この前「Counter-Strike: Global Offensive (CS:GO)」の試合で八百長をしたとして、7名が Valve のイベントへの参加ができなくなりました。八百長をしたのは試合結果を予想する賭けのためでした。試合結果が分かっているなら、賭けに参加すれば儲けられます。
その後、Valve が続けて調査した結果、新たに19名が Valve 協賛のイベントに参加できなくなりました。このことは ESL ONE の公式サイトで発表されました。
- Kevin “Uzzziii” Vernel
- Joey “fxy0” Schlosser
- Robin “GMX” Stahmer
- Morgan “B1GGY” Madour
- Damian “DiAMon” Zarski
- Michal “bCK” Lis
- Jakub “kub” Pamula
- Mateusz “matty” Kolodziejczyk
- Michal “michi” Majkowski
- Karol “rallen” Rodowicz
- Mikolaj “mouz” Karolewski
- Grzegorz “SZPERO” Dziamalek
- Pawel “innocent” Mocek
- Jacek “minise” Jeziak
これらのプレイヤーは2016年以降に再度参加資格をどうするか評価される「かもしれない」とのことです。また、下のプレイヤーは調査中のため参加資格保留です。そうはいっても参加はできません。
- Robin “r0bs3n” Stephan
- Tahsin “tahsiN” Sarikaya
- Koray “xall” Yaman
- Ammar “am0” Cakmak
- Antonin “TONI” Bernhardt
結局のところ、賭けを行っていたプロゲーマーが多いということです。以前私も「他の人もやっているのでは」と書きましたが、その通りでした。CS:GO のギャンブルがいつから始まったか分かりませんが、うまくやらないと eSports の発展に妨げ、賭けを行うプレイヤーも減ってしまいます。自分で自分の首を絞めてしまうかもしれません。
Valve はこちらのページで注意を喚起しています。「関係者は賭けに参加しないこと」。ただこれは「ルール」ではなく「推奨」です。賭けを行ったとしても Valve が協賛するイベントに出られなくなる可能性があるというだけです。
おもしろコメントなど
今回の件へのコメントで「Pawel “innocent” Mocek の innocent が皮肉だ」というコメントには笑ってしまいました。日本で考えると『山田太郎さん、通称「無罪」さんが捕まりました』というニュースを思い浮かべればいいでしょう。面白いです。捕まってからは「えん罪」さんと訳した方が良いのかもしれません。(CS:GO への賭博は国によっては違法ではありません。)
賭けについては、「自分へ賭けろ」というコメントにはなるほどと思いました。これなら悪くないかもしれません。自分に賭けてトーナメントを勝ち上がればいいわけです。プロゲーマーは賭けられる対象を自分だけにするというのは一考しても良いかもしれません。この場合、トーナメントの優勝賞金は要らないかもしれないと考えましたが、強すぎると儲けられませんね…。
ただ賭けの対象を自分のみとしても、賭けがあることによって八百長は行われる可能性があります。「次の試合ちょっと負けてくれよ。お金払うから」というそそのかしは可能です。でも世の中にあるどんなトーナメントでもこういうことが行われる可能性が常にあります。実際にたくさんあったでしょうし。ルール作りは難しいですね。
Valve のようにモラルへ訴えることはできますが、それでは強制力がありません。世界中にいる賭けをしたい人への配慮は忘れ、「CS:GO の大会へ出る人、その関係者は一切の賭博を禁ず」としてしまった方が分かり易いです。
ただそもそもゲーム内のアイテムをたくさん作り、お金とトレードをできるようにしたのは Valve だったりします。これによってアイテムに値段が付くようになってしまいました。コミュニティマーケットでは取引成立のたびに Valve への利益もありますし、Valve としてはこのシステムへの参加を制限させる方向には行きたくないのかもしれません。
もし Valve が本気なら今後何か対策をする可能性があります。