円ほど。
光コラボの事業者変更では工事は要らないので工事費は0円です。インターネット回線は新規に回線を引くときにのみ工事費が掛かります。
となると「71544 - 5000 = 66544円」分の出費がなくなります。
トライしてみるには悪くない金額です。もし「楽天ひかり」の速度がボロボロだった場合、回線の事業者変更を取り消せます(今は事業者変更の際に必ず相手から伝えられます)。
みなさんも今使っている回線の料金1年分を考えてみてください。「楽天ひかり」にするとその出費が浮きます。
ちなみに、今「楽天ひかり」に加入するとIPv6対応の無線LANルーター「NEC Aterm WG1200HS4(NE)」をもらえます。
対応する IPv6 接続は「IPoE」「MAP-E(v6プラス)」「DS-Lite(transix)」と、たぶんこれだけあれば困らないです(製品の公式サイト)。無線LANは 5GHz帯 867Mbps、2.4GHz帯 300Mbps。悪くありません。
「楽天ひかり」は IPv6 に対応しているため、現在 IPv6 に対応したルーターを持っていない人でもこのルーターをもらって IPv6 を使えます。
既にルーターを持っている人はもらったルーターをアクセスポイント(無線LANの子機)にして Wi-Fi の電波を強くするのも良いでしょう。
最新のセキュリティ「WPA3」に対応しているっていうのは良いですね。
現在Amazonでは一つ前のモデル「NEC Aterm WG1200HP3」しか販売されていませんが、「WG1200」シリーズは大体5000円くらいのルーターです。
ルーターの価格も合わせて、「楽天ひかり」に加入して71000円分くらい得をしました。
スピードテストの結果
さて、回線の変更が良かったか悪かったか、ドキドキのスピードテストです。
スピードテストは Google のもの(「スピードテスト」と検索すると一番上に出てきて測定できます)と、speedtest.net のものの2つを行いました。
スピードテストはどれもお昼頃に測っています。
DMM光 IPv4
DMM光 IPv6(v6プラス)
楽天ひかり IPv4
楽天ひかり IPv6(DS-Lite)
おまけ。IPv4 接続で遅いときに IPv6 接続に切り替えるとどうなる?
「楽天ひかり」の IPv4 接続で速度が遅くて特に酷かった時にスピードテストをしてみました。私の環境では休日の夜10時頃が一番速度が出ません。
「楽天ひかり」だけでなく、IPv4 接続だと「ドコモ光」も「DMM光」もこんな感じでしたが。
これはかなり酷い速度ですが、たぶんこんな感じで速度が遅くなって困っている人もいるかと思います。
この時、「楽天ひかり」の IPv6 接続に切り替えたのが下の画像です。速度と Ping が安定しています。
「楽天ひかり」に限らず、たぶん他のプロバイダーでも IPv6 接続だと速度と Ping が安定しているかと思います。
速度はほぼ変わらなかった
スピードテストの結果としては、速度はほぼ変わりませんでした。良かったです。
「DMM光」の IPv6 接続は "v6プラス" という接続方法で、「楽天ひかり」は "DS-Lite" です。速度は "DS-Lite" の方がやや遅いのですが、Ping は "DS-Lite" の方が低いようです。ただ測る度に上下しますので誤差の範囲かもしれません。
私の環境では昼間は IPv4 が速く、夜は IPv6 の方が速いです。IPv4 だと夜は Ping が 50ms とかになります。オンラインの対戦ゲームはやっていられません。
夜でも IPv6 なら東京までの Ping は 10ms あたりになり、IPv4 よりも有利です。混雑時でも Ping が安定しています。オンラインでゲームをやるなら夜は IPv6 にした方が良いでしょう。
「楽天ひかり」はいつでも IPv4 接続と IPv6 接続とを切り替えられます。とても良いです。
「DMM光」は契約時に予め決めた方にしか接続できず、いつでも v4 と v6 とを切り替えられるようにするには月500円のオプションに加入しなければなりませんでした。
主要都市に住んでいる人でオンラインの対戦ゲームをやるなら、まずは「NURO光」を試そう
どのプロバイダーが良いのかは住んでいる場所によって違い、色々と試してみるしかありません。
今回の結果は、私の環境(田舎)では「楽天ひかり」にしても速度がそんなに変わらなかった、ということにしか過ぎません。
首都圏や地方でも主要都市のゲーマーの人で、回線を気にしている人は速度が速い「NURO光」を使っている人が多いでしょう。
「NURO光」は回線の下り方向の最大速度が 2Gbps なので、他のほとんどの光回線の最大 1Gbps より回線に余裕があります。
オンラインで対戦ゲームなどをよくやる人はまずは「NURO光」を試してみると良いでしょう。低遅延(低Ping)は対戦ではかなり大事です。
料金は他のプロバイダーと同じくらいで、同じ金額で 2Gbps ならこちらの方が良いです。
私も「NURO光」を使いたかったのですが、私の地域はまだ提供エリアではありませんでした。
現在「NURO光」はキャンペーンを行っていて、45000円のキャッシュバックがあります。工事費も無料とのこと。
このページの「NURO光」のリンクから申し込むと、通常のキャッシュバック金額43000円よりも少し多くなって45000円になります。
「NURO光」の提供エリアに入っている人は良いチャンスですね。
NURO光
オンラインの対戦ゲームをそんなにやらない人は「楽天ひかり」を試してみよう
私のようにそんなにオンラインの対戦ゲームをやらない人は、ほぼ無料で「楽天モバイル」を契約し(MNPしなくてもOK)、「楽天ひかり」を試してみるのも良いと思います。
「楽天ひかり」でも IPv6 接続できるので、回線の速度や遅延(Ping)は比較的安定していますし、「NURO光」にはかなわないかもしれませんがそれほど悪くありません。IPv6接続にすれば他のプロバイダーとの差が出にくいです。
「楽天ひかり」が1年間無料になるのは申し込みが 8/1 の朝9時までです。7月いっぱいまでと考えておいた方が良いでしょう。
「楽天モバイル」に加入していない人はちょっと急いだ方が良いかもしれません。